【レクサス IS 試乗記】地味に改良。レクサス IS、安全装備のバージョンアップと走りの質感が大幅アップ [CORISM]
【レクサス】2008/12/30
初のマイチェンで内外装をリファインし質感がアップ高評価!
レクサスのエントリーモデルとなるISは今年マイナーチェンジを受けた。同じ年にデビューしたGSやSCが一部改良だったのに比べるとやや変更点が多いのがISだ。
といっても大きな変更を受けたわけではない。見た目の変更点は外観がフロントグリルやバンパー、リヤコンビランプやアルミホイールのデザイン変更など。グリルの輪郭となるメッキ部分の面積が広がったので、それなりに違いがあるが、まあ分かるのは従来車のオーナーだけだろうという程度。アルミホイールのデザインも10本スポークであることは同じなので、オーナーでも気づくかどうか。はっきり分かるのは、ドアミラーがウインカー組み込みタイプになったことで、これはひと目でマイナーチェンジ後のモデルであることが分かる。
インストセンター部分のデザインも微妙に変わっているが、これも指摘されなければ分からない程度。バージョンLに木目ステアリング&シフトノブがオプション設定されたので、これが装着されているクルマはマイナーチェンジ後のモデルだと分かる。
実際に試乗した印象は、もうちょっと大きな違いがあった。エンジンの吹き上がりやパワーフィールには違いはないものの、フットワークの軽快さに違いが感じられたからだ。特にバージョンLは乗り心地が良くなった印象を評価したい。
といっても大きな変更を受けたわけではない。見た目の変更点は外観がフロントグリルやバンパー、リヤコンビランプやアルミホイールのデザイン変更など。グリルの輪郭となるメッキ部分の面積が広がったので、それなりに違いがあるが、まあ分かるのは従来車のオーナーだけだろうという程度。アルミホイールのデザインも10本スポークであることは同じなので、オーナーでも気づくかどうか。はっきり分かるのは、ドアミラーがウインカー組み込みタイプになったことで、これはひと目でマイナーチェンジ後のモデルであることが分かる。
インストセンター部分のデザインも微妙に変わっているが、これも指摘されなければ分からない程度。バージョンLに木目ステアリング&シフトノブがオプション設定されたので、これが装着されているクルマはマイナーチェンジ後のモデルだと分かる。
実際に試乗した印象は、もうちょっと大きな違いがあった。エンジンの吹き上がりやパワーフィールには違いはないものの、フットワークの軽快さに違いが感じられたからだ。特にバージョンLは乗り心地が良くなった印象を評価したい。
フロントグリルやバンパーなどのデザインがリファインされた。それほど大きな変更ではないが、新鮮さをプラスすることに成功している。
リヤコンビランプやホイールのデザインが変更された。スポーティセダンらしいスタイリッシュな雰囲気を感じさせてくれる。
バンパー形状とフロントグリルのデザインが変更された。レクサスらしい高級感のなかにもスタイリッシュさを取り入れているのに注目だ。
リヤコンビランプも新デザインとなった。バックランプの形状が個性的で好印象。質感の高さはいかにもレクサスらしい雰囲気だ。
ドアミラーにはウインカーが埋め込まれている。ランプまわりのメッキのモールが高級感を演出することに成功している。
標準車は17インチ、バージョンSは18 インチの前後異サイズ(AWDは同サイズ)のタイヤを装着。塗装の質感もなかなかのものだ。
快適で自然な走行フィールを手に入れ安全装備も充実した!
初期のISではIS350バージョンLにしても硬めの足回りという印象が強かったのに対し、今回のチェンジ後のモデルは穏やかな乗り味というか、段差のある部分や路面の荒れたところなどでの当たりが良くて角が取れた感じの乗り心地になっていた。
これは好ましい方向での改良だと思う。IS250 バージョンSも足回りのフィールが良くなって単に硬めで操縦安定性が高いだけではなくなった印象があった。
今回の改良でEPS(電子制御パワーステアリング)のセッティングを見直して扱いやすいハンドリング特性にしたとのことだが、これはあまり良く分からなかった。割と自然なリニアリティのあるステアリングフィールだったことが、その改良の成果だったのかも知れない。
なお、今回のチェンジでIS250にもVDIMが標準装備されるようになった。横滑り防止装置VSCの機能をさらに高め総合的な制御を行なうようにしたのがVDIMで、従来はIS350には付くがIS250にはない (VSC&TRCを標準装備)というやや差別的な設定になっていたのを、今回のチェンジで統一した仕様にしてきた。これも評価できるポイントだ。
昨今の情勢からすると、高級車の売れ行きは厳しいものがある。そんな中でもレクサス店にとっての量販モデルに位置付けられるのがISだから、マイナーチェンジを機に積極的に売り込みたいところだろう。ただ、一気に台数を伸ばせるような大きな変更ではなかったのも事実である。
これは好ましい方向での改良だと思う。IS250 バージョンSも足回りのフィールが良くなって単に硬めで操縦安定性が高いだけではなくなった印象があった。
今回の改良でEPS(電子制御パワーステアリング)のセッティングを見直して扱いやすいハンドリング特性にしたとのことだが、これはあまり良く分からなかった。割と自然なリニアリティのあるステアリングフィールだったことが、その改良の成果だったのかも知れない。
なお、今回のチェンジでIS250にもVDIMが標準装備されるようになった。横滑り防止装置VSCの機能をさらに高め総合的な制御を行なうようにしたのがVDIMで、従来はIS350には付くがIS250にはない (VSC&TRCを標準装備)というやや差別的な設定になっていたのを、今回のチェンジで統一した仕様にしてきた。これも評価できるポイントだ。
昨今の情勢からすると、高級車の売れ行きは厳しいものがある。そんな中でもレクサス店にとっての量販モデルに位置付けられるのがISだから、マイナーチェンジを機に積極的に売り込みたいところだろう。ただ、一気に台数を伸ばせるような大きな変更ではなかったのも事実である。
インテリアのデザインに大きな変更はない。クオリティの高さは相変わらずで、視界も広く、狭い道でも運転はしやすい。
手触りのいい本革シートはサポート性も高く、長距離ドライブでも非常に快適。スペースも広く、ゆったりくつろぐことができる。
リヤシートも十分な広さが確保されている。人数分の3点式シートベルトとヘッドレストも装着されているので、安全性も問題はない。
レクサス ISには3.5リッター(写真)と2.5リッターのV6エンジンが搭載される。滑らかな回転フィールがとても印象的で、燃費も良好だ。
ミッションは全車6速ATを搭載。スムーズな走りが味わえるのはもちろん、効率もいいのでカタログ数値に近い実用燃費をマークする。
メーターは自発光タイプで、非常に見やすい。ステアリングにはパドルシフトも装備しているので、スポーティな走りが楽しめる。
本格派スポーツモデルのIS Fも同時に一部改良!
ISのマイナーチェンジと同時IS Fも一部改良された。本格的なスポーツセダンらしい、アグレッシブな雰囲気が非常に印象的だ。
控えめなトランクスポイラーやフェンダーのエアダクト、そして4本出しのマフラーなどがパフォーマンスの高さを想像させてくれる。
専用ステアリングやメーター、そしてシートなどを装備する。スポーティな演出は十分で、ノーマルのISとは異なる雰囲気を感じさせる。
代表グレード | レクサス IS250 |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4585×1795×1430mm |
車両重量[kg] | 1570kg |
総排気量[cc] | 2499cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 215ps(158kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 26.5kg-m(260N・ m)/3800rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 11.8km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 399.0万円 |
発売日 | 2008/9/3 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 和田清志 |
(レポート:松下 宏)
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