レクサス LS460L バージョンUZ
内外装のデザインを大胆にイメージチェンジ好評価!
レクサスのフラッグシップモデルLSがマイナーチェンジを受けた。LSは日本でレクサス店が開業した2005年9月の1年後、2006年10月に登場した。1989年にデビューしてから3代目のモデルまではトヨタブランドでセルシオの名前で販売されてきたが、4代目にして初めて世界共通の名前であるレクサス LS(ラグジュアリーセダン)を名乗るようになった。そしてLSがデビューして3年目の今年、大幅なマイナーチェンジを実施した。
今回のマイナーチェンジでは、基本メカニズムの部分では変更はなかったものの、外観デザインに手を加えたほか、内装の仕様を変更し、同時にスポーツ性能を追求したバージョンSZや後席重視仕様のバージョンUZを新設定するなど、バリエーションの拡充を行なった。さらに安全装備や快適装備の充実化を図っている。
外観は、フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、リヤコンビランプ、アルミホイールなどのデザインを変更し、サイドターンランプ付きのドアミラーを採用することなどによって、LS460/LS460Lはダイナミックさを、LS600h/LS600hLは先進性を強調した。特にハイブリッドの LS600h/LS600hLでは太めの横桟基調のデザインとすることで、ひと目でハイブリッド車であることが分かるようになった。
内装はシートやドアトリムの素材やカラーを自由に選択できるLセレクトと呼ぶシステムをオプション設定し、3万通り以上のコーディネートが楽しめるようにした。
今回のマイナーチェンジでは、基本メカニズムの部分では変更はなかったものの、外観デザインに手を加えたほか、内装の仕様を変更し、同時にスポーツ性能を追求したバージョンSZや後席重視仕様のバージョンUZを新設定するなど、バリエーションの拡充を行なった。さらに安全装備や快適装備の充実化を図っている。
外観は、フロントグリル、前後バンパー、ヘッドランプ、リヤコンビランプ、アルミホイールなどのデザインを変更し、サイドターンランプ付きのドアミラーを採用することなどによって、LS460/LS460Lはダイナミックさを、LS600h/LS600hLは先進性を強調した。特にハイブリッドの LS600h/LS600hLでは太めの横桟基調のデザインとすることで、ひと目でハイブリッド車であることが分かるようになった。
内装はシートやドアトリムの素材やカラーを自由に選択できるLセレクトと呼ぶシステムをオプション設定し、3万通り以上のコーディネートが楽しめるようにした。
LSの登場から3年目を迎え、初のマイナーチェンジを行なった、フロントマスクなどの外観デザインを変更している。
高級サルーンらしい存在感を感じさせる。とくにロングボディ(写真)は、前後に流れるようなラインが強調されている。
ガソリン仕様のLS460(標準ボディのみ)に新設定されたバージョンSZ。専用のバンパーなどがスポーティさを演出。
LS46O バージョンSZは、専用のメッシュタイプグリルやエアロパーツを装着。高級感の中にもシャープさを感じさせる。
ハイブリッド仕様のLS600h/LS600hLは太めの横桟基調のフロントグリルを採用するなど、標準車との差がより明確になった。
リヤコンビランプは引き続きLED式を採用する。サイドまで回り込んだ立体的な造形で、高級感を感じさせてくれるもの。
レクサス LS460L バージョンUZ
スポーティなバージョンSZと後席重視のバージョンUZを新設定
最初に試乗したのは標準ボディのLS460に新しく設定されたバージョンSZ。メッシュタイプの専用フロントグリルや黒系の専用インテリアカラーなどが特徴。仕様面では、19インチタイヤとBBS製の鍛造アルミホイールが標準となり、ブレーキもブレンボと共同開発された。さらに8速ATに専用のチューンが施された上でパドルシフト付きとなる。
ATをパワーモード、サスペンションをスポーツモードにして走り出すと、すぐにバージョンSZの走りの力強さが分かる。LS460はそもそも385ps(283kW)/51.0kg-m(500N・m)の十分な動力性能を備えていて、バージョンSZでもそれは基本的に変わらないが、トルクと変速の制御に専用のチューンが加えられているため、常用域から走りの力強さが増している。
足回りの安定感の高さも特徴だ。この日に試乗したLS460L バージョンUZなどと比べると、しっかりした感じの乗り心地と操縦安定性が実現されている。もちろんLSらしい乗り心地の良さを確保しながらの安定性だが、後席重視のLS460L バージョンUZがどこまでも乗り心地を重視した味付けになっているのに比べると、しっかりした乗り味がLS460 バージョンSZの特徴となる。
高速域での急制動までは試せなかったが、LS460 バージョンSZには高摩擦ブレーキパッドやブレンボと共同開発した対向6ポッドキャリパーが採用されているので、ブレーキを踏んだときの踏み応えや安心感が違う。LS460は車両重量が1940kgもあり、試乗車はオプション装着によって2tを超えていたから、ブレーキの安心感は重要な要素となる。
ATをパワーモード、サスペンションをスポーツモードにして走り出すと、すぐにバージョンSZの走りの力強さが分かる。LS460はそもそも385ps(283kW)/51.0kg-m(500N・m)の十分な動力性能を備えていて、バージョンSZでもそれは基本的に変わらないが、トルクと変速の制御に専用のチューンが加えられているため、常用域から走りの力強さが増している。
足回りの安定感の高さも特徴だ。この日に試乗したLS460L バージョンUZなどと比べると、しっかりした感じの乗り心地と操縦安定性が実現されている。もちろんLSらしい乗り心地の良さを確保しながらの安定性だが、後席重視のLS460L バージョンUZがどこまでも乗り心地を重視した味付けになっているのに比べると、しっかりした乗り味がLS460 バージョンSZの特徴となる。
高速域での急制動までは試せなかったが、LS460 バージョンSZには高摩擦ブレーキパッドやブレンボと共同開発した対向6ポッドキャリパーが採用されているので、ブレーキを踏んだときの踏み応えや安心感が違う。LS460は車両重量が1940kgもあり、試乗車はオプション装着によって2tを超えていたから、ブレーキの安心感は重要な要素となる。
LS460/LS460Lは4.6リッターV8を搭載。滑らかな回転と静粛性の高さは驚くほど。バージョンSZでもスペックに違いはない。
ミッションは8速ATとなる。バージョンSZは変速タイミングなどがスポーティな味付けになっており、パドルシフトも装備。
TFT液晶ディスプレーを採用したファイングラフィックメーター(写真)はオプション。様々な情報をわかりやすく表示する。
LS460 バージョンSZはパドルシフト付きの専用ステアリングを装備。内装色はブラックの他にホワイトとアイボリーも選べる。
LS460 バージョンSZは、セミアニリン本革シートのみの設定だ。手触りはよく上質な雰囲気で、高級感は文句なしのレベル。
標準ボディで後席は十分なスペースが確保されている。長距離ドライブでも疲れにくく、快適性の高さはかなりのものがある。
LS460 バージョンSZは、ステッチ入りの専用シートが装着される。サイドのサポートもしっかりしており、好感が持てる。
BBS製の鍛造19インチアルミホイールは、LS460 バージョンSZ専用。ブレーキもブレンボ製で、効きとコントロール性もいい。
LS460 バージョンSZ以外のグレードは18インチのアルミホイールを装備する。質感も高く、高級サルーンらしいデザインだ。
レクサス LS460 バージョンSZ
ラゲッジ容量の拡大など細かい改良も施され高評価だ
このほか、LS460L バージョンUZ(4人乗り)AWD、LS460L バージョンUZ(5人乗り)FRにも試乗したが、ロングボディ車でAWDとなると車両重量がオプション込みで2360kgにも達している。乗り心地についてはともかく、大きくて重いボディは走りに関してはあまり好感が持てるものではなかった。LS460 バージョンSZとの違いは相当に大きいといえる。
発売が先になるため今回は試乗車が用意されていなかったが、LS600hも変更を受けている。今回からLS全車がパンク修理キットの採用によってトランク容量を50リッター増加させているが、ハイブリッド車はバッテリーの小型化によってさらに40リッター増加させ、合計90リッターの拡大量となった。
発売が先になるため今回は試乗車が用意されていなかったが、LS600hも変更を受けている。今回からLS全車がパンク修理キットの採用によってトランク容量を50リッター増加させているが、ハイブリッド車はバッテリーの小型化によってさらに40リッター増加させ、合計90リッターの拡大量となった。
フロントシートまわりのスペースは十分確保されている。小物の収納スペースも豊富で、質感だけでなく実用性も高い。
ロングボディのLS460L(写真)/LS600hLの後席は、驚くほどの広さ。大柄な男性が足を組んでも、まだ十分な余裕がある。
LS460LとLS600hLに設定されるバージョンUZは4人乗り仕様(写真)も選択可能。中央には大きなセンターコンソールを装備する。
インテリアの質感さはかなりのレベルで、快適装備も充実している。本革や本木目などの素材も厳選されたものばかりだ。
LS460L/LS600hL バージョンUZにはリヤエンターテイメントシステムが標準装備。4人乗りは天井にモニターが付く。
全車にパンク修理キットが標準となったため、ラゲッジ容量は50リッター拡大された。より使い勝手が向上している。
レクサス LS600hL バージョンUZ
ハイブリッド仕様のLS600h/LS600hLは5リッターのV8エンジンにモーターを組み合わせ、パワフルな走りと低燃費を両立した。
ハイブリッドでもインテリアデザインや居住性に違いはない。メーターはハイブリッドシステムの状態を表示する専用品だ。
LS600h/LS600hLはバッテリーの小型化により40リッター、パンク修理キットの搭載で50リッターの合計90リッター容量が拡大。
代表グレード | レクサス LS460 バージョンSZ |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 5060×1875×1465mm |
車両重量[kg] | 1980kg |
総排気量[cc] | 4608cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 385ps(283kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 51.0kg-m(500N・m)/4100rpm |
ミッション | 8速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 9.1km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 910.0万円 |
発売日 | 2009/10/16(ハイブリッドは11/9) |
レポート | 松下宏 |
写真 | 近藤暁史 |
(レポート:松下 宏)
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