【レクサス CT200h[プロトタイプ] 試乗評価】レクサスの新機軸、ハッチバックスポーツ+ハイブリッド
レクサスからついに姿を現わした、噂のハッチバックスポーツ
ただし、CT200hと言っても、その心臓部に収まるのは1.8リッター。ボディサイズも小ぶり。そうベースは毎度のプリウスとなるのだ。そうなると、ただのガワ違いなのか……。
プリウスベースとはいえ、HSとはまったく違う内装
シートまわりはサポート部分が大きく立っており、かなりスポーティ。またインパネ部分も派手さはないモノの質感は高く、大人な感じにまとめられていると評価していい。滑らかに後方に向かってラウンドしているのは、レクサスらしいところ。運転席にはドライブ操作系が集中的に配置され、お馴染みとなったリモートタッチがセンター部分に配置されていて、ナビなどを指先だけで操作することができる。またステアリング上にはレクサス初となるパドルシフトが装着されるのもトピックスだろう。
燃費よりも走り。乗って感じるシャープな切れ味
今回試乗できたのはプロトタイプなので、燃費などは不明。まぁ、HSなどから類推するに、20km/Lちょっとぐらいだろう。それよりも、力が入れられているのが走りのキレだという。そんなシャーシは所詮プリウスだろうに、と思っていろいろと聞いてみるとまったく違うという。そもそもプリウスの流用ではなく、リヤはダブルウイッシュボーンだ。しかもアルミ製なのだが、担当者に聞くと「サスペンションを生かすも殺すもとにかくボディ剛性」とのこと。
そのため、スポット増しやスポット間隔の短縮。さらに左右などに渡すブレースバーなどを大量投入している。またレクサス初となるパフォーマンスダンパーも採用。これはヤマハが開発したパーツで、世界の自動車メーカーがこぞって採用しているバーだ。前後のサスペンションで、左右を連結することで剛性をアップ。名前にもあるようにあくまでもダンパーなので、微妙な振動も吸収しくれるので乗り心地の向上にも貢献してくれる。
というような前口上を頭に入れて、走ってみる。普通に走る分には普通である。ハイブリッド感もすでにお馴染みの感じだ。でも、今回はわざわざスラロームが用意されていて、ここを走ると驚いた。いわゆるパイロンジムカーナみたいなものなのだが、スピードを乗せてのコーナーへの突っ込み。さらに左右に振る切り返しなどでは、じつにシャープ。ダメなクルマはハンドル応答の遅れや、ボディのよじれ。サスペンションの破綻などが出てしまうものだが、そんなことは一切なし。切ったら、曲がる。ブレーキを踏んだら、ボディがよじれることなく、クッとボディにぶれなく制動がかかるなど、完成度は高い。MTやツインクラッチがあれば(ないけど)、それで乗ってみたかった。恐らく、価格もかなり控えめでリリースされるだろうから、コストパフォーマンスはかなりいいクルマになるハズだ。
【2011/01/11 正式デビュー!「レクサスCT200h」関連記事はこちら】
■【レクサス 新型 CT 200h 新車情報】レクサス初のハッチバックモデルはハイブリッド専用車[2011.01.12/CORISM]
車名 | レクサス CT200h (プロトタイプ) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4320×1765×1460mm |
車両重量[kg] | 1400kg |
エンジンタイプ | 直列4気筒DOHC |
総排気量[mm] | 1797cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 99ps(73kW)/5200rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.5kg-m(142N・m)/4000rpm |
モーター最高出力[ps(kw)/rpm] | 82ps(60kW) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 21.1kg-m(207N・m) |
ミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/l] | 未定 |
発売日 | 未定 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | オフィスマッシュルーム |
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