【メルセデス・ベンツ Eクラス 試乗記】プレミアムでもエコ! 最新の安全装備と環境性能を手に入れた新型Eクラス登場!!
【メルセデスベンツ】2009/07/02
シャープでエレガントな外観デザインに注目!
従来の丸型ヘッドライトから角形のヘッドライトになりシャープな印象になったフロントマスク。
外観デザインはメルセデス・ベンツらしさと新しさをうまく融合させたものになった。丸形から角張った感じのシャープな形状に変わったヘッドライトは、新しいEクラス顔を象徴する。Cクラスのアバンギャルドではフロントグリルの中央に大型のスリーポインテッドスターを配置したSL風のグリルが採用されたが、新型Eクラスではアバンギャルドもフード上にマスコットのエンブレムを備える標準的なタイプになった。
印象的なのはボディサイドのキャラクターラインで、後方に向けて切り上がっていくダイナミックな躍動感を感じさせるラインは、最近の多くのメルセデス・ベンツに採用されているものだ。リヤフェンダーの部分が膨らんだ造形になっているのは、かつての名車からインスピレーションを得たものという。またLEDのテールランプが採用されたのも特徴だ。
印象的なのはボディサイドのキャラクターラインで、後方に向けて切り上がっていくダイナミックな躍動感を感じさせるラインは、最近の多くのメルセデス・ベンツに採用されているものだ。リヤフェンダーの部分が膨らんだ造形になっているのは、かつての名車からインスピレーションを得たものという。またLEDのテールランプが採用されたのも特徴だ。
ボディサイズか拡大され、存在感の増したエクステリアデザイン。従来のEクラスらしさを残しつつ、新鮮な雰囲気を感じさせてくれる。
ボディサイドの立体的なキャラクターラインがとても印象的だ。また盛り上がったリヤフェンダーは躍動的だ。
リヤコンビランプは新たにLED式が採用された。悪天候下でも視認性に優れるのはもちろん、質感の高さも車格にふさわしいもの。
Cクラスを凌駕する広々したインテリア
インテリアはセンターコンソール上のシフトレバーが廃止されたのが大きな特徴。ステアリングコラムに配置されたセレクターレバーと、ステアリングの裏側に設けられたスイッチによってシフト操作をする。これはSクラスなどでも採用されているもので、Eクラスにも拡大されてきた。BMWが旧型7シリーズで採用した方式だが、新型のBMW 7シリーズでは元の位置(フロア)にシフトレバーを復活させている。このあたりの違いが面白い。
ボディサイズが少し大きくなったのに合わせ、室内空間も広くなって快適性が高まった。後席に座っても足元はもちろんのこと、頭上にも余裕の空間が広がっている。Cクラスとは完全に異なるレベルの広さで、それぞれのモデルの存在意義のひとつがここある。
ボディサイズが少し大きくなったのに合わせ、室内空間も広くなって快適性が高まった。後席に座っても足元はもちろんのこと、頭上にも余裕の空間が広がっている。Cクラスとは完全に異なるレベルの広さで、それぞれのモデルの存在意義のひとつがここある。
いかにもメルセデス・ベンツらしい雰囲気にあふれるインテリア。質感や使い勝手の良さはいうまでもなく、広々とした視界で運転もしやすい。
フロントシートは形状やクッションの硬さも絶妙で、しっかりと体を包み込んでくれる。長距離ドライブでも疲労感はとても少なく、非常に快適だ。
リヤシートのスペースは大きく改善された。Cクラスとは明らかに異なる広さで、とてもゆったりとしている。これだけでもEクラスを選ぶ価値はあるといえるだろう。
上質な自然素材と最新の安全デバイスが満載される
インテリア回りの質感の高さはメルセデス・ベンツならではだ。厳選された自然素材を使ったインテリアは、心地の良い落ち着いた雰囲気がかもしだされている。
装備は安全装備の充実度がすごい。さすがにメルセデス・ベンツという感じだ。世界初というようなものはないのだが、ドライバーの運転操作を判断して休憩を促すアテンションアシスト、対向車の有無によって照射範囲を自動的に変えるアダプティブハイビームアシスト、衝突時に歩行者を保護するアクティブボンネットなどが標準で装備される。またオプションでレーンキーピングアシスト、ナイトビューアシストプラスの設定がある。もちろんニーエアバッグを含むSRSエアバッグやブレーキアシスト付きABS、横滑り防止装置のESPなどの一般的な安全装備はもちろんすべて標準だ。
装備は安全装備の充実度がすごい。さすがにメルセデス・ベンツという感じだ。世界初というようなものはないのだが、ドライバーの運転操作を判断して休憩を促すアテンションアシスト、対向車の有無によって照射範囲を自動的に変えるアダプティブハイビームアシスト、衝突時に歩行者を保護するアクティブボンネットなどが標準で装備される。またオプションでレーンキーピングアシスト、ナイトビューアシストプラスの設定がある。もちろんニーエアバッグを含むSRSエアバッグやブレーキアシスト付きABS、横滑り防止装置のESPなどの一般的な安全装備はもちろんすべて標準だ。
スピードメーターの中心には大きな画面のインフォメーションディスプレーを装備する。表示も大きく視認性はとてもいい。
ラゲッジはとても広く、開口部も大きいので荷物の出し入れはしやすい。
また左右独立してトランクスルー機構を持つので、乗車人数や荷物の量にあわせたアレンジも簡単だ
熟成されたパワートレーンによる滑らかな走り
搭載エンジンはV型6気筒の3リッターと3.5リッター、それにV型8気筒5.5リッターの3機種が搭載されている。全車に7Gトロニックが組み合わされており、パワートレーンは基本的に従来のEクラスのものがキャリーオーバーされている。本国では直列4気筒1.8リッターの直噴ターボ仕様などがラインナップされているので、日本にもいずれは導入されるはずだが、当面はこの3機種のラインナップである。
今回試乗したのはE350アバンギャルドとE550アバンギャルドの2モデルで、高速道路や郊外の空いた国道など、さまざまなシチュエーションで走ることができた。
パワートレーンが変わっていないので、走りにも大きな変化はないのだが、モデルチェンジに合わせて確実に熟成が進んでいた。特に好感が持てたのは7Gトロニックの変速フィールで、通常の自動変速はもちろんのこと積極的なシフト操作を試みても、ほとんどショックを感じさせることなく変速する。このスムーズさは素晴らしいものがある。
272ps(200kW)/35.7kg-m(350N・m)を発生する3.5リッターの自然吸気エンジンの気持ち良さも相変わらずで、滑らかに吹き上がるのと同時に力強くトルクが盛り上がっていく。ボディがやや大きくなったにもかかわらず、車両重量はほぼ従来並みに抑えられていることが、走りの良さにつながっている。
今回試乗したのはE350アバンギャルドとE550アバンギャルドの2モデルで、高速道路や郊外の空いた国道など、さまざまなシチュエーションで走ることができた。
パワートレーンが変わっていないので、走りにも大きな変化はないのだが、モデルチェンジに合わせて確実に熟成が進んでいた。特に好感が持てたのは7Gトロニックの変速フィールで、通常の自動変速はもちろんのこと積極的なシフト操作を試みても、ほとんどショックを感じさせることなく変速する。このスムーズさは素晴らしいものがある。
272ps(200kW)/35.7kg-m(350N・m)を発生する3.5リッターの自然吸気エンジンの気持ち良さも相変わらずで、滑らかに吹き上がるのと同時に力強くトルクが盛り上がっていく。ボディがやや大きくなったにもかかわらず、車両重量はほぼ従来並みに抑えられていることが、走りの良さにつながっている。
新型Eクラスには今のところ3リッターと3.5リッター(写真)のV6と5.5リッターV8の3種類のエンジンが用意されている。
5.5リッターV8エンジン。今後はクリーンディーゼル搭載モデルなども追加されていく予定だという。
新型Eクラスは全車7速ATを搭載。シフト操作は通常とは異なり、ステアリングコラムに設けられた小さなレバーで行なうのが最大の特徴だ。変速はショックもなくとても滑らかで、上質な走りが味わえる。
E550は豪快な加速感としなやかさを両立させた
グレードにより16インチから18インチ(写真)のタイヤ&アルミホイールを装備する。またE300とE350には最大で17%転がり抵抗を抑えた省燃費タイヤが装着される。
5.5リッターエンジンはさらに強力なパワー&トルクを発生し、極めて豪快な加速フィールが味わえるものの、実用的には3.5リッターエンジンで十分という印象である。
足回りの安定感の高さも相変わらず。どっしりと安定した走りはいかにもメルセデス・ベンツらしいものだ。E350には17インチ、E550には18インチのタイヤが装着されていたが、乗り心地はE550のほうが良いくらい。これはE550には電子制御AIRマティックサスペンションが装備されていることも理由で、スポーツとコンフォートを切り換えるとメリハリの効いた乗り味が楽しめる。
残念だったのは発売当初の時点では左ハンドル車しか輸入されず、今回の試乗車も左ハンドル車だったこと。右ハンドル車は8月上旬の導入予定なので、多くのユーザーはそれまで待つことになる。日本の道路では右ハンドル車のほうが安全なのだから、右ハンドル車だけの設定にしたほうがメルセデス・ベンツらしくて良いと思う。
足回りの安定感の高さも相変わらず。どっしりと安定した走りはいかにもメルセデス・ベンツらしいものだ。E350には17インチ、E550には18インチのタイヤが装着されていたが、乗り心地はE550のほうが良いくらい。これはE550には電子制御AIRマティックサスペンションが装備されていることも理由で、スポーツとコンフォートを切り換えるとメリハリの効いた乗り味が楽しめる。
残念だったのは発売当初の時点では左ハンドル車しか輸入されず、今回の試乗車も左ハンドル車だったこと。右ハンドル車は8月上旬の導入予定なので、多くのユーザーはそれまで待つことになる。日本の道路では右ハンドル車のほうが安全なのだから、右ハンドル車だけの設定にしたほうがメルセデス・ベンツらしくて良いと思う。
代表グレード | メルセデス・ベンツ E350アバンギャルド |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4870×1855×1455mm |
車両重量[kg] | 1710kg |
総排気量[cc] | 3497cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 272ps(200kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 35.7kg-m(350N・ m)/2400〜5000rpm |
ミッション | 7速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 9.5km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 850.0万円 |
発売日 | 2009/5/26 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 佐藤靖彦 |
(レポート:松下 宏)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- メルセデス・ベンツEクラス E200スポーツ試乗記・評価 頭の固い人には理解不能か? 古い価値観を打ち破る1.5Lエンジンを搭載!【メルセデスベンツ】
- メルセデス・ベンツEクラス新車情報・購入ガイド 1.5Lマイルドハイブリッドも! 電動化進む正統派セダン【メルセデスベンツ】
- メルセデス・ベンツEクラス新車情報・購入ガイド 自動で車線変更が可能に! 世界初の技術が惜しみなく投入され、自動運転化に向けて着実に進化 [CORISM]【メルセデスベンツ】
- メルセデス・ベンツEクラス クーペ/カブリオレ新車情報・購入ガイド 低燃費、高い安全装備、その上、価値ある大幅価格引き下げ!【メルセデスベンツ】
- メルセデス・ベンツEクラス新車試乗評価 パワフル&低燃費となったパワーユニット、ハイブリッドの追加、最新の安全装備と死角なしのマイナーチェンジ!【メルセデスベンツ】
- 【動画あり】メルセデス・ベンツ Eクラス新車情報・購入ガイド 2,000箇所にも及ぶ変更を施したビッグマイナーチェンジ [CORISM]【メルセデスベンツ】
- 堂島昭のA(あこがれ)K(感心)B(ビックリ)カーライフ! (A-1)メルセデス・ベンツE430(W210)編【BLOG】
- 日本導入予定! E400ハイブリッドとディーゼルハイブリッドのE300ブルーテックを公開【メルセデス・ベンツEクラス ハイブリッド新車情報】【メルセデスベンツ】
- メルセデスベンツ 『自動車生誕』125周年記念のEクラス特別仕様車3モデルを発売 [CORISM]【メルセデスベンツ】
- 今年も日本カー・オブ・ザ・イヤーの季節がやってきた! 「CAR OF THE YEAR JAPAN 2010-2011」まずは10ベストカーが決定 [CORISM]【イベント・モーターショー】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!