【達人 国沢 光宏のマツダ 新型 アクセラ 評】既存技術で”ECO”を追及!”アンチ ハイブリッド派”も唸る!?

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【マツダ】2009/08/11

 

ハイブリッドカーと、それ以外・・・そんな時代の「アクセラ評」

マツダ 新型 アクセラスポーツ 2.0 フロントマスク
 世の中「ハイブリッド カーだけじゃ面白くない! 間違っておる!」と考える人は少なくないのだろう。ネット媒体で新型アクセラ の記事を掲載すると、どこも予想以上に多くのアクセスがあるという。果たして魅力的なクルマなのか? 改めて新型アクセラの評価をしてみたい。

マツダ 新型 アクセラスポーツ 2.0 フロントマスク

新型アクセラのココが○(マル)と評価!

マツダ 新型 アクセラスポーツ 2.0リッターモデル インパネ周り
○:アクセラ最大のセールスポイントとなっているのは、逆説的ながら「ハイブリッド車じゃない」という点にあるのだろう。個人的にプリウスを高く評価していることもあり、けっこう「アンチ」が多いのだ。そんな人にとって既存のエンジン車でECOを追求した新型アクセラは希望の星である。
加えて今や2リッターエンジンを搭載するCセグメントのクルマは希少な存在。アクセラとインプレッサ 、オーリスくらいになってしまった。この3車種の中で最も新しいだけに、全ての評価項目に於いて高い点数を取れる仕上がりを持つ。装備内容を考えればライバルよりお買い得プライスです。

新型アクセラのココがX(バツ)!

×:なるほど通常のエンジンより実用燃費良いものの、プリウス と比べれば圧倒的な差。新型アクセラが10km/Lの街中ならプリウス20km/L。同 15km/Lの郊外でも、同25km/Lといったイメージ。どんな条件でも10km/Lは離されると思って間違いないだろう。
また「乗り心地の質感」も期待を少し下回っている。ボディ剛性を追求し、ボルボ などと同じテネコ製(欧州のメーカー)のショックアブソーバーを採用しているのだけれど、車格の差を考慮した上で、アテンザのレベルに届いていない。1.5リッターモデルなどはプリウスと比べたって厳しい感じ。
残念ながらエンジンは「気持ちよく回る」というレベルじゃない。もっと解りやすく書けば、車体もエンジンも「期待値に届いておらず」なのだ。プリウスが持つ「猛烈なECO度」に対し「クルマの魅力&走る楽しさ」で勝負しようとするなら、もっともっと走りを磨かないとダメ。

ECOの時代だからこそ光る「マツダらしい楽しさ」

マツダ 新型 アクセラスポーツ リアビュー
 そんなこんなで、どんなクルマなのか気になる人は多い割に、受注台数を見ると伸び悩んでしまっている(特に2リッター)。マツダ自身「このままじゃ厳しい」と判断したのだろう。だからこそトヨタにハイブリッド技術の提供を申し込んだ、というウワサが流れているんだと思う。
もはやECOの追求は絶対に必要。燃費良いクルマ以外、生き残れないと考えていいだろう。アクセラの応援をしている人も、皆さん買ってくれるかとなればそうじゃないですから。次期型アクセラがハイブリッドになることは間違いなかろう。その時こそ思い切り「マツダらしい楽しさ」を追求して欲しい。
マツダ 新型 アクセラスポーツ 「マツダスピードアクセラ」

(レポート:国沢 光宏

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