【マツダ 新型 アクセラ 試乗記】ハイブリッドだけがエコじゃない! アイドリングストップ「i-stop」の実力を試す!
【マツダ】2009/08/08
マツダの主力車種アクセラが2代目へとフルモデルチェンジ!
従来同様、マツダ車らしい個性を感じさせるデザインを受け継いでいる。見た目にもスポーティで、走りの良さを想像させるフォルムだ。
新型アクセラも5ドアハッチバックのスポーツ(写真上)と、4ドアセダンをラインアップする。日本車というよりは、ヨーロッパ車的な雰囲気を持っているのが特徴といえる。
スタイリッシュなデザインは個性的でスポーティな雰囲気
外観デザインは、旧型のイメージを継承してマツダらしさを表現しながらも、より個性が際立つデザインとされた。大きく口を開けた感じの五角形のフロントグリルを始め、彫りを深めたボンネットフードやボディサイドのキャラクターラインなど、これまで以上に印象的な外観デザインを作っている。
特に真っ正面から見たときの印象は、かなりインパクトがあるというか、ひと目見るとハッとするような個性的な表情が作られている。逆にいえば、好き嫌いが分かれるデザインということになるが、個性がはっきりしているのはとても良いことだと評価したい。
ラインナップの中でもマツダスピードアクセラには、エアロパーツや18インチアルミホイールなどの採用によってより迫力ある外観が与えられている。
特に真っ正面から見たときの印象は、かなりインパクトがあるというか、ひと目見るとハッとするような個性的な表情が作られている。逆にいえば、好き嫌いが分かれるデザインということになるが、個性がはっきりしているのはとても良いことだと評価したい。
ラインナップの中でもマツダスピードアクセラには、エアロパーツや18インチアルミホイールなどの採用によってより迫力ある外観が与えられている。
ツリ目のヘッドライトや五角形のバンパー開口部は、もはやマツダのアイデンティティともいえるデザイン。従来のイメージを残しつつ、新鮮さもプラスしている。2.3リッターのDISIターボを搭載するマツダスピード アクセラは、ボンネットにエアダクトを装備しているのが特徴だ。
クリアタイプのリヤコンビランプは、スポーティさと質感の高さを感じさせてくれる。
2.3リッターDISIターボを搭載するマツダスピード アクセラは、ダクト付きの専用ボンネットなどを装備し、走りはもちろん見た目もスポーティに仕上げられている。
大きなルーフスポイラーを装備し、標準車との差別化が図られている。左右2本出しの大径マフラーは、サウンドもスポーティなもので好感が持てる。
エクステリアだけでなく、インテリアもシートを始め、専用アイテムが奢られている。メーターはブースト計を装備しており、スペシャルモデルらしい演出がされている。
ゆったり広々とした室内空間が高評価
ボディサイズが拡大されたこともあり、より広々感の増したインテリア。エアコンやオーディオ類のスイッチも操作しやすく、小物の収納スペースも豊富に用意されている。
室内空間の広さはまずまずというか十分なものがある。ボディサイズはわずかに拡大されて全幅が1755mmの3ナンバー車なので、十部な広さも当然といえる。後席に座っても足元には十分な余裕があるし、ヘッドクリアランスもまずまずだと評価したい。
運転席に座るとやや適度な包まれ感のあるスポーティな雰囲気のコクピット感覚が表現されている。メーター類を配置した視認性のエリアとオーディオやエアコンなどの操作系のエリアとが明確に分けられていて、その中間の位置に両方が求められるカーナビを配置するような形だ。
運転席に座るとやや適度な包まれ感のあるスポーティな雰囲気のコクピット感覚が表現されている。メーター類を配置した視認性のエリアとオーディオやエアコンなどの操作系のエリアとが明確に分けられていて、その中間の位置に両方が求められるカーナビを配置するような形だ。
シートはサイドのサポートがしっかりした形状で、コーナーリング中もきちんと体を支えてくれる。
マツダスピード アクセラは、専用のシート表皮が採用されている。
リヤシートは足元のスペースも十分あり、頭上の空間も窮屈な印象はない。長距離ドライブでも快適に楽しむことができる。
赤い文字盤のメーターはスポーティな雰囲気で、視認性にも優れている。
インパネ中央の上部にはインフォメーションディスプレーを装備しておりi-stopのエンジン停止時間や燃費などの情報をカラーでわかりやすく表示してくれる。
セダンのトランクも十分な広さが確保されている。通常の使用であればこれでも文句のないレベルの容量といえる。
ハッチバックのアクセラ スポーツのラゲッジは開口部も大きく、ラゲッジアンダーボックスも装備するなど使い勝手はとてもいい。容量も十分以上に確保されている。
肝心の安全装備はグレードにより大きな差がある
インテリア回りの質感は、ダッシュパネルに手触りの良いソフトな素材を採用するなどしているが、エアコンのアウトレットやカーナビ回りなどは異なる素材が使われているのがやや残念なところ。このあたりは統一性を持たせたかった。
快適装備は全車にオートエアコンやパワーステアリングが標準となるが、オーディオやカーナビは全車にオプション設定。また安全装備はグレードによって設定が異なるが、横滑り防止装置のDSCがマツダスピードアクセラと2 リッターのFF車には標準になるものの、1.5リッター車と2リッターの4WD車ではオプション装着もできないという設定は問題である。
快適装備は全車にオートエアコンやパワーステアリングが標準となるが、オーディオやカーナビは全車にオプション設定。また安全装備はグレードによって設定が異なるが、横滑り防止装置のDSCがマツダスピードアクセラと2 リッターのFF車には標準になるものの、1.5リッター車と2リッターの4WD車ではオプション装着もできないという設定は問題である。
2リッターFF車に搭載されるi-stopは市街地燃費のアップに貢献に評価
アクセラに搭載されるエンジンは基本的には1.5リッターと2リッターの2種類。
新型アクセラで注目されるのはi-stopと呼ぶアイドリングストップ機構だ。これは2リッターエンジンを搭載するFF車に設定されている。i- stopは直噴エンジンであることを前提に開発された機構であるため、2リッターの4WD車や1.5リッター車はエンジンが直噴仕様ではないためにi- stopが設定されない。
i-stopのメカニズムは直噴エンジン特徴を利用したもので、素早い再始動を可能にしたのが特徴。一定の条件下で停車するとエンジンがストップし、ブレーキペダルから足を話すとほとんど同時にエンジンが始動する。停止時や再始動時には多少の振動があるが、それもあまり気になるほどではない。
アクセラは電動ポンプ式の油圧パワーステアリングを採用しているため、エンジンが停止した状態では油圧が働かないのでパワーステアリングが効かなくなる(普通の力ではハンドルがほとんど回らなくなる)が、停止状態で据え切りというシーンはあまりないし、必要なら一瞬でもブレーキ力を緩めればエンジンが再始動してパワステが使える。
インパネ中央にインジケーターがあり、今回のドライブでのアイドリングストップ時間や累計のストップ時間などが表示され、さらに木の成長する様子が表示されてどれくらい環境に貢献したかが示される。これはなかなか良いアイデアだ。ただ、インパネ内に表示されるi-stopのインジケーター(アイドリングストップが可能なかどうかを示すもの)の文字小さくて見えにくいのは難点だ。
2リッターエンジンの動力性能そのものはクラスの平均かそれ以上にもので、アクセラのボディに対しては余裕十分といった印象。かなり元気良く走らせることができると評価しよう。
i-stopのメカニズムは直噴エンジン特徴を利用したもので、素早い再始動を可能にしたのが特徴。一定の条件下で停車するとエンジンがストップし、ブレーキペダルから足を話すとほとんど同時にエンジンが始動する。停止時や再始動時には多少の振動があるが、それもあまり気になるほどではない。
アクセラは電動ポンプ式の油圧パワーステアリングを採用しているため、エンジンが停止した状態では油圧が働かないのでパワーステアリングが効かなくなる(普通の力ではハンドルがほとんど回らなくなる)が、停止状態で据え切りというシーンはあまりないし、必要なら一瞬でもブレーキ力を緩めればエンジンが再始動してパワステが使える。
インパネ中央にインジケーターがあり、今回のドライブでのアイドリングストップ時間や累計のストップ時間などが表示され、さらに木の成長する様子が表示されてどれくらい環境に貢献したかが示される。これはなかなか良いアイデアだ。ただ、インパネ内に表示されるi-stopのインジケーター(アイドリングストップが可能なかどうかを示すもの)の文字小さくて見えにくいのは難点だ。
2リッターエンジンの動力性能そのものはクラスの平均かそれ以上にもので、アクセラのボディに対しては余裕十分といった印象。かなり元気良く走らせることができると評価しよう。
2.3リッターDISIターボエンジンは、マツダスピード アクセラ専用のスペシャルエンジンだ。
アクセラのミッションは1.5リッターがCVTで、2リッターは5速ATとなる。
スポーツモデルのマツダスピード アクセラは6速MTのみの設定だ。
マツダ車らしい味付けの足まわりで走りの質感も上々!
1.5リッターエンジンは新しくCVTと組み合わされている。これもなかなか良く走る。1.5リッター車は2リッター+5速AT車に比べるとざっと 100kgも軽いので、走りのフィールが相当に良くなるのは当然のこと。結果燃費にも貢献してi-stop付きの2リッター車よりも1.5リッター車のほうが燃費が良い。当然ながら価格も安いので、アクセラを選ぶなら1.5リッター車のほうがお勧めだ、まさに高評価である。
ただ、問題なのは1.5リッター車を選ぶと横滑り防止装置のDSCが装着できないこと。オプション設定もされていないので、肝心要の安全装備が装着できないことになる。i-stop装着車は、ヒルホルダーを装備する必要性からVDCが標準装備されている。1.5リッター車か2リッター車かを考えるのはなかなか悩ましい。
このほか、2.3 リッターのDISIターボを搭載したマツダスピードアクセラは、豪快な走りのパフォーマンスを発揮する。硬めの足回りやダイレクトなステアリングフィールなど、いかにもスポーティな印象が強い。
ほかのモデルも含め、足回りは全体に硬めの乗り味で、いかにもマツダ車らしいもの。世界で最も多くのスポーツカーを作っているマツダらしい味付けである。
ただ、問題なのは1.5リッター車を選ぶと横滑り防止装置のDSCが装着できないこと。オプション設定もされていないので、肝心要の安全装備が装着できないことになる。i-stop装着車は、ヒルホルダーを装備する必要性からVDCが標準装備されている。1.5リッター車か2リッター車かを考えるのはなかなか悩ましい。
このほか、2.3 リッターのDISIターボを搭載したマツダスピードアクセラは、豪快な走りのパフォーマンスを発揮する。硬めの足回りやダイレクトなステアリングフィールなど、いかにもスポーティな印象が強い。
ほかのモデルも含め、足回りは全体に硬めの乗り味で、いかにもマツダ車らしいもの。世界で最も多くのスポーツカーを作っているマツダらしい味付けである。
標準車は15インチ、スポーティグレードの20Sは16インチのタイヤ&ホイールを装着する。どちらも静かで快適な乗り心地を味わえる。マツダスピード アクセラは18インチの大径タイヤ仕様となっており、優れたハンドリングを楽しめる。
代表グレード | マツダ アクセラ スポーツ 20S |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4490×1755×1465mm |
車両重量[kg] | 1340kg |
総排気量[cc] | 1998cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 150ps(110kw)/6200rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 19.0kg-m(186N・ m)/4500rpm |
ミッション | 5速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 16.4km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 214.0万円 |
発売日 | 2009/6/11 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 佐藤靖彦 |
(レポート:松下 宏)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 日産オーラ ニスモ(AURA NISMO) tuned e-POWER 4WD試乗記・評価 絶賛! まるで後輪駆動のような楽しい走行性能【日産】
- 【動画】60系トヨタ プリウス 試乗レビュー! 超低燃費性能と、気持ち良い走りを高次元で融合!【トヨタ】
- 【動画】60系トヨタ プリウス内外装レビュー こだわりポイントを詳細レポート【トヨタ】
- トヨタ カローラシリーズ新車情報・購入ガイド スポーティな特別仕様車「ACTIVE SPORT」新投入!【トヨタ】
- スバル インプレッサ新旧比較 失敗・後悔しないクルマ選び【対決】
- スバル インプレッサ vs トヨタ カローラスポーツ徹底比較評価 失敗・後悔しないクルマ選び 【対決】
- トヨタ プリウス新旧比較 失敗・後悔しないクルマ選び【対決】
- アウディA3新車情報・購入ガイド これぞプレミアムブランド! リサイクル素材を積極採用した限定車【アウディ】
- 新車トヨタ ヤリス VS 中古車トヨタ カローラスポーツ徹底比較 失敗・後悔しないためのクルマ選び【対決】
- スバル インプレッサ試乗記・評価 五臓六腑に染みわたる「人、中心」のスバル哲学【スバル】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!