新開発1.3リッター4気筒エンジン搭載モデルが追加
トヨタのプレミアムコンパクトカーのiQに、待望の1.3リッター4気筒エンジン搭載車が追加された。全長3mを切るコンパクトなボディでありながら、 4人乗りを可能にしたパッケージングが特徴で、プレミアム性を高めたシティコミューターとして注目されている。
だが今までは1000ccの3気筒エンジンのみのラインアップで、ややプレミアム感に関して物足りなさがあったのも事実だ。今回の一部改良で追加された1.3リッターの1NR-FE型4 気筒エンジンは、このiQに初めて搭載された新エンジンだ。吸排気両方に可変バルブタイミング機構を備えたDual VVT-iを採用し、94ps&12.0kg-mのパワーとトルクを生み出している。
だが今までは1000ccの3気筒エンジンのみのラインアップで、ややプレミアム感に関して物足りなさがあったのも事実だ。今回の一部改良で追加された1.3リッターの1NR-FE型4 気筒エンジンは、このiQに初めて搭載された新エンジンだ。吸排気両方に可変バルブタイミング機構を備えたDual VVT-iを採用し、94ps&12.0kg-mのパワーとトルクを生み出している。
全長3mを切る独特のパッケージングは、個性的なフォルムを生み出している。各部の質感も高く上質さもなかなかのもの。
今回の一部改良では1.3リッターエンジン搭載車が追加されたのみで、エクステリアデザインにこれといった変更はない。
フロントマスクは最近のトヨタ車に通じる形状だ。フロントのエンブレムは、ネッツ店の「N」をモチーフにしたものだ。
レザーパッケージのみ、スモーク塗装が施されたヘッドランプそ装備。ディスチャージヘッドランプは全車にオプションだ。
リヤコンビランプはシンプルなデザインながら質感の高さを感じさせてくれる。もちろん視認性にも優れたデザインだ。
15インチのアルミホイール(写真)は100Gレザーパッケージを除いてオプションとなる。130Gレザーパッケージは16インチが標準。
滑らかな回転フィールとゆとりの動力性能を実現し、高評価
この新1.3リッターエンジンは300ccの排気量アップのおかげもあり、ずいぶんとトルクフルになった印象だ。従来の1000ccモデルと比べて発進時や上り坂などで、明らかにアクセル開度が少なくなっているのが分かる。
従来からある1000cc3気筒エンジン車で気になったアイドリング時や低回転域での振動も皆無で、とてもスムーズな回転フィールが味わえるし静粛性にも優れている。このアイドリング近辺でのエンジン振動は、かなり気になるものであり、プレミアム感を損なう要素でもあったので、10万円の価格差を考えてもこちらがおすすめだ。
またカタログ燃費は1000ccモデルも今回追加された1.3リッターモデルも23.0km/Lと同じ。だが、すでに書いたとおり発進&加速時のアクセル開度は1.3リッターモデルの方が少ないので、実用燃費はこちらの方が上かもしれない。
従来からある1000cc3気筒エンジン車で気になったアイドリング時や低回転域での振動も皆無で、とてもスムーズな回転フィールが味わえるし静粛性にも優れている。このアイドリング近辺でのエンジン振動は、かなり気になるものであり、プレミアム感を損なう要素でもあったので、10万円の価格差を考えてもこちらがおすすめだ。
またカタログ燃費は1000ccモデルも今回追加された1.3リッターモデルも23.0km/Lと同じ。だが、すでに書いたとおり発進&加速時のアクセル開度は1.3リッターモデルの方が少ないので、実用燃費はこちらの方が上かもしれない。
インテリアデザインは助手席前方をえぐった形状とし、スペースを稼いでいる。ナビの画面も見やすい位置に設置される。
フロントシートまわりには収納スペースも豊富に用意され、使い勝手はいい。シートの形状は平凡だが、快適性は高い。
リヤシートはさすがに広いとはいえないが、大人でもなんとか乗れる。基本的には2シーターを割り切った方がいいだろう。
4人乗車時のラゲッジスペースは、ほぼ皆無といえる。リヤシートは簡単に倒すことが出来、実用上十分満足できるスペースが現われる。フロアもフラットになるので、使いが手はとてもいい。
10万円の価格差以上の上質さが味わえる
1.3リッターモデルのハンドリングに関して、排気量アップによる車重の違いが気になる部分。ところがエンジン単体での重量アップは、わずか7〜8kg 程でノーズの重さなどもまったく感じられない。むしろしっとりとしなやかな乗り味で、好感が持て好評価である。
もちろんホイールベースの短さから来るピッチングなどが気にならないわけではないが、それほど大きな不満ではない。また今回の試乗時は大雨に見舞われてしまったが、そういった悪天候でもコーナーリングは安定しているので、安心できる。
新型iQの1.3リッターモデルのラインアップは130Gと130Gレザーパッケージの2タイプ。装備類は1000ccモデルの100G/100Gレザーパッケージとまったく共通で、S-VSC(横滑り防止装置)や全部で9つのエアバッグなどの安全装備、そしてシート表皮やエアコンなどの快適装備類も変わりはない。10万円の価格差は、純粋にエンジンのみの価格の違いということだが、すでに書いたとおりiQのキャラクターには1.3リッターエンジンの静粛性や回転フィールの滑らかさなどが非常にマッチしているので、10万円分以上の満足度や上質さが得られるはずだ。
もちろんホイールベースの短さから来るピッチングなどが気にならないわけではないが、それほど大きな不満ではない。また今回の試乗時は大雨に見舞われてしまったが、そういった悪天候でもコーナーリングは安定しているので、安心できる。
新型iQの1.3リッターモデルのラインアップは130Gと130Gレザーパッケージの2タイプ。装備類は1000ccモデルの100G/100Gレザーパッケージとまったく共通で、S-VSC(横滑り防止装置)や全部で9つのエアバッグなどの安全装備、そしてシート表皮やエアコンなどの快適装備類も変わりはない。10万円の価格差は、純粋にエンジンのみの価格の違いということだが、すでに書いたとおりiQのキャラクターには1.3リッターエンジンの静粛性や回転フィールの滑らかさなどが非常にマッチしているので、10万円分以上の満足度や上質さが得られるはずだ。
メーターはオレンジの文字色で、視認性にも優れている。燃料計の脇には平均燃費などを表示可能なディスプレーを装備。
ミッションは全車CVTを採用する。エンジンとのマッチングも良く、とても滑らかで燃費のいい走りを実現している。
新開発の1.3リッター直4エンジンは、余裕のある走りを味わえる。1000cc車とは異なり、アイドリング時などの振動も皆無だ。
代表グレード | トヨタ iQ 130G |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 2985×1680×1500mm |
車両重量[kg] | 950kg |
総排気量[cc] | 1329cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 94ps(69kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 12.0kg-m(118N・m)/4400rpm |
ミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/l] | 23.0km/L |
定員[人] | 4人 |
税込価格[万円] | 160.0万円 |
発売日 | 2009/8/20 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | 高木博史 |
(レポート:近藤暁史)
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