フォルクスワーゲン ゴルフをベースにしたEV(電気自動車)[試験車両]
「日産の独走を許すな!」世界一を目指すドイツの巨人が遂に動いた
今や電気自動車の販売計画を持っていない自動車メーカーは、環境問題に対する熱意の薄さをイメージさせる雰囲気になってきた。もう少し解りやすく書くと「日産だけに独走させてしまっている」という焦りが出てきたかもしれない。だからこそトヨタもテスラとの関係を深めようとしたんだと思う。実際、テスラへの資本投入により、その気になれば来年早々にもトヨタのディーラーでテスラの電気自動車を扱うことが出来るようになる。
ヨーロッパのメーカーも焦りを感じているようだ。ベンツは日産と資本提携してまでバッテリーを確保。BMWもミニの電気自動車を開発し、試乗もさせ始めた(回生ブレーキが強すぎるなど違和感が強く評価低い)。そんな状況の中、今や「2018年に世界一の自動車メーカーになる」と言っているフォルクスワーゲン(VW)は、昨年のフランクフルトショーで大々的に電気自動車の開発計画を明らかにし、『E-UP!』というコンセプトカーを発表。
とはいえモーターショーでハリボテを発表するのは簡単である。トヨタやホンダの電気自動車など走るかどうか怪しい(もちろん動くことが出来ると思う)。日本ではあまり知られていないことながら、VWというメーカー、世界一ハリボテを嫌ってきた。出すからには実用レベルの完成度を持っていないとイケナイ、という「自らのオキテ」を持っているのだろう。万博に合わせ上海で試乗する機会を作った次第。
ヨーロッパのメーカーも焦りを感じているようだ。ベンツは日産と資本提携してまでバッテリーを確保。BMWもミニの電気自動車を開発し、試乗もさせ始めた(回生ブレーキが強すぎるなど違和感が強く評価低い)。そんな状況の中、今や「2018年に世界一の自動車メーカーになる」と言っているフォルクスワーゲン(VW)は、昨年のフランクフルトショーで大々的に電気自動車の開発計画を明らかにし、『E-UP!』というコンセプトカーを発表。
とはいえモーターショーでハリボテを発表するのは簡単である。トヨタやホンダの電気自動車など走るかどうか怪しい(もちろん動くことが出来ると思う)。日本ではあまり知られていないことながら、VWというメーカー、世界一ハリボテを嫌ってきた。出すからには実用レベルの完成度を持っていないとイケナイ、という「自らのオキテ」を持っているのだろう。万博に合わせ上海で試乗する機会を作った次第。
ゴルフをベースにしたEV(電気自動車)に中国で試乗
今回試乗させたのはゴルフと、中国で販売されているゴルフをベースとした「ラビダ」という中国市場専用4ドアモデルの電気自動車仕様。日産リーフとほぼ同じボディサイズに、リーフとほぼと同じ容量のバッテリーを搭載し、85kW(115馬力)のモーターで駆動する。実用航続距離は150kmと、リーフのLA#4(アメリカの試験モード)での160kmと極めて近い。写真の通り見た外観はゴルフやラビダと全く同じ。
運転席に座ると極めて仕上がりレベル高い。非常用の電源カットスイッチ(エマージェンシーの際は操作すると全ての電源がカットされる)が付いていることで試乗車だと感じるくらい。運転操作も簡単。キーを捻りプリウスのようにスタンバイさせるだけ。Dレンジをセレクトすればスムースに走り出す。スペック上の最高出力は高くないものの、ディーゼルと同じく低い回転数から太いトルクを出すため2リッターのガソリン以上に元気な評価だ。
走り始めても試作車だということを忘れてしまうくらい高い完成度を持つ。バッテリー冷却のためのファンの音がするくらいで、回生ブレーキのタッチや、パワステのフィーリング、モーター音のレベルなど「来月から市販する新型車です」と言われたって疑わないレベル。されどVWによれば「発売時期は2013年を予定しています」。バッテリーの価格が実用レベルに達するまで3年掛かると予想しているらしい。そう考えるとやっぱり日産のバッテリーは凄いと思う。
運転席に座ると極めて仕上がりレベル高い。非常用の電源カットスイッチ(エマージェンシーの際は操作すると全ての電源がカットされる)が付いていることで試乗車だと感じるくらい。運転操作も簡単。キーを捻りプリウスのようにスタンバイさせるだけ。Dレンジをセレクトすればスムースに走り出す。スペック上の最高出力は高くないものの、ディーゼルと同じく低い回転数から太いトルクを出すため2リッターのガソリン以上に元気な評価だ。
走り始めても試作車だということを忘れてしまうくらい高い完成度を持つ。バッテリー冷却のためのファンの音がするくらいで、回生ブレーキのタッチや、パワステのフィーリング、モーター音のレベルなど「来月から市販する新型車です」と言われたって疑わないレベル。されどVWによれば「発売時期は2013年を予定しています」。バッテリーの価格が実用レベルに達するまで3年掛かると予想しているらしい。そう考えるとやっぱり日産のバッテリーは凄いと思う。
VW ラビダ(中国専用車)をベースにしたEV(電気自動車)[試験車両]
フォルクスワーゲン E-UP![電気自動車コンセプトカー]
(レポート:国沢 光宏)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 日産、ホンダ、三菱連合誕生! トヨタ、ダイハツ、マツダ、スバル同盟に対抗? それとも「オールジャパン」体制への布石?【日産】
- スズキ、10年先を見据えた技術戦略とは?【スズキ】
- ホンダN-VAN e: 新車情報・購入ガイド ライバル発売延期で、千載一遇のチャンス!?【ホンダ】
- 三菱eKクロスEV新車情報・購入ガイド 一部改良で商品力強化!【三菱】
- マツダ 創 ARATA(アラタ)新車情報・購入ガイド 2025年中国に投入予定の新型電動SUV公開!【マツダ】
- マツダEZ-6(イージー シックス)新車情報・購入ガイド 長安汽車の電動技術を使った合作電動車、初公開!【マツダ】
- BMW X2 新車情報・購入ガイド 2代目がワールドプレミア! JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート【BMW】
- スズキ eWX 期待の軽BEV! JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート【スズキ】
- AFEELA Prototype JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート【ホンダ】
- ホンダ N-VAN e:プロトタイプ JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート【ホンダ】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!