フォルクスワーゲン パサートGTE試乗記・評価 ドライバーに力強い安心感と優れた経済性を提供! 【19歳! F4レーサー金澤力也が試乗】

まずは自己紹介から・・・!F4レーサーの金澤力也です!
みなさん初めまして!現役F4レーサーの金澤力也です!!
え、誰々・・・? と、なっているかも知れないので、まずは自己紹介から始めましょう!笑
名前は金澤力也(かなざわ りきや)
1996年生まれで現在19歳!
亜細亜大学に通いながら現役レーサーを務める大学生 兼 レーシングドライバーなんです!今年からVSR Lamborghini(ランボルギーニのジュニアチーム)に所属してレース活動を行いながら、多くの方々に車の魅力やモータスポーツの楽しさを広めていきたいと思っています!
そんな僕が、現役レーサーとして、さらには若者目線から見た車の試乗レポートをさせて頂きたいと思いま~す(^^)/

さてさて・・・そろそろ『 パサートGTE 』の記事に入りましょう!笑
みなさんは、新しい車を購入する際に、何を重視していますか?
乗り心地の良さや機能の充実などの快適性? とにかく燃費が良い事? それとも運転していて楽しいかどうか?
僕は、フォルクスワーゲンパサートGTEに乗って自分の価値観が良い意味で変わってしまったような気がしました。
簡単に言うと、燃費が悪くても速ければよい。遅くても燃費が良ければよい。という、どちらかひとつを取るような考え方はもう古いってことなのです!
それは、ドライバー(運転手)の技術によって、クルマの性能を大きく向上させることが出来る非常に画期的なテクノロジーが詰められているということなのです!※ここで言う運転手の技術とはレーシングテクニックとは全く別の技術なのでご安心を!笑
例えば、ある1つの性能に特化すると、相反するものの性能が犠牲になってしまいます。例えば、コーナーリングスピードを上げようとすると、乗り心地が悪化したりなどすることがあります。パサートGTEには、これまでのこうした先入観が無くなっているんです。これは、本当に凄い技術です。
で、具体的に何が凄い技術なんだ。と思った方!今から説明していきます!!
優れた燃費性能とパワフルな走りを同時に手に入れたパサートPHV

まず、パサートGTEというクルマはPHEV です。外部から電力を供給してもらい、内蔵のリチウムイオン電池を充電します。この電力で通常は、EV で走行し最長で50㎞ほど走れます。ちょっとした外出なら、ほとんどEVで十分に対応可能な航続距離といえます。また、さすがドイツのフォルクスワーゲンというべきか、130㎞/hまでEV走行が可能なのです。速度の遅い日本では、十分すぎる実力をもっています。
このバッテリー残量が無くなると、ハイブリッドモードに移行します。状況に合わせてEVやエンジンで、最も効率のよい方法を自動で選択して走ってくれます。
そして、ここからがポイントです。パサートGTEには、GTEモードという走行モードが用意されていて、これを選択すると、エンジンとトランスミッションはスポーツモードのマップに切り替わり、よりダイレクトでレスポンスの良いフィーリングを得ることができるんです。また、アクセルの踏み込み量により、EV走行用のモーターがプラスされ、よりダイナミックな走りが楽しめるんです!
つまり、ゆっくりもしくは通常走行時には、ガソリンを節約し低燃費走行。しかし、いざスポーツ走行がしたいときには、エンジン+モーターの力でよりパワフルに走れるのです。
今までのクルマのように、強大なパワーを得るためには、燃費性能が犠牲になるということがないのです。また、逆に燃費を重視なので、力強さに欠け走りが楽しくない、そんなこともなく、力強さと低燃費を両立したクルマがパサートGTEということになります。
その他にも、積極的に充電するバッテリーチャージモードというものもあります。深夜などに自宅に帰るときなどは、事前にバッテリーチャージモードで充電してからEVで帰宅すれば、エンジン音で近所の迷惑になることがないですよね。
さらに、走行モードの選択以外にも、コースティング(惰性走行)という乗り方も出来るのです!
60〜70km/hでアクセルペダルから足を離すと・・・、動力を繋げるクラッチを自動で切り離すことで抵抗なくサーッと転がるようなコーナリングを実現しています。エンジンは停止しているので、低燃費化できるんです。
この走行方法は、燃費の向上にも大きく貢献します。ちょっとしたコツをつかめば、積極的にこースティングさせて、より低燃費化させることも可能です。単に気持ちよく走るだけでなく、新たな運転の楽しさにも繋がります!
このようにパサートGTEは、運転手の技術や車への理解によって、走行性能や燃費をコントロール出来るのが最大の魅力なのではないでしょうか。



パサートGTEの真髄は、ドライバーの技量を問わず楽しめる懐の深さにある!

そして、もう1つ・・・、レーシングドライバーの目線から見て、是非皆様にお伝えしたいことがあります。それはズバリ!!ハンドリング性能やフットワークの『良さ』です。
この『良さ』というのは、レーシングカーのようにキレが良いという意味ではなく、コントロールに幅があり、ドライバーに安心感を与えてくれるということです。
確かにハンドリングの反応力が良く、車が俊敏に動くことは悪いことではないです。むしろレーシングカーには、それが必要です。ですが、このキレの良さを求めてしまうと同時に、シビアなコントロールが必要になってくるのです。
これは、街をドライブしたり、長距離ドライブで旅行に行ったり・・・という場面では、ドライバーにかなりの気を使わせてしまうことになります。ただ単にスポーツカーの様な俊敏性を与えるのではなく、ドライバーの意図したままに車が動いてくれるように仕上げられているんです。
シッカリとしたハンドリング性能がパサートGTEの魅力でもあり、FF(前輪駆動)のモデルなのですが。フロントが重く曲がりにくいということもないのも特徴で、FFモデルであることを感じさせない走りが楽しさにつながっています。
こうしたハンドリング性能や、動力性能などパサートGTEは、運転手の意図によって車をコントロール出来る幅が広いんです。運転が下手な人でもそれなりに走れ、運転が上手い人は自分の操作でクルマを自在にコントロ―ルできる楽しみが味わえます。
僕は、まだ多くのクルマに乗った経験がありません。それでも、パサートGTEは良いクルマであることは分かります。
楽しそうに乗っていた編集長に、そんな話をしたら「5,399,000円もするんだから、当たり前だろう! この金額で良くなかったら、お客さん怒るって!」と一蹴・・・。まぁ、そりゃそうですけどね。



フォルクスワーゲン パサートGTE価格
■セダン
・GTE 5,199,000円
・GTEアドバンス 5,799,000円
■ヴァリアント
・GTE 5,399,000円
・GTEアドバンス 5,999,000円
フォルクスワーゲン パサートGTE燃費、スペックなど
全長 4,775mm 全幅 1,830mm 全高 1,500mm
ホイールベース 2,790mm
トレッド 前/後1,580/1,560mm
最低地上高 120mm
車両重量 1,770kg
エンジン 直列4気筒 DOHC インタークーラー付ターボ(4バルブ)
総排気量 1,394cc
最高出力 115kW (156PS) / 5,000-6,000rpm
最大トルク 250Nm (25.5kgm) / 1,500-3,500rpm
電動機 定格出力 55kW 最高出力 85kW (116PS) 最大トルク 330Nm (33.6kgm)
駆動用バッテリー リチウムイオン電池
総電圧 352V
総電力量 9.9kWh
タイヤ 235/45 R18
ハイブリッド燃料消費率 21.4km/L
充電電力使用時走行距離 51.7km
価格 5,999,000円
【関連記事】
- フォルクスワーゲン パサートGTE/パサート ヴァリアントGTE新車情報・購入ガイド 電動化へイッキに加速するフォルクスワーゲンの第2弾PHEVは、クラストップとなるEV航続可能距離51.7㎞/Lを達成!
- フォルクスワーゲン パサート(Passat)/パサート ヴァリアント(Passat Variant)新車情報・購入ガイド
- VWパサート オールトラック試乗評価 超優等生のパサートがワイルドだろぅ? 最新4WDと2Lエンジンを搭載した道を選ばない本格派
- 隙がないほどの完成度【VWパサート/パサート・ヴァリアント試乗評価】
- フォルクスワーゲン パサート新車情報・試乗評価一覧
- マツダ アテンザ(ATENZA)試乗記・評価 2年で大幅改良は是か非か? その仕上がりは?
- マツダ アテンザ新車情報・試乗評価一覧
- メルセデス・ベンツCクラス ステーションワゴン試乗記・評価 高い安全性能をもつスポーツワゴン
- メルセデス・ベンツCクラス新車情報・試乗評価一覧
- BMW320d長期評価レポート一覧
- アウディA4新車情報・購入ガイド あのプリウスをも超えた空気抵抗係数Cd値0.23を達成! しかし、事情によりガソリン車のみなのが物足りない
- アウディA4新車情報・試乗評価一覧
- プジョー508新車情報・試乗評価一覧
- スバル レガシィ新車情報・試乗評価一覧
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 三菱アウトランダーPHEV試乗記・評価 驚愕の進化で完成度大幅アップ!【三菱】
- レクサスRX新車情報・購入ガイド 価格アップを最小限に抑えた価値ある深化【レクサス】
- トヨタ アルファード/ヴェルファイアPHEV(40系)新車情報・購入ガイド ミニバンと相性抜群のプラグインハイブリッドシステムを搭載!【トヨタ】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- マツダCX-80新車情報・購入ガイド ラグジュアリーSUVの極みへ!【マツダ】
- マツダEZ-6(イージー シックス)新車情報・購入ガイド 長安汽車の電動技術を使った合作電動車、初公開!【マツダ】
- スバル インプレッサ新旧比較 失敗・後悔しないクルマ選び【対決】
【オススメ記事】
- BMW 2シリーズ グラン クーペ(F74)新車情報・購入ガイド 才色兼備な4ドアクーペ【BMW】
- ホンダN-BOX VS スズキ スペーシア後悔・失敗しないための徹底比較・評価【対決】
- 三菱アウトランダーPHEV試乗記・評価 驚愕の進化で完成度大幅アップ!【三菱】
- トヨタ クラウン エステート新車情報・購入ガイド クラウンシリーズ、ついにコンプリート!【トヨタ】
- 驚くほど賢い!? 日産の電動4WD「e-4ORCE」の実力を雪上で試す!【日産】
- レクサスRX新車情報・購入ガイド 価格アップを最小限に抑えた価値ある深化【レクサス】
- トヨタ ヤリス新車情報・購入ガイド 精悍さをアップした特別仕様車URBANO(ウルバーノ)登場!【トヨタ】
- トヨタ ヤリスクロス新車情報・購入ガイド 流行りのブラックアイテムでコーディネイトした特別仕様車Z URBANO(ウルバーノ)を新設定!【トヨタ】
- フォルクスワーゲン T-Cross試乗記・評価 輸入SUV販売台数ナンバー1獲得車の実力は?【VW】
- 三菱デリカD:2/D:2カスタム新車情報・購入ガイド 予防安全装備が大幅進化!【三菱】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!