今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年7月国内新車販売台数分析】 トヨタ圧勝! 血を流し続けるマツダ。9月以降に復活の兆しがみえる日産、ホンダ
トヨタハイブリッド車人気で、一人勝ち状態続く
トヨタ プリウス新車情報・試乗評価一覧
■2016年7月の新車販売台数(自販連、全軽協調べ)()内前年同月比
1)プリウス系・・・・・・・ 27,988台(297.1%)
2)アクア・・・・・・・・・ 15,748台( 88.9%)
3)N-BOX系・・・・・・・・・13,023台(109.6%)
4)タント・・・・・・・・・ 12,790台(109.3%)
5)シエンタ・・・・・・・・ 10,944台(148.4%)
6)ノート・・・・・・・・・・9,711台(102.1%)
7)フィット・・・・・・・・・9,592台( 83.7%)
8)パッソ・・・・・・・・・・8,889台(217.9%)
9)カローラ系・・・・・・・・8,679台( 71.8%)
10)ヴィッツ・・・・・・・・・8,569台(106.5%)
11)アルト系・・・・・・・・・7,680台( 84.1%)
12)ヴォクシー・・・・・・・・7,644台( 88.8%)
13)デイズ系・・・・・・・・・7,521台( 68.3%)
14)ムーヴ系・・・・・・・・・7,117台( 80.7%)
15)ワゴンR・・・・・・・・・ 6,969台( 62.6%)
16)スペーシア・・・・・・・・6,768台(134.2%)
17)ハスラー・・・・・・・・・6,710台( 89.7%)
18)ヴェゼル・・・・・・・・・6,295台(108.3%)
19)N-WGN・・・・・・・・・・ 6,155台(101.6%)
20)ミラ系・・・・・・・・・・5,988台( 80.8%)
21)キャスト・・・・・・・・・5,415台(-------)
22)シャトル・・・・・・・・・4,933台(110.8%)
23)デミオ・・・・・・・・・・4,638台( 69.2%)
24)ノア・・・・・・・・・・・4,497台( 85.5%)
25)ステップワゴン・・・・・・4,370台( 65.4%)
26)エスクァイア・・・・・・・4,177台( 91.6%)
27)エクストレイル・・・・・・4,118台( 70.0%)
28)ソリオ・・・・・・・・・・4,053台(169.4%)
29)ヴェルファイア・・・・・・3,738台( 64.7%)
30)インプレッサ・・・・・・・3,403台( 72.4%)
31)ハリアー・・・・・・・・・3,340台( 63.6%)
32)アクセラ・・・・・・・・・3,216台(176.8%)
33)エスティマ・・・・・・・・3,087台(211.4%)
34)アルファード・・・・・・・3,038台( 60.4%)
35)クラウン・・・・・・・・・2,976台( 91.2%)
36)オデッセイ・・・・・・・・2,923台(216.5%)
37)ウェイク・・・・・・・・・2,888台(-------)
38)eKワゴン系・・・・・・・・2,641台( 84.5%)
39)イグニス・・・・・・・・・2,410台(-------)
40)ランドクルーザーW ・・・・2,141台( 82.4%)
相変わらず新型プリウス人気は衰えることを知らず、7月の販売台数は約2.8万台となり1位を獲得。2位の
アクアが約1.6万台なので、1.2万台もの大差を付けている状況だ。
こうしたハイブリッド車人気に後押しされ、小型・普通車の販売台数はトヨタの一人勝ち状態で、約13万台を売り、前年同月比111.5%となっている。ホンダは87.0%、日産は80.7%、マツダは73.8%、81.7%となった。トヨタは、人気のハイブリッド車をベースに、着々とハイブリッド王国を築き上げている。
アクセラが大幅改良したもののマツダの不振続く。不調の理由は、販売改革?
マツダ アクセラ新車情報・試乗評価一覧
マツダの不振ぶりは今月も変わらない。7月はアクセラが大幅改良したこともあり、やや販売台数は持ち直し、6月の前年同月比54.8%から73.8%へとアップした。しかし、デミオの販売台数減は非常に厳しい状況。7月の販売台数は、4,638台で69.2%となっている。デミオは、ハイブリッド車にも負けない燃料経済性をもつクリーンディーゼルエンジンを搭載し、またガソリン車もラインアップする。しかし、ガソリン車しかないトヨタ ヴィッツの半分程度の台数しか売れていない。
これは、クルマの良し悪しというよりは、価格が高額な上に値引きがゼロであるという営業的なことが原因。こうした状態をマツダも十分認識している。それでも、以前のように大幅値引きや価格の安さで売ることを頑なに拒否し続けている。その理由は、ブランド力の向上だ。顧客により満足度の高いクルマを送り届けることを使命として、従来の値引きと安価な価格で売る路線から脱却を図っている最中だ。今、マツダは血を流し続けて、新しく生まれ変わるための痛みを我慢している。
一般的に自社保有(顧客)からの乗り換えが、最も容易に自銘柄へ乗り換えが進む。そのため、営業面からみれば、自社保有を減らしたくない。ところが、現在の営業戦略では従来からいた大幅値引きと安い価格というニーズをもった顧客が多く存在する。今の営業戦略では、そうした顧客とのマッチングが悪く、他社へ流出している状況だ。自社保有を減らすことは、自らの血を流し続けていることになる。流し続けている値に対して、現在のマツダは、優れたプロダクトとより、マツダに対して高いロイヤリティをもつ顧客という新しい血を輸血している状況だ。ロイヤリティの高い顧客は、次の乗り換え時にもマツダから離れる可能性がより低くなり、永続的な顧客になる。
また、値引きゼロ販売と高めの価格による利益率のアップにより、マツダのディーラーは従来通り以上の利益が出ているとも言われており、非常に厳しい販売状況でも経営は成り立っているという。
値引きが基本となっている現在の新車販売において、こうした取り組みは一定の評価ができる。値引き販売は、顧客によって値引き額が異なり、得する顧客と損する顧客を生み出す。そうした視点から見れば、マツダの売り方は間違ってはいない。どこまでこうした営業戦略が貫き通せるのか注目だ。
ホンダ復活は9月以降か? 新型フリードに期待!
新型ホンダ フリード新車情報
7月の販売台数で、3位に入っているのがホンダN-BOX。2011年に発売されたモデルでモデル末期状態。燃費や安全装備もライバル車が勝る中、非常に安定し売れ行きを見せている。
ただ、ホンダの軽自動車販売は、N-BOXの1本足打法のようなもの。N-BOXが崩れると、イッキに販売台数が低迷する。N-BOXの次に売れているホンダの軽自動車はN-WGNなのだが、販売台数はN-BOXの半分程度。せめて、N-WGNと同等程度売れる軽自動車がもう1台欲しいところだ。
少々厳しい状況が続くホンダだが、9月以降の後半戦は期待できる。直接販売台数に影響はしないものの、スーパーカーであるNSXが8月25日に登場する。話題になることで、集客のきっかけになるだろう。そして、本命は9月16日発表予定の新型フリード。5位にランクされているシエンタのライバル車だ。1万台前後販売するシエンタなので、新型フリードも同様な販売台数になる可能性が高く、2016年度後半戦で注目の1台となることは確実だ。
日産主力セレナがフルモデルチェンジ直前で売れず大きく落とすも、ノートが好調!
新型日産セレナ新車情報
日産は前年同月比80.7%と大きく落とした。その要因はセレナだ。8月24日にフルモデルチェンジするため、7月は完全に売るクルマが無い状態だったからだ。逆に、9月以降はフルモデルチェンジしたセレナが爆発的に売れることが予想できるので、2016年度後半のスタートダッシュをきめてくるだろう。
セレナが売れない状況下で、日産の営業はノートの販売に力を入れていたようだ。価格はやや高いノートだが、このクラスでは珍しい歩行者検知式の自動ブレーキが標準装備されているのもライバル車と差別化で来ている点で高く評価されている。そうしたこともあり、ノートは102.1%と好調を維持している。
日産の国内販売は、ノートとセレナ、エクストレイルの3台が支えている状況。そのため、その3本柱が崩れると大きく販売数が落ちる傾向が強い。
インプレッサのフルモデルチェンジまで厳しい戦いが続くスバル
スバル レヴォーグ新車情報・試乗評価一覧
スバルも前年同月比81.7%と大きく落とした。要因は、インプレッサがフルモデルチェンジ直前で、新型が公開されてることだ。ただ、インプレッサのフルモデルチェンジは10月頃とのことなので、8-9月と厳しい戦いが強いられる。
小型・普通車のランキングベスト30に入っている車種はインプレッサのみ。ここが落ちると、全体が落ちる状況。ワゴンのレヴォーグもクルマとしては高評価されているものの、やや高価なこともありランキング入りができていない。
軽自動車、明暗クッキリ! 好調ダイハツと不調のスズキ。スズキは小型車が好調!
ダイハツ タント新車情報・試乗評価一覧
スズキは、燃費不正の影響を受けて軽自動車全体では86.7%と不調が続いている。とくに、主力モデルであるワゴンRが62.6%と大きく落とした。
軽自動車の不調に対して、小型車は好調だ。新型車ではないものの、とくに好調なのがソリオ。約4千台を売り前年同月比169.4%としている。
また、コンパクトカーで新型のイグニスが好調で2,410台を売った。スズキの小型車はソリオにスイフトの2本柱だったが、このイグニスが着実に成長しており3本目の柱となりそうだ。
好調なのがダイハツ。タントは約1.3万台を売り、前年同月比109.3%とし安定した売れ行きをみせている。軽乗用車では、スズキやホンダを抑え111.0%としライバルに大きな差をつけている。9月には新型車が投入される予定なので、ダイハツの好調な販売はしばらく続きそうだ。
【関連記事】
- 今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年6月国内新車販売台数分析】 セレナ、フルモデルチェンジ直前にまさかの大幅販売増の謎! 不調続くマツダに対して好調のトヨタ
- 今、一番売れている人気クルマ ランキング【2016年5月国内新車販売台数分析】 トヨタ アクア、ベスト3から陥落! 2〜4位は大激戦
- 今、一番売れている人気クルマ ランキング?【2016年4月国内新車販売台数分析】 プリウス&アクア人気にかげり無し!?
- 新車販売台数ランキング一覧
- 【動画・画像追加】9月16日発売!? 新型ホンダ フリード/フリードハイブリッド新車情報・購入ガイド フリードスパイクはフリード+(プラス)へ車名変更!1.0Lターボの搭載は無し! 1.5Lとハイブリッドの2タイプが用意! ライバル、シエンタに待ったをかける新型フリード、ついに先行公開! 燃費・価格を予想した!
- 【動画追加】新型日産セレナ新車情報・購入ガイド 新型セレナ、8月末発売開始!? 自動運転技術「プロパイロット」日産車初搭載! セレナハイブリッドは、1年遅れか? 燃費や価格を予想した
- 新型トヨタ プリウスPHV新車情報・購入ガイド もはや、プリウスとは別物となったPHV! 米国名プリウス プライム、2016年秋日本デビュー!
- 動画追加! トヨタC-HR新車情報・購入ガイド ジュネーブショー出展車 プリウスのハイブリッドシステムを搭載したSUV。1.2Lターボもあり! 燃費は35.0㎞/L前後、価格は290万円前後と予想。日本での発表・発売日は、2016年秋から冬か?
- ホンダNSX プロトタイプ試乗記・評価 8月25日発表決定! 価格は2,000万円オーバー!? 3モーターハイブリッド+3.5Lツインターボで573馬力! その走りのパフォーマンスが明らかに!
- トヨタ プリウス新車情報・試乗評価一覧
- ホンダN-BOX新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ アクア新車情報・試乗評価一覧
- ダイハツ タント新車情報・試乗評価一覧
- トヨタ シエンタ新車情報・試乗評価一覧
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 2020年2月、新車販売台数ランキング 1万台オーバーは「軽自動車」だけ!【ビジネス・経済】
- 2020年1月、新車販売台数ランキング 最繁忙期直前に不安の残る結果【ビジネス・経済】
- 2019年1~12月、年間新車販売台数ランキング N-BOX、圧倒的ナンバー1の座にゆるぎなし!【ビジネス・経済】
- 2019年12月、新車販売台数ランキング カローラ好調! トヨタ1強状態続く【ビジネス・経済】
- 2019年11月、新車販売台数ランキング トヨタ1強他弱感、蔓延中!【イベント・モーターショー】
- 2019年10月、新車販売台数ランキング クラウン危機! 昨年の約25%しか売れていない!【イベント・モーターショー】
- 2019年9月、新車販売台数ランキング 上半期、人気5ナンバーミニバンナンバー1の座は?【ビジネス・経済】
- 2019年8月、最も売れたクルマは? セダンが売れない! クラウンさえも急降下中!!【ビジネス・経済】
- 2019年7月、最も売れたクルマは? N-BOXだけが2万台越え! 圧倒的な販売台数を記録【ビジネス・経済】
- 2019年6月、最も売れたクルマは? プリウス人気復活の影で、アクア不調?【ビジネス・経済】
【オススメ記事】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 日産セレナAUTECH SPORTS SPEC新車情報・購入ガイド 走りの質感を大幅向上した特別なモデル【日産】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!