日本では見ることのできない珍しいクルマも? 200万人の来場者を集める東南アジア最大のモーターショー「バンコク国際モーターショー」レポート、その3 [CORISM]
【イベント・モーターショー】2016/05/01
マレーシアからタイマーケットを狙うスバル
ここにきて、本格的タイ市場に取り組む姿勢を見せているのが。中国に工場を作ることができなっかたスバルにとって、東南アジアは新しい成長市場になるからだ。これまでは日本製のスバル車をタイに輸入していたが、完成車の輸入では高い関税を課せられるため、今年から隣国のマレーシアで現地生産したクルマを東南アジア貿易協定を生かしてタイ市場に投入している。
スバル フォレスター
スバル フォレスター は自然吸気エンジンの搭載車についてはマレーシア製のクルマを輸入・販売しているが、ターボ仕様エンジンの搭載車については、日本から輸入する形を採用している。このため、ターボ車の価格はかなり高くなる。
ピックアップトラックの販売台数では、首位争いをするほどのいすゞ
日本ではトラック専業メーカーになっているいすゞは、早い段階から三菱商事と組んでタイ市場に参入し、地方都市を含めて全国に販売ネットワークを作っている。このため、ピックアップトラックの販売台数ではトヨタと首位争いをするくらいの実力を持つ。また日本では、販売していないトラックベースのSUV もタイ市場には投入している。
いすゞMU-X
商用車に関してはタイ市場で高いシェアを確保するいすゞのSUV。ピックアップのD-MAXをベースにしたモデルで、今回はダウンサイジング直噴ターボとなる1900ccの新型直噴ディーゼルターボの搭載をアピールしていた。
いすゞD-MAX
いすゞは、伝統的にピックアップトラックに新技術を投入して先進性をアピールしてきた。スペースキャブを発案したのもいすゞだったし、直噴エンジンやプロジェクターヘッドライトなど、ほかのメーカーに先駆けて採用してきた。今回はダウンサイジング直噴ターボだ。
タイラング トランスフォーマー
トランスフォーマー
タイラングという現地の自動車メーカーが生産する本格派のクロスカントリーSUV 。トランスフォーマーとトランスフォーマーⅡは、本格的な悪路走破性は未知数ながら、見た目の迫力は相当なもの。現地の富裕層からけっこう注目を集めていた。
トランスフォーマーII
並行輸入を手掛けるテディモータース
日本製の高級ミニバン や高級SUV に対するニーズも高い。アルファード /ヴェルファイア などは、発売直後からタイ市場への並行輸入が始まっている。完成車の輸入には高い関税がかけられるため、価格は日本の2倍以上になるが、それでも売れている。毒キノコ(アンダーミラー)付きであることが日本製の証明として必須とのことだ。
テディモータースではヴェルファイアやレクサスNX のグリル部分をオリジナルのものに変更して販売していた。
日本より先に新型車を発表したメルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツは、タイ市場でも高いブランドイメージを確立している。販売台数は年間1万2800台ほどだから日本市場の5分の1ほどの規模だが、日本よりも先にいろいろなモデルを投入することが多い。今回もEクラスやGLEクーペを先に発表していた。
メルセデス・ベンツ Cクラスクーペ
日本では、CクラスクーペはC180クーペがラインナップされているが、タイではより上級グレードとなるC250クーペが販売されている。日本よりも上級の仕様が投入されているのだ。
同様に日本では発売前のC63 AMGクーペも出品されている。メルセデス・ベンツは富裕層が買うクルマなので、AMG仕様などが積極的に導入されている。
メルセデス・ベンツEクラス
日本では発表されていない新型Eクラスが一足先に出品されていた。右ハンドル車ということでは、世界初公開のEクラスである。バンコクではディーゼル車のみが展示されていた。
メルセデス・ベンツGLEクーペ
これも日本では発売前のモデル。アメリカ製の上級SUVで、GLEをベースにクーペ風のルーフラインを持つモデルだ。
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(レポート:松下 宏)
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