新車? それとも中古車? 春はアウトレットカーに注目![CORISM] [CORISM]

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【生活・文化】2010/04/06

お買い得なアウトレットがクルマ界にも登場!

 まだまだ不況だから……という後ろ向きな理由だけではなく、より良いものをより安く買いたい! と消費者が願うのは世の常だろう。そう考えると4月は、実はお買い得なクルマが数多く出揃うタイミング。なかでも注目は「アウトレットカー」。
 ちょっと聞き慣れないこのクルマのアウトレットという響き。「アパレルでもないのに……」と思うかもしれないが、ここに“買い物上手”になるヒントが隠されている。
 つまり、それこそ新車同様のクルマが安く手に入るチャンスだからだ。しかし、服ならブランド品などの「アウトレットモール」が人気だが、クルマでは「アウトレットカー」といっても明確な定義はなく「新古車」と混在気味に使われているのが現実である。

 衣服と同じように、展示品、長期または余剰在庫品、修理歴のあるキズもの、などの認識はクルマのアウトレットにも当てはまる。しかし販売店によっては、買い手の都合によるキャンセル車、モデルチェンジ後の旧モデル車が出てくるなど、その基準が定まっていないというのが現状だ。いずれにせよ少し“訳あり”な分、ほとんど新品のクルマがリーズナブルな値段で顔見せしている。

 また、アウトレットカーとほぼ同義で使われている、新古車の基準も曖昧なのが実態。実際には、法律上は新車以外のクルマはすべて中古車であるという大原則があり、消費者の誤解やトラブルを招くために、新古車という表記は広告等では禁止されているのだが、通常は一般ユーザーに売られていないクルマ(新車を登録しただけの未使用車)など、ほとんど新品の状態だが新車としては販売できずに「中古車」となるクルマをこう呼ぶ。
 そして4月は新古車もタマが多い。ディーラーは3月などの決算期になると販売台数を増やすために、自社登録という荒技を使うことも少なくなく、それら「未使用車」が中古車市場に流出するのは決算期の翌月、すなわち4月が一番多くなるのだ。

自分の目と足で「これ!」という一台を見つけろ

 かつてのトヨタ カローラ対ホンダ フィットの熾烈な販売合戦のように、メーカーは特定車種を力を入れて売り出す。販売店がノルマ達成のために自社登録した後に流通するアウトレットカーも、結局それら人気モデルが多くなる。新車購入時のようなオプションは選べないが、取得税が安く重量税も不要になるなど、購入時の諸費用をかなり安く押さえることができるのはこのご時世に大歓迎だ。とはいえ、そんな一台一価のクルマだけに、どこの店でも必ずしも見つけることができないのがウィークポイント。そこで販売店の担当者と仲良くなって情報をもらうこと、そのうえで「アウトレットカー」のメリットとデメリットをよく見極める手間を惜しまないこと、これが真の買い物上手への第一歩だろう。

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ホンダ フィット
トヨタ カローラ アクシオ
日産 セレナ

展示車や長期在庫車など、訳ありなのが「アウトレットカー」だ。だが、販売店がノルマ達成のために自社登録した人気車などが流通することもある。新車のようにボディカラーやオプションを自由に選ぶことはできないが、ほぼ新車同然のクルマをお得に手に入れられるのがアウトレットカーの魅力だ。

(レポート:CORISM編集部

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