【新車・中古車購入術】トヨタ プリウスVSホンダ インサイト 5年後の価値とお得度は? [CORISM]

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【生活・文化】2010/09/05

新車価格はインサイト、燃費ではプリウスが有利

トヨタ プリウス カタログ
 エコカーとして人気のトヨタ プリウスとホンダ インサイト。インサイトはハイブリッドカーとしては驚きの189.0万円からという価格で登場。その後、プリウスもフルモデルチェンジを行ない205.0万円からの価格設定で話題となった。
 だが燃費はプリウス38.0km/lに対し、インサイトは30.0km/lと、プリウスが勝っている。果たして3年、5年と乗った場合にはどちらが得になるのか? リセールバリューやガソリン代などを元に、将来の価値とお得度を検証してみよう。

価格差16万円を燃費の良さで取り返せるか!?

 プリウスとインサイトのハイブリッドカー対決だが、条件を揃えあるために両車とももっともベーシックなグレード同士で比較した。プリウスは205.0万円のLグレード(10・15モード燃費38.0km/l)で、インサイトは189.0万円のGグレード(10・15モード燃費30.0km/l)だ。
 モデルケースとして1年で1万km乗った場合のガソリン代を計算してみよう。プリウスが1万km走るのに必要なガソリンは、約263リッターだ。これにガソリン代135円(2010年8月の全国平均価格)をかけると、ガソリン代は3万5505円。対するインサイトは約333リッターで4万4955円となり、プリウスが9450円得をする計算になる。これが3年だとプリウスが約789リッター/10万6515円なのに対して、インサイトは約999リッター/13万4865円(差額は2万8350円)。5年では約1315リッター/17万7525円と5年間:約1665リッター/22万4775円(差額は4万7250円)という違いになる。つまりガソリン代だけでは、車両価格差を取り戻すのは難しそうだ。
 ただ、これはあくまでもカタログ値(10・15モード)で計算した場合。実際の燃費はというと、プリウスが優勢だ。とくに夏場はエアコンを使用するため、インサイトはあまりアイドリングストップしにくい。それに比べ、電動コンプレッサーを使用しているプリウスは、信号待ちなどでもエンジンがかかることはほとんどないので圧倒的に有利となる場合が多い。
トヨタ プリウス フロントビュー
トヨタ プリウス リヤビュー
トヨタ プリウス インテリア

トヨタ プリウス

プリウスVSインサイト、ほぼ互角のリセールバリュー!

ホンダ インサイト カタログ
ホンダ インサイトのリセールバリュー予想。3年後で52〜61%
トヨタ プリウスのリセールバリュー予想。3年後で53〜62%
*ガリバー自動車研究所調べ

 では3年、5年と乗った場合の価値(リセールバリュー)はどうなのか? ガリバーによれば、プリウスは3年後で53〜62%、インサイトは52〜61%という、ほぼ互角の値落ち率を想定している。また5年後では両車とも35〜44%と、リセールバリューに大きな違いはないという予想だ。
 これに当てはめて計算すると、プリウス Lは3年後で約127万円、5年後で約90万円が最高の買い取り価格となる。それに対しインサイト Gは3年で約115万円、5年後で約83万円の価値がある計算だ。これはあくまでも現時点での予測なので、人気の動向によっては違いが出てくる場合もあるだろう。

はたしてどちらが得なのか?

 新車時の価格差やガソリン代、そしてリセールバリューを総合すると、どちらが得なのか? 今までの計算を元にすると、3年後で約1万2000円、5年後で約4万2000円インサイトが得という結果になる。
 だが乗り方にもよるが、とくに夏場の実燃費ではプリウスが有利になる場合も多い。また価格差も3年で約1万2000円、5年で約4万2000円という比較的小さなものなので、リセールバリューや新車値引きなどの変化で、あっという間に逆転してしまう。それにメーカーやデザインの好みなどもあるだろうから、この勝負は引き分けといえそうだ。
ホンダ インサイト フロントビュー
ホンダ インサイト リヤビュー
ホンダ インサイト インテリア

ホンダ インサイト

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(レポート:CORISM編集部

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