燃費&装備に価格、コンパクトカーNO1の実力!? 新型マツダ デミオ評価する!【国沢コラム】 [CORISM]

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【その他】2011/06/11

フィット・ハイブリッドに限りなく近い実用燃費

 昨年から大きな話題を集めていた次世代低燃費エンジンである『スカイアクティブG』 搭載のマツダ・デミオ がついに発売となった。これまでの情報通り10・15モード燃費で30km/Lを達成し、より厳しい数字になる『JC-08』も25km/LとフィットHVの26km/Lに肉薄している。
 フィットHVの実用燃費は条件厳しい都市部の渋滞路で(平均車速20km/h程度)15〜16km/Lといったあたり。流れの良い郊外路だと18〜19km/Lくらい。マツダ の開発チームに聞いてみたら、それぞれ14〜15km/Lの18km/L前後だという。
 フィットHV に若干届かないまでも、かなり近い燃費をイメージしてもらえばよさそうだ。真の実力判定はスカイアクティブ搭載のデミオと フィットHVを同じ条件で走らせてからにしたい。アップダウンの多い区間だとモーターのパワーを使えるフィットHV。平坦地はデミオ有利だという。
マツダ デミオSKYACTIV

 13-SKYACTIVの価格は140万円。横滑り防止装置(DSC)やアルミホイールも標準装備

マツダ デミオSKYACTIV

 ボディ下部をフラットにする整流板やリヤスポイラーも標準装備

ホンダ フィットハイブリッド

 159万円という価格もプリウスに比べれば安く爆発的なヒットになったフィットハイブリッド

常識にとらわれないチャレンジが生み出した新エンジンがSKYACTIV

 なぜハイブリッド でもないのに低燃費なのか? TVが写る原理を説明するのと同じくらい複雑なのだけれど、簡単に言えば「圧縮比を高めることによって熱効率を高めている」、と言うことになる。普通のエンジンであれば最大「10」という空気の量を「1」にまで圧縮し、爆発させます。
 デミオに搭載されているスカイアクティブGは「13」という空気を「1」まで圧縮し、爆発させるというもの。こう書くと「だったら他のメーカーもそうすればいい」と思うだろう。興味深いことに今まで「圧縮比を高めると理論的には効率上がるが、むし ろ異常燃焼するから不利」だと思われていた。
 つまり実際、そういったエンジンを作ること無しに「意味無し」と作らなかったのだ。マツダの開発チームは「ダメもとでテストしてみよう」と複数の異常燃焼を減らせる技術を使いながら高圧縮比のエンジンを試作してみたらしい。するとやっぱり熱効率が高くなったのだという。
 当然ながらアイドリングストップも組み合わせている。アクセラなどに採用されているマツダのアイドルストップと言えば、バッテリーを2つ使うなどコスト的に割高。デミオではバッテリー1つで成立するシステムにコストダウン。さらにエンジン停止時間や頻度も向上させたというから素晴らしい。
マツダSKYACTIVエンジン

 i-STOP(アイドリングストップ機能)も進化した

マツダSKYACTIVエンジン

 SKYACTIVエンジンは、基本が既存の内燃機関なので、低コストでの生産が可能

ホンダ IMA

 ホンダのコンパクトなハイブリッドシステムIMA

肝心の走りに期待が高まる! 燃費と装備を考えると安い! ヴィッツやフィットハイブリッドにも勝る!?

マツダ デミオSKYACTIV

 内燃機関だけで30km/lを達成したデミオ

トヨタ ヴィッツ

 ヴィッツのアイドリングストップ付きで26.5km/l

ホンダ フィットハイブリッド

 ハイブリッドシステムを装備し30km/l。ホンダの意地でさらなる燃費アップしたバージョンが期待できる

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(レポート:国沢 光宏

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