【ザ・対決 比較試乗】トヨタ 2代目 20型プリウス(中古車) 対 トヨタ 30型プリウス 徹底評価 ROUND1 〜インプレッション編〜
【対決】2009/09/09
トヨタ 2代目 プリウス(中古車) 対 トヨタ 新型 プリウス 徹底評価の目次
20型中古プリウスがお買い得?
3代目トヨタ プリウスは、発売から約4カ月経っている現在、バックオーダーは大量で、その勢いは止まるところを知らず。予算に枠がある補助金を受けられないという事態になるほど。確かに、新車で新型プリウスを買うのはいいのかもしれないが、このような事態になってくると、注目すべきは2代目、すなわち先代のプリウスの中古車だったりする。
性能や完成度は問題なし。燃費もいい。さらにデザインも新型がそれほど変えて出なかっただけに、古くさく感じることもあまりない。もちろんこれが一番大切なことかもしれないが、中古車は価格が安い。マイナーチェンジ後の後期型なら、年式的にも古くはない。
なにがなんでも新型プリウス! と、いうことでなければ約10ヶ月も新型プリウスを待つことなく、2代目プリウスを中古車ですぐに手に入れるという選択もありだ。今回は、そんな視点で「新型プリウスと2代目プリウスの中古車を徹底比較評価」2代目プリウスの中古車にスポットを当て、ムリのないスマートなカーライフを送るためのテクニックを教えます!
性能や完成度は問題なし。燃費もいい。さらにデザインも新型がそれほど変えて出なかっただけに、古くさく感じることもあまりない。もちろんこれが一番大切なことかもしれないが、中古車は価格が安い。マイナーチェンジ後の後期型なら、年式的にも古くはない。
なにがなんでも新型プリウス! と、いうことでなければ約10ヶ月も新型プリウスを待つことなく、2代目プリウスを中古車ですぐに手に入れるという選択もありだ。今回は、そんな視点で「新型プリウスと2代目プリウスの中古車を徹底比較評価」2代目プリウスの中古車にスポットを当て、ムリのないスマートなカーライフを送るためのテクニックを教えます!
PHOTO/高木博史 構成・文/近藤暁史・モデル/佐藤まいみ
ROUND1 ファーストインプレッション
トヨタ 新型 プリウス | 中古車 トヨタ 2代目 プリウス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新型 トヨタ プリウス G[FF] | トヨタ プリウス S(2代目・中古車)[FF] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大きく変わったところはないけれど 着実な進化を遂げて、大人気! | 長期間新型を待つくらいならいっそ 中古車だ! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
デザイン的には2代目プリウスを踏襲しており、一見すると、そのスタイルはあまり変わっていないように思える。ただ、サイズ的には全長で15mm長く(4460mm)、全幅も20mm拡大(1745mm)されており、ひと回りほど大きくなっているし、それにより、存在感は確実にアップしている。また、傾斜のきついフロントまわりやスパっと切り落としたかのようなテールなど、デザイン面でも未来感をさらに強く感じるようになった。 やはり気になるのはハイブリッドシステムはTHS IIという名称からもわかるように、初代から連綿と続くタイプ。それだけに性能には磨きがかけられ、まずエンジンの排気量を1.5リッターから1.8リッターにアップ。これには可変バルブタイミングやアトキンソンサイクルなどの技術を採用し、単体で見てもチャンとしたエコユニットに仕上がっている。 またモーターの出力&効率も高められていて、しっかりとアシストしてくれるし、トルクを増幅するリダクション機構を追加したことで、モーターの小型・軽量化にも成功。さらにモーターだけで走ることができるEVモードも55km/hまでと飛躍的にアップしただけでなく、走行距離も大きく伸びたのはうれしい点だ。 そして注目すべきは、静粛性と滑らかさ。とくにエンジンとモーターの切り替えは、気にしていないとわからないほどで、振動などはほとんどなく、ごく普通に乗ることができる。ただし、先代より話題になっている足まわりのセッティングは、グレードによってバラバラ。全体的には乗り心地はかなり改善されているが、上級グレード、しかもツーリングセレクション系のほうが完成度は高いといっていいだろう。[エコ&燃費] EVモードの使用範囲が広がったなど、量産車のなかではエコ度は文句なしの世界トップだろう。たとえば燃費はカタログ値ながら、38.0km/Lを達成しており、これは量産ガソリン車で世界トップ。[安全性能] 全席3点式シートベルトやサイド&カーテンエアバッグ、ヒルスタートシステムが標準装備となるのは当たり前。ステアリングも協調制御して横滑りを防止するS-VSCやトラクションコントロールなども全グレードで標準で装備される。[取材時実測燃費] 28.9km/L[新型 トヨタ プリウス価格帯] 205.0〜327.0万円 | 「21世紀に間に合いました」をキャッチフレーズに登場した初代からどう変わるか興味津々だった2代目。もちろん大きく進化したのはハイブリッドシステムだった。エンジンは初代プリウスと同じ1.5リッターのままとしたが、モーターの出力や制御を大幅に進化させることで、走りを一新。それまで、エンジンとモーターの切り替わりなどでかなりギクシャクしていたのが、滑らかになった。とくにマイナーチェンジ後の後期型では、かなり改良されている。 スタイル的にもセダンから5ドアハッチバックへと変身することで、広大なパッケージングを確保。とくに後席とラゲッジのスペースは格段にアップしたのは、"使えるエコカー"という点で評価できるだろう。 新型プリウスと違う部分を整理しておくと、まず排気量が新型が1.8リッターに対して2代目は1.5リッターとなる。さらにEVモードは2代目で世界初で採用されたので付いている。逆に2代目だけの特徴としては、シフトがより小ぶりでステアリング横にあり、操作がしやすかった。また前席はウォークスルーを採用しており、左右の移動ができるなどだ。この点は新型にはないだけに、中古車で選ぶときのアドバンテージとなるはず。 新型と2代目の燃費もそれほど大きな差がなかった。今回のテストでは約1.0km/L程度の差。実用燃費で約5%の差なら、価格の安い中古車の方がコスト的には安くつく。[エコ&燃費] 新型の世界トップの燃費に目がいくが、じつは2代目も10・15モード燃費で35.5km/Lと立派なモノだし、数値的には約3km/L違うだけ。実用燃費でも、制御が緻密になっているので新型のほうがいいとはいえ、大きく違うことはないというのもまた事実だ。[安全性能] ハイテク安全装備充実化の過渡期に登場したこともあってか、横滑りを防止するVSCが付くのは上級グレードのGのみ。スタンダードのSには付かない。またプリウスEXに関しては、設定はなく、オプションでも用意されていないので、価格以外はあえて買う理由は見あたらない。[取材時実測燃費] 27.8km/L[2代目 トヨタ プリウス価格帯] 233.1〜335.0万円(新車時) [2代目 トヨタ プリウス 中古車相場] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ハイブリッドシステムは2代目プリウスと共通のTHS IIを採用。だが、排気量アップやリダクション機構を追加するなど改良が重ねられている。 標準系は15インチタイヤ&アルミホイール(写真)が標準装備。ツーリングセレクションは17インチとなり、しっかりしたハンドリングが特徴だ。 2代目プリウスと比べてすっきりした印象のインテリア。収納付きの大きなセンターコンソールを採用し、左右のウォークスルーができなくなった。 ミッションは新型プリウスでも電気式無段変速機を採用する。EVモードだけでなくエコモードやパワーモードといった走行モードが追加された。 タッチトレーサーと呼ばれる新機能を採用した。ステアリングスイッチに触れると、スピードメーターの両脇にどのボタンをさわっているかが表示される。 エネルギーモニターはメーター内部に表示されるようになった。ナビ画面と同時に見られるようになったのはいいが、表示が小さく旧型より見にくくなった。 収納スペース付きの大きなセンターコンソールを新たに採用した。ピラーの形状を工夫することで死角を減らし、運転しやすくなった。 ボディの形状やパッケージングを見直し、頭上の空間や足元スペースの余裕が増している。シート地はスエード調のファブリックを採用。 ラゲッジ容量は拡大され、使い勝手が高まった。それほど広くなったという印象はないが、ゴルフバッグが3つ入るようになった。 リヤシートを収納すれば、広々したスペースが現われる。開口部も広く作られているので、大きな荷物の積み下ろしにも苦労はない。 | エンジン排気量は初代と共通の1.5リッター。トルクを増幅するリダクション機構を持たないこともあり、モーターは新型より大きなものを搭載する。 2代目プリウスも15インチタイヤ(写真)が基本で、ツーリングセレクションは16インチとなる。実用燃費に関しては15インチ仕様が有利だ。 インパネ中央のディスプレーは全車に標準装備。楕円ステアリングなどユニバーサルデザインが取り入れられており、誰でも使いやすい工夫がある。 プッシュボタン式のPレンジを採用するなど、今見ても未来的なシフトレバー。EVモードを初めて採用した点も見逃せない部分といえる。 新型プリウスと同様、視認性のいいセンターメーターを採用している。スピードメーターやシフトポジションだけでなく、エアコンの作動状況も表示される。 エネルギーモニターは、ナビ画面にカラーで大きく表示される。ナビと同時に見られないのは不便だが、見やすさに関しては新型プリウスより優れている。 新型プリウスとは異なり、左右のウォークスルーが可能。各部にユニバーサルデザインを取り入れることで、誰にでも使いやすい造りだ。 後席のスペース(特に頭上)は、わずかに新型プリウスに及ばない。人数分の3点式シートベルトやヘッドレストは、標準装備なので安心だ。 ゴルフバッグが2つしか入らないのが弱点だったようだが、実用上困るほど狭いわけではない。広さ、形状ともに大きな不満はない。 リヤシートはレバーを引くだけで簡単に収納できる。フロアは段差もなくフラットなので大きな荷物も積みやすく、使い勝手は良好。 |
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(レポート:CORISM編集部)
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