【新車・中古車購入術】女性視点のコンパクトカーNO1決定戦 1回戦「ヴィッツ」vs「フィット」比較評価 [CORISM]
主婦を中心にした一般女性ユーザーからのアンケート結果も反映
人気のジャンルだけに各メーカーからいろいろな車種が発売されているが、第1回目の今回はトヨタのヴィッツとホンダのフィットを比較した。単に機能性や走りを比べるのではなく、メインユーザーである一般女性の視点から見た意見も聞いてみた。はたしてその結果は!?
ホンダ フィット | トヨタ ヴィッツ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[ホンダ フィット 評価]
スタイリング:11点 インテリア:10点 メカニズム:18点 走り:15点 安全装備:17点 合計:71点 ※スタイリング/インテリの評価は女性ユーザーの平均点。メカニズム/走り/安全装備は藤島知子の評価。各項目は20点満点で合計100点。 |
[トヨタ ヴィッツ 評価]
スタイリング:13点 インテリア:11点 メカニズム:16点 走り:17点 安全装備:16点 合計:73点 ※スタイリング/インテリの評価は女性ユーザーの平均点。メカニズム/走り/安全装備は藤島知子の評価。各項目は20点満点で合計100点。 |
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スポーティな内外装デザインが評価の分かれ目だ | シンプルなコンパクトカーらしさが地味な印象を与える!? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先代モデルは販売台数記録1位をマークするなど、非常に人気があったのがこのホンダ フィットだ。その人気の秘密は、コンパクトカーらしからぬ走りの良さ。実際にその走りを高く評価する評論家も多い。搭載エンジンは、この1.5リッターに加えてベーシックな1.3リッターも用意。駆動方式はFFと4WDがあり、FF車ではCVTに加えて5速MTも選べる。ちなみに4WDは5速ATのみの設定。 フィットのスタイリングは、シャープなデザインのヘッドライトが印象的。女性の意見もそれを裏付けるように「キリッとしている(isaisaさん/42歳)」や、「男っぽい(ないみへいさん/38歳)」、そして「流線型で速そう(FTGWさん/33歳)といった意見が目立つ。しかし、えくぼさん(33歳)や、ちえさん(32歳)のように「丸くてかわいい」という意見があったのには驚かされた。 インテリアはヴィッツと同じく質感と使い勝手を重視しつつも、どことなくスポーティさも感じさせてくれる。またセンタータンクレイアウトを採用するなど、パッケージングもいい。「男っぽい(なみへいさん/38歳)」や「コンパクトカーっぽくないところがいい(FTGWさん/33歳)」と、女性達もスポーティと感じているようだ。だが黒を基調としたスポーティな配色やインパネ回りの形状のせいか「窮屈っぽい(ちえさん/32歳)」という意見も。また「落ち着いた感じがする(isaisaさん/42歳)」という意見もあり、これはスポーティさが、好印象へとつながったようだ。 女性評論家 藤島知子の評価は? [取材時実測燃費] [ホンダ フィット 価格帯] |
トヨタ ヴィッツは数あるコンパクトカーのなかでも、もっともデビュー時期が古く2005年2月に登場した。搭載エンジンはFFが1リッターと1.5リッターで、4WDは1.3リッターとなっている。組み合わされるミッションはFFがCVT(1.5リッターは5速MTも用意)で、4WDは4速ATだ。カタログ燃費は16.0km/l〜24.5km/lというもの。 ヴィッツのスタイリングは、ある意味コンパクトカーの王道ともいえるシンプルなもの。肝心の女性の意見はというと「女性らしい乗りやすそうなイメージ(なみへいさん/38歳)や、「コンパクトで運転しやすそう(はんぺんさん/33歳)」や、「小さいけれどスタイリッシュな感じ(isaisaさん/42歳)とおおむね好評だ。 インテリアは、さすがトヨタ車らしくシンプルながら質感は高い。もちろん高級車のような豪華さはないが、上質さも感じられる。さらに実用性も考慮して小物入れも豊富に用意されるなど、コンパクトカーに求められる要素は十分に満たしている。だがシンプルで実用性を重視したインパネデザインのためか、なかには「地味(えくぼさん/33歳)」や「シルバー向けみたい(FTGWさん)」といった、ちょっと否定的な意見もあった。もちろん「シャープでいい!(isaisaさん/42歳)」や「機能に特化されているのがいい!!(なみへいさん/38歳)」と、シンプルで機能的なインテリアを高く評価する意見もあった。 女性評論家 藤島知子の評価は? [取材時実測燃費] [トヨタ ヴィッツ価格帯] |
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フィットに搭載されるエンジンは1.3リッター(写真)と1.5リッターの2種類。キビキビとした走りが味わえる。1.5リッターはパワフルだが、実用上は1.3リッターでも不満は無い。
ヴィッツよりもひとまわり大きな15インチのタイヤを装着する。
スポーティさを重視したインテリアデザイン。小物の収納も豊富で実用性も高い。
ミッションはFFがCVT(写真)で、4WDは5速ATとなる。FF車には5速MTも用意されている。
後席は十分な広さがあり、男性でもくつろげるスペースが確保されている。
シートの形状はスポーティで、コーナーでもしっかりと体を支えてくれる。
フル乗車時でもコンパクトカーとしては十分なラゲッジスペースが確保されている。
左右分割式のリヤシートを採用するので、荷物の量などにあわせたアレンジが可能。
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ヴィッツのエンジンは1リッター(写真)と1.3リッター(4WDのみ)と1.5リッター。1リッターは初期のものに比べて、振動や音が静かになっているので、これで十分といった感じ。
走りよりも快適性を重視した14インチタイヤを装着している。
センターメーターレイアウトのインパネは、開放感もあり広々した印象だ。
FF車はCVTで4WDは4速ATが組み合わされる。1.5リッターは5速MTも選べる。
フィットよりひとまわり小さいが、窮屈さを感じることはない。
ソフトなかけ心地で、快適性は高い。助手席の荷物が転がらない工夫はヴィッツ独自のもの。
ボディが小さいため、フィットより容量は小さいが、実用上十分な広さを確保する。
ベーシックモデルは一体式だが、上級グレードは左右分割式となる。
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■女性自動車評論家 藤島 知子プロフィール
スーパー耐久のレースクイーンを経験後、軽自動車の公認レースに参戦。以来、さまざまなカテゴリーのレースへ参戦する。現在は自動車雑誌やWebで執筆活動を行なっており、日本カーオブザイヤー選考委員でもある。
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