iPad&iPhone 車内積極活用術 [CORISM]

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【エンタメ】2010/09/15

iPad&iPhoneを接続!

iPhone&周辺機器

シガーソケットから充電しつつ、外部出力を備えた周辺機器。iPhoneは電池の持ちがあまりよくないのでこんなものがあると便利

 まず問題となるのが「どうやって車載のカーオーディオとつなぐか?」ということ。地図アプリだけ使うというのなら、ただiPadやiPhoneを固定すればいいのだが、どうせならiPodの音楽を聴きたい。ここでいう「つなぐ」とは「車載のスピーカーからiPad&iPhoneの音を出す」ということ。
 つなぎ方は大きく2通りになる。もっともお手軽なのがFMトランスミッターを使う方法。iPad&iPhoneにその機能はないから、別売りのものを買う必要がある。FMトランスミッター側のDockコネクタにiPad&iPhoneをセットして、クルマのFMラジオの周波数を合わせるだけなのでとても簡単だ。さらにiPhoneの通信機能であるBluetoothを内蔵したFMトランスミッターもあり、これならiPhone側はコードレスでOKとなりさらに手軽だ。ドライブ中に(ドライバー以外が)iPhoneをイジりながら、車内で音楽を楽しむことも出来る。さらにBluetoothの場合、iPhoneのハンズフリー通話も自動切換え出来たりするものもあるから、用途に合わせて選んでみよう。

 もうひとつの方法が「直つなぎ」。最近はiPhoneやiPod対応のDockコネクタを経由しカーオーディオに直接接続出来る機種が数多く用意されていて、オーディオのヘッドユニットのインターフェースからiPodを操作できるものもある。当たり前だが、これがもっとも相性がいい。オーディオやナビ一体オーディオを購入する予定があるのなら、まずは検討してみよう。
 だが、今乗ってるクルマがそんなオーディオでない場合はどうしたらよいのだろう。例えば、カーオーディオに「外部入力端子」(AUXと表示されていることもある)が装備されていれば、そこにiPad&iPhoneをつなぐことができる。別途、シガーソケットからiPad&iPhoneに充電できるアダプターを購入し外部入力端子に接続できれば、ほぼ完璧。充電アダプターとAUX接続ケーブルがセットになった用品も売られている。
 そもそもうちのオーディオには外部入力端子もない! という場合でもあきらめるのはまだ早い。あとから装着できる場合もあるからだ。純正のナビゲーションが装着されているクルマなら、ディーラーオプションで外部入力端子を装着できる場合も多い。ディーラーオプションはクルマを買った後でも装着できるので、ディーラーに相談してみるのも手だ。社外品のオーディオでも同様だから、カー用品店などで聞いてみよう。

 さて、FMトランスミッターと外部入力端子、どちらがオススメかといえば、外部入力端子のほう。FMで飛ばすと、せいぜいFMラジオの音質と同等か、電波状況によってはさらに劣化して聴こえるケースも見受けられる。それでも十分に音は良いが、やはり直に入力するほうが断然いい。
 いずれの場合でも注意したいのは、運転の妨げにならないように、iPad&iPhoneをしっかりと固定すること。これもさまざまな用品が用意されているので、自分のクルマ&使用用途に合ったものをチョイスするようにしよう。

トヨタ プリウス ディーラーオプションの外部入力端子

20型プリウスにディーラーオプションで装着した外部入力端子。iPad&iPhoneの音声だけを入力すればコト足りる

それでは接続したiPad&iPhoneで何ができるのか?

iPod

iPadのアプリiPod。アーティストやアルバム、お気に入りの曲で作るプレイリストなど多機能かつ使い勝手がいい。クルマで使わない手はない

 ではクルマの中でiPad&iPhoneは何ができるのか? まずはやはり音楽だ。iPodの機能を使わない手はない。MacやPCのiTunesに保存した音楽をiPodに入れて、それをクルマの中で聴く。何百曲、何千曲と入り、しかもiPodの優れたインターフェースで曲選びも簡単。聴きたいときに聴きたい曲を選ぶことができ、ハッキリ言ってどんなCDチェンジャーよりも使い勝手がいい。これだけでもクルマにiPad&iPhoneをつなぐ価値がある。
 次にラジオ。え、そんなのクルマにも付いているよ、と思うなかれ。iPhoneやiPadには「radiko.jp」という専用のアプリが用意されていて、3GやWi-Fi環境下であれば民放のラジオを聴くことができる。クルマのラジオはアナログなので、雑音などに悩まされることが多いが、こちらはデジタルなので音質が極めてクリア。ただし残念ながらスポンサーの関係などから、首都圏や大阪・京都などに視聴は限られてしまう。だがそんな足かせがあるのは日本だけ。海外のFM曲やインターネットラジオが聴けるアプリも豊富に用意される。こちらは世界中のラジオ局が聴けてしまう。クラシックロックや80年代のポップに特化した局など、自分の好みの放送局を選択しておけば、快適極まりない。まるでルート66を走っているかのような感覚になれるだろう。

ナビもiPad&iPhoneにおまかせ

オービスマップ

iPhoneのアプリ「オービスマップ」。近くにあるオービスの場所を教えてくれる。iPad & iPhoneにはこんな地図アプリが極めて豊富に用意されている

 続いてナビ。iPad&iPhoneにデフォルトで用意される「マップ」というアプリを始め、地図アプリの豊富さもハンパではない。「オービスマップ」などというオービスの場所を教えてくれるアプリもある。アプリの料金は無料から高くても数千円。最近人気のポータブルナビだが、そのどんなタイプよりもアプリのほうが断然安い。しっかりルートも引いてくれるし、海外に行っても使えるものもある。ただ注意したいのは、「マップ」を始めその多くは3GもしくはWi-Fi環境下でないと使えないこと(一部にオフラインでも使える地図アプリもある)。これはラジオアプリも同様だ。なのでクルマで使うことを考えると、iPadの場合3Gタイプか、Wi-FiタイプでもポケットWi-Fiなどを用意しておくとより快適に使えるのは間違いない。
 モニターとして使うのはどうか? テレビはワンセグであれば視聴が可能だ。別売の「TV&バッテリー」(9840円)と無料のアプリでワンセグテレビを見ることができるようになる。さらに便利なアプリを使うことで動画の再生も可能になる。たとえばiPad&iPhoneでは定番中の定番アプリ「GoodReader」。このアプリはPDFやofficeファイルの閲覧が可能になるアプリだが、さまざまなタイプの動画にも対応している。MacやPCにある動画ファイルをGoodReaderに転送しておけば、オフライン環境下でも動画の再生が可能。たとえば子供向けのアニメなどをGoodReaderに取り込んでおけば、車内で子供も大喜びのはずだ。iPadの大画面は車内で見るには迫力も十分。
マップ

iPad&iPhoneにデフォルトで装備されるアプリ「マップ」。このようにルートを引いてくれる。ただし3GやWi-Fiなどインターネットにつながる環境下でないと使えない

写真を車内で鑑賞

iPadにはデジカメから直接写真を取り出せるオプションが用意されている。出先で撮影した写真を車内で鑑賞……なんてこともできてしまう

定番中の定番アプリ「GoodReader」に動画を転送しておけば、オフライン下でも視聴できる。アニメなど入れておけば子供もぐずらないだろう

定番中の定番アプリ「GoodReader」に動画を転送しておけば、オフライン下でも視聴できる。アニメなど入れておけば子供もぐずらないだろう

 音楽、ラジオ、ナビ、テレビ……iPad&iPhoneは、カーオーディオに求められるものすべてをこれひとつで代用できてしまう。それどころか、カーオーディオにはないWebやゲームの機能さえも1台で車内に持ち込めてしまう、まさに夢の端末だ。これを車内で使わない手はない!

フルブラウザ

Safariを標準搭載しフルブラウザが使えることも魅力。出先で故障した際、最寄りのディーラーを探したり、病院などを探したり……緊急の場合も重宝するはずだ

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(レポート:CORISM編集部

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