ロールスロイスにベントレー、超高級車が大人気! 上海モーターショー 国沢コラム [CORISM]

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【イベント・モーターショー】2011/04/25

ロールスロイスは、お金持ちの象徴か? 上海モーターショーというより、大商談会!?

上海モーターショー ロールスロイスブース

 ほとんどがお客だというロールスロイスブース。販売台数でナンバー1のアメリカを抜く可能もあるとか

 今年の上海ショーは4月21日から開幕する。プレスディを取材して一番驚いたのはロールスロイスブースの人の多さ! 上海ショーに限らず(東京モーターショーでも)ロールスロイスのブースを見たことのある人なら御存知の通り、周囲にガッシリした柵が設置されている。遠くで見てね、ということ。
 中に入れるのはロールスロイスが認めるメディアか、お客である。したがって通常ガラガラ。なのに! 上海ショーのブースを眺めたらたくさんの人・人・人。もちろんメディアの姿も見えるものの、ほとんどお客だと思う。プレスディにしてこれだけホットなお客が来ると言うこと。
 聞けばロールスロイスにとって今や中国が一番重要なマーケットらしい。現時点の販売台数こそア メリカに届いていないけれど、日本や中東を抜いた。このまま推移するとアメリカを抜く可能性もあるという。メンツを重視する中国人にとって、ロールスロイスはお金持ちの象徴のような存在なのだ。

意外に人気薄のフェラーリ。中国人は4WD車がお好き?

 面白いことにフェラーリはロールスロイスほどの人気がない。スポーツカーの存在意義みたいなことを理解出来ないのだと思う。考えてみれば第一回日本グランプリ以前の1960年代の日本も、スポーツカーの人気は限られていた。フェラーリを持ってたって走らせる場所など限られます。
 ちなみにフェラーリは4WDの新型車『FF』を出展していた。V12気筒エンジンの前後からパワーを取り出すという特殊な4WDシステムなのだけれど、中国人にとって分かり難かったようだ。中国人のジャ ーナリストに感想を聞いてみたら「4WDを買うならレンジローバーを考える」だって。
 意外なことにスポーツカーでもガルウィングドアのモデルだと人気。ランボルギーニのブースも柵付きだからしてお客しか入れていなかったと思われるが、これまたお金持ちに見えない「きっとお金持ち」が女性連れで車両説明を受けていた。ランボルギーニに聞くと今年アメリカを抜くとのこと。
 フェラーリの前にブースを出していたベントレーは、これまた凄い人気! ロールスロイスの対抗馬だということを知っているのだろう。また、ポルシェは911系より4WDのカイエンが人気。やはり中国の道路事情を反映しているんだと思う。911系より安い割に大きいというのもいいか?
 それにしてもロー ルスロイスやポルシェが入っている建物は(高級車館?)、プレスディと思えない人の数である。いや、どこもプレスディというより普通の日曜日といった混雑具合なのだけれど、高級車館ときたら歩くのにも苦労するほど。中国人の熱気は30年前の日本より凄い。
上海モーターショー フェラーリブース

 意外と空いていたフェラーリブース。道路環境が悪く、まだまだスーパーカーを走らせる場所が少ないのだとか

上海モーターショー ランボルギーニブース

 スーパーカーの中でもガルウイングのランボルギーニは人気。やはり、分かりやすいというのが重要か

上海モーターショー高級車館

 プレスデーだというのに、高級車が入った建物は大人気。このほとんどが、お客さんだとすればすごい!

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(レポート:国沢 光宏

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