それではいよいよ実走テストへ。コースは郊外の道でアップダウンがほどよく繰り返されるだけでなく、信号もいくつかあるという絶好の環境。通行量もけっこうあって、自分のペースだけで走れるわけでないのよりリアルなテストが行えるコース。
　それでいきなりの結果発表から。まずいきなりなんにも考えないで走って、11.6km/l。ただ前が空けばアクセルを踏み、信号などがあれば一気に止まるといった感じだったので、この結果は当然。カタログ燃費の16.8km/lに比べると、これでもかなりいい数値ではある。

　そして、すでに紹介したテクニックを意識して走って、16.3km/lという結果に。あまりに良くなりすぎてやらせっぽいが、フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアントのTSIの特性がエコ運転とのマッチングがいいのだろう。もちろん運転自体は押さえて走った感じはなくてストレスとまったくなし。何度も言うけど、ちよっとしたことでいいのだ。
　そこで今一度まとめを。とにかくアクセルだけでなく、ブレーキやステアリングは自然に操作してスッと走る。これに加えて信号や前走車の状況を先読みするだけ。あと、かなり効いたのがシフトダウン。とくに下り坂が多かったこともあるが、上り坂で消費する分を補ってあまりあるほど。惰性で下るだけでグングンと燃費計の数値が上がっていくのは、とても気持ちよかった。
　というわけで、さらなるエコドライブテクニックもいろいろとあるが、今回紹介した自然に走れる範囲のテクニックだけでも十分に燃費アップできた。これは言い換えれば誰でもできるとも言える。ガソリン代がさらに高騰してきているだけに、アナタも実践してみてほしい。