大型ミニバンも燃費重視! 待望のハイブリッドを追加【20系トヨタ アルファード/ヴェルファイア新車情報】

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【トヨタ】2011/09/27

 

アルファード ハイブリッド SR Cパッケージ

価値ある高級ミニバンのハイブリッド化

 トヨタは、20系アルファード&ヴェルファイアをマイナーチェンジし発表した。発売は11月1日。また、アルファード&ヴェルファイアには、新たにハイブリッドモデルを追加し11月21日より発売する。

今回の20系アルファード&ヴェルファイアのマイナーチェンジ最大の特徴は、ハイブリッドモデルが追加されたこと。顧客からの強い要望に応え、ようやくラインアップされた。この大型の高級ミニバンとはいえ、マーケットの中心は3.5Lではなく2.4L。中古車マーケットでは、さらに2.4Lへの需要が強く、高価な3.5Lと同等な価格が付くなどの人気グレード。小さい排気量のグレードを望む大きな理由は、やはり燃費だ。大きく高級なミニバンを買う層でさえ、税金を含め、小さい排気量で低燃費なグレードを選んでいるのが現状。車両を購入するときのイニシャルコストは高くてもいいが、ランニングコストは安く抑えたいというマーケットニーズを反映すると、当然のことながら、ハイブリッド追加ということになる。

さらに、ライバルとなる日産エルグランドの2.5L車が、アルファード&ヴェルファイアの2.4L車より排気量が多いのに同等な燃費。そして、トルクが25kg-mと2.2kg-m多く動力性能的にも優っている状況。2.4Lに関してはテコ入れをする必要があり、差別化するためにもハイブリッドは必要不可欠なグレードといえる。ミニバン王の座はトヨタである、と言わんばかりの力の入ったグレードだ。

アルファード&ヴェルファイアのハイブリッド車は、リダクション機構付のTHSⅡの採用により、エンジン音や振動を徹底的に抑制。高級ミニバンらしい高い静粛性を実現。2.4L直列4気筒エンジンとE-Four(電気式4輪駆動)の組み合わせにより、パワフルな加速と高度な操縦安定性を獲得した。また、10・15モードで19.0km/Lというクラストップレベルの低燃費も実現した。さらに、ハイブリッドモデル専用として、シートとフロントフロアカーペットの一部のファブリック表皮に、エコプラスチックを採用している。

さらに、先代のハイブリッドモデルにはなかったイカツイエアロパーツでスポーティな演出を施したグレードも用意。アルファード&ヴェルファイアどちらの車種も、ハイブリッドモデルでも迫力のエアロフォルムを手に入れられるようになっているのは評価できる。

エコだハイブリッドだと言いながらも、2トンを超えるような大型ミニバンも投入しなくてはいけないのは、フルラインメーカーとしての宿命。少しでもこのクラスが環境に与える負荷を軽減するだけでなく、マーケットのニーズに応えられたのは、トヨタの強みでもあるハイブリッド技術があったからこそ。こういった、大きく重く燃費の悪いクルマにもハイブリッド技術を積極的に使って欲しい。

トヨタ ヴェルファイア

ヴェルファイア ハイブリッドZR Gエディション

予算が無かったのか? 思った以上に小変更だが、トヨタ初のパノラミックビューモニターは使いやすさアップ!

トヨタ パノラミックビューモニター

 トヨタ初のパノラミックビューモニターはオプション設定

 ハイブリッド以外で、今回のマイナーチェンジでは、フロントグリルやフロントバンパー、リヤガーニッシュ、バックランプのデザインを変更。より力強い外観を創出することに加え、ボディカラーにライトブルーメタリック、ダークバイオレットマイカメタリック、ダークブルーマイカを新設定。また、内装はスピードメーターのデザインやシート表皮、木目色の変更により、高級感をさらに高めている。

3年ぶりのマイナーチェンジなので、大きく雰囲気を変えてくると予想していたものの、意外にも小変更に留めている。通常、デザインを大きく変化させ、旧型ユーザーの買い替えを促進するのが常套手段だが、今回はジックリと売っていく手法を選択したか、ほぼ国内モデル専用車なので、ハイブリッド投入で予算がなくなり大幅変更することができなかったのかという切実な話も想像できる。

使いやすさを向上するアイテムとして、車両周辺を真上から見たような広範囲の映像を表示し、安全運転をサポートするトヨタ初となるパノラミックビューモニターをオプション設定した。これは、日産が得意とするアラウンドビューモニターと同じような機能。アルファード&ヴェルファイアは、大きなボディなので、とても便利で安全な機能だ。

その他、オートマチックハイビーム、運転席オートスライドアウェイ、心地よく快適な車内空間を提供するナノイー、スーパーUVカットガラス(フロントドア)など、機能的な装備を新たに設定した。

アルファード&ヴェルファイアのマイナーチェンジで、大型ミニバンマーケットも活気を取り戻す予感。ライバル、日産エルグランドも秋から年末に向けて対抗策の特別仕様車や限定車が出るかもしれない。また、このクラス輸入車唯一ともいえるVWシャランも、このマーケットを虎視眈々と狙っている。秋から冬にかけて、大型ミニバンマーケットもアツくなること必至。高級感とハイブリッドで勝負するアルファード&ヴェルファイア。卓越した走りと低燃費のVWシャラン。そして、すべてにバランスのとれた日産エルグランド。ナニを重視するかで、ターゲットは決まるはずだ。

<20系トヨタ アルファード主要グレード価格>
・240X 8人乗り 2WD 3,000,000円
・240S 8人乗り 2WD 3,350,000円
・240G 8人乗り 2WD 3,640,000円
・350S 8人乗り 2WD 3,730,000円
・350G 7人乗り 2WD 4,060,000円
・ハイブリッドX 7人乗り電気式4輪駆動 3,950,000円
・ハイブリッドG 7人乗り電気式4輪駆動 4,400,000円
・ハイブリッドSR 7に乗り電気式4輪駆動 4,550,000円

<20系トヨタ ヴェルファイア主要グレード価格>
・2.4X 8人乗り 2WD 3,000,000円
・2.4Z 8人乗り 2WD 3,350,000円
・2.4V 8人乗り 2WD 3,640,000円
・3.5Z 8人乗り 2WD 3,730,000円
・3.5V 7人乗り 2WD 4,060,000円
・ハイブリッドX 7人乗り電気式4輪駆動 3,950,000円
・ハイブリッドV 7人乗り電気式4輪駆動 4,400,000円
・ハイブリッドZR 7人乗り電気式4輪駆動 4,550,000円

トヨタ アルファード画像集

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード
トヨタ アルファード

 

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード
トヨタ アルファード

 

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード
トヨタ アルファード

 

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード
トヨタ アルファード

トヨタ ヴェルファイア画像集

トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア

 

トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア

 

トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア
トヨタ ヴェルファイア

代表グレード 20系トヨタ アルファード ハイブリッドSR
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4885×1840×1905mm
車両重量[kg] 2110kg
総排気量[cc] 2362cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 150ps(110kw)/6000rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 19.4kg-m(190N・m)/4000rpm
ミッション 電気式無段変速機
10・15モード燃費[km/l] 19.0km/l
定員[人] 7人
税込価格[万円] 455.0万円
発売日 2011/11/1ハイブリッドは2011/11/21
レポート 編集部
写真 トヨタ

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(レポート:CORISM編集部

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