フォルクスワーゲン ゴルフGTI新車情報・購入ガイド 265psまでパワーアップ! FFの走りを極めた限定ハイパフォーマンスモデル「クラブスポーツ トラック エディション」登場! [CORISM]

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【VW】2016/06/02

GTI誕生40周年を記念して登場した400台の限定車ゴルフGTI Clubsport Track Edition

 フォルクスワーゲンは、主力車ゴルフのスポーツモデルであるゴルフGTIをさらにハイパフォーマンス化した「ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)」の発売を開始した。このゴルフGTIクラブスポーツ トラック エディションは、「GTI」 の生誕40周年記念モデルで400台の限定車だ。

 初代ゴルフGTIは、1976年にデビュー。普通のゴルフIに見える外観ながら、ハイパワーなエンジンを搭載し、並みのスポーツカー以上の優れた走りをみせた。パッと見た目は普通であったことから「羊の皮を被った狼」などとも呼ばれ、絶大な人気を誇った。

 現在では、やや羊感が減りいかにもハイパフォーマンスモデルであるような外観デザインになってきた。そうしたこともあり、ハイパフォーマンスモデルを好む日本マーケットでは、ゴルフGTIはゴルフシリーズの中でも高い構成比を誇る人気グレードになっている。

 現行のゴルフⅦのGTIは、2013年に登場。220ps&350Nmでデビュー。その後、280ps&380Nmというパワーを誇る4WDのゴルフRに、最速ゴルフの座は譲るものの3,999,000円という買い得感のある価格であることから、人気を維持している。2014年には限定モデルで、ややパワーアップした「パフォーマンス」やなども投入されている。

フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)
フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)
フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)

フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)

FFながら、265ps&350Nmという大パワー! オーバーブースト機能で一時的に290psへ!!

フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)
 今回投入されたゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディションは、その名の通り、サーキット走行などを含め、その走りを十分に楽しめるような仕様となっている。エンジンは、現行ゴルフRの2.0Lをベースにさらなる改良が加えられた。現行ゴルフGTIと比較すると、45PSアップの265PSへ向上。最大トルクは、現行ゴルフGTIと同じ350Nmとなっている。このエンジンと組み合わされているミッションは6速DSGだ。

 このエンジンの特徴は、ブースト機能がプラスされていることだ。アクセルペダルをキックダウンさせるなど一定の条件で、約10秒間最高出力が290PS、最大トルクが380Nmを発生するようになる。ブースト機能作動条件は、ギヤが3速~6速のいずれかであること。ドライビングプロファイル機能で、スポーツモードが選択されていること(あるいは DSG のシフトモードで「S」が選択されている事)。その結果、0~100km/h を5.9 秒で加速し、最高速度は250km/hにも及ぶ。

 この強大なパワーは、電子制御油圧式フロント ディファレンシャル ロックを経由し、225/35R19という大径ホイール&タイヤに伝えられる。ゴルフRのように4WDではないので、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックは、シッカリとパワーを路面に伝えるための重要な役目をもつ。この機能は、コーナー内側のタイヤの空転を検知すると、ディファレンシャル内部のクラッチを締結させ、駆動トルクを内側から外側のホイールに再配分する。左右輪のトルクの配分は、ホイールの回転数や車速などの状況に応じて、0~100%の範囲で最適化。エンジンのパワーを100%無駄なく路面に伝えると同時に、理想の走行ラインをニュートラルにトレースすることができ、コーナリングスピードや脱出時の加速も向上する。

 また、現行ゴルフGTIは標準モデルで17インチ、オプションのDCCパッケージ装着車でも225/40R18となっている。さらなるメカニカルグリップやハンドリング性能の向上のため225/35R19タイヤ&ホイールが装着されている。ちなみに、ゴルフRでさえ225/40R18だ。従来型のアルミホイールより、1本あたり3kgも軽量化されているのもポイントだ。

 同時に、ブレーキも強化されている。標準仕様のブレーキディスクサイズは、フロント312x25mm、リヤ300x12mmから、ゴルフGTIクラブスポーツ トラック エディションは、フロント340x30mm、リヤ312x22mmに大径化された。さらに、標準仕様では前輪ベンチレーテッドディスク、後輪ソリッドディスクであるのに対して、前後輪ともベンチレーテッドディスクとなっていて、放熱性も高められ、さらに強力なストッピングパワーを獲得した。

GTI標準車との価格差は70万円。満足度の高い仕様と価格だが、悩みどころは・・・

フォルクスワーゲン ゴルフGTI Clubsport Track Edition(クラブスポーツ トラック エディション)
 外観デザインも変更されている。フロントエンドは、光沢ブラックに仕上げられエアディフレクターを兼ね備えたフロントバンパーが、エンジンへの空気の吸気量を向上させ、フロントの空力性能とダウンフォースを引き上げている。また、リヤスポイラーは、現行のGTIに搭載されているスポイラーよりも大型化。リヤアクスルのダウンフォースを最適化した。

 インテリアもなかなか刺激的だ。赤いセンターポジションマークを配したGTIロゴ付アルカンターラ巻き専用ステアリングホイールなど、古典的だがレーシーなイメージにまとめられている。クラブスポーツ トラック エディションには、専用ファブリック&アルカンターラ レカロスポーツシートが装備される。このレカロスポーツシートにも、GTIでお馴染みのタータン柄が使われている。

 ゴルフGTIクラブスポーツ トラック エディションの価格は、4,699,000円。通常モデルが3,999,000円なので、70万円アップとなっている。装備やパフォーマンス向上分を加味すると、安くはないが十分に納得できる範囲の価格アップといえる。標準のGTIと比較すると、やはりクラブスポーツ トラックエディションはかなり魅力的なので、多少無理してでもこちらを選択したほうが満足度は高いだろう。限定車なので、リセールバリューも高くなると予想できるので、乗り替えの時も有利だ。

 ただ、クラブスポーツ トラックエディションは、恐らく値引きゼロでの販売になる。対して、標準車のGTIは、未だ厳しい状況にあるフォルクスワーゲンなので、プジョー308GTIやルノー メガーヌRSなどと競合させれば、一定の値引きが期待できる。そうなると、価格差は100万円近くになる可能性が高い。支払総額の差が100万円近いと、なかなか答えを出すのは難しい。

フォルクスワーゲン ゴルフGTI クラブスポーツ トラックエディション、価格、スペック、燃費など

全長 4,275mm
全幅 1,800mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,635mm
車両重量 1,430kg
乗車定員 5 名
燃料消費率(JC08 モード) 14.7km/L
エンジン 種類 直列 4 気筒 DOHC インタークーラー付ターボ(4 バルブ)
総排気量 1,984cc
最高出力 195kW(265PS)/ 5,350-6,600rpm
最大トルク 350Nm(35.7kgm)/ 1,700-5,300rpm
トランスミッション 6 速 DSG
フロントサスペンション マクファーソンストラット(スタビライザー付)
リヤサスペンション 4 リンク(スタビライザー付)
使用タイヤサイズ 225/35 R19
価格(税込) ¥4,699,000

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(レポート:CORISM編集部

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