ホンダ 新型 フリード スパイク新車情報・購入ガイドの目次
<お勧め記事>
使える便利なカーゴルームは、大人二人の車中泊も可能
ホンダ フリードスパイクは、人気のコンパクトミニバン、フリードの3列目シートをラゲッジルームとして活用した「遊べるコンパクトカー」と評価していい。
フリードスパイクの最大の特徴は、高い機能性を備えた反転フロアボードだ。樹脂とアルミで成形されたこの反転フロアボードは、リヤシートを折り畳んだときに、荷室との段差を無くしフルフラットで広大なカーゴルームを作り出す。さらに反転させると、フロアを限界まで低く設定。リヤシートとの段差をスロープ化することで、自転車などの積載物を積みやすい工夫が施されている。
最大室内長は2015mmとなり、大人二人が十分に寝ることができるスペースが確保されている。流行の車中泊などにも十分に対応できるスペースだ。さらに、MTBなどが2台積載可能。キャンプに釣りなど、いろいろなシーンに合わせた使い勝手の高いラゲッジルームに仕上がっている。また、そうした使い方をアシストする小物入れやフック、カーゴスペース用のスポットライトなども充実しているのもフリードスパイクの美点。とりあえず、なにをするわけではないけど、フリードスパイクを買っておけば、何かと便利だなぁ、と思わせてしまう仕上げはさすがだ。
フリードスパイクの最大の特徴は、高い機能性を備えた反転フロアボードだ。樹脂とアルミで成形されたこの反転フロアボードは、リヤシートを折り畳んだときに、荷室との段差を無くしフルフラットで広大なカーゴルームを作り出す。さらに反転させると、フロアを限界まで低く設定。リヤシートとの段差をスロープ化することで、自転車などの積載物を積みやすい工夫が施されている。
最大室内長は2015mmとなり、大人二人が十分に寝ることができるスペースが確保されている。流行の車中泊などにも十分に対応できるスペースだ。さらに、MTBなどが2台積載可能。キャンプに釣りなど、いろいろなシーンに合わせた使い勝手の高いラゲッジルームに仕上がっている。また、そうした使い方をアシストする小物入れやフック、カーゴスペース用のスポットライトなども充実しているのもフリードスパイクの美点。とりあえず、なにをするわけではないけど、フリードスパイクを買っておけば、何かと便利だなぁ、と思わせてしまう仕上げはさすがだ。
フリードをベースに、3列目部分を使い勝手のいいラゲッジへと生まれ変わらせた。そのためリヤクオーター部分などのデザインに違いがある。またフロントグリルやリヤコンビランプなどもフリードスパイク専用のものが与えられている。後席は両側スライドドアとすることで、乗降性や荷物の積み下ろしのしやすさなど、使い勝手も良好だ。
フリードスパイクを見ていると、あらためてクルマのあり方が変わったと認識した。クルマは今まで、消費財の中でも主役だった。クルマ選びの考え方は、あくまでクルマが主体。デザインや走行性能だったり、ステータスの表現だったり、このクルマが欲しい、と思わせることが重要だった。ところが、このフリードスパイクのように「何かをするために必要なクルマ」という感覚は、もはや生活家電的な要素ともいえる。もはやクルマはライフスタイルの中心にはない。それこそペットとクルマ、ゴルフとクルマといったように、ライフスタイルの中心にあるものを支えるための道具に近くなってきたのだろう。ホンダという会社は、そういう現状認識の理解と割り切りは早く、ウェブサイトを見ていてもペットやゴルフといったクルマとは無縁のコンテンツが多く存在するのも、そんな理由からだろう。
インパネ回りのデザインは、フリードと大きな違いはない。後席も含め居住スペースの余裕は、このクラスの常識を越えるほどだ。エンジンは全車1.5リッターで、ミッションはFFがCVT、4WDは5速ATが組み合わされる。
気になるところは無いが反面、味も薄い・・・味付けは”アナタ次第!”
そのホンダの割り切りは、良い意味でツールとしてのフリードスパイクというあり方に徹する。エンジンやボディ、サスペンションなど基本的な部分はフリードとほぼ共通。1.5リッターのエンジンは、87kwと144N・mをアウトプットし、CVT車は前輪を駆動する。ゆるい感じのフットワークや、グルグルとなんの抵抗もなくよく回るパワステフィールも、クルマ好きには響かないが、家電的クルマ選びのユーザーには、まぁ、こんなもんか的な仕上がり。気になる不満点がない、というのがポイントだ。価格も売れ筋とみられるGジャストセレクションも178.8万円、エコカー減税も75%減税対象と隙はない。
ラゲッジのフロアは樹脂製で、反転させることでフロアの高さを変えられる。アルミ製のスロープも付いており、自転車を積み込むのも楽にできる。小物の収納スペースなどもあちこちにあるので、ユーザーの工夫次第であらゆる使い方が可能なのが、フリードスパイク最大の魅力だ。
安全装備への疑問を呈する
ただ、安全装備に対して意識の高いユーザーは注意が必要。まず、全グレードが後席中央には3点式シートベルトは装備されておらず2点式のみ。サイドエアバッグとカーテンエアバッグは、最上級グレードで246.8万円するGiエアロに標準装備されているだけで、他のグレードはオプション装備さえできない。また、横滑り防止装置(VSA)もCとGグレードには、オプション装着不可。安全装備重視のグレード選びは、かなり選びにくい状態になっている。まぁ、200万円弱の価格帯のクルマを選ぶユーザーは、安全装備にお金を出さないというマーケティング的な判断なのだろうが・・・。
徹底的に使い方にこだわった「遊べるコンパクトカー」ホンダ フリードスパイク。フリードスパイクを買ってから、どこへ遊びに行くのか考えるというのも悪くない。
徹底的に使い方にこだわった「遊べるコンパクトカー」ホンダ フリードスパイク。フリードスパイクを買ってから、どこへ遊びに行くのか考えるというのも悪くない。
代表グレード | ホンダ フリードスパイク Gジャストセレクション |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4210×1695×1715mm |
車両重量[kg] | 1280kg |
総排気量[cc] | 1496cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 118ps(87kW)/6600rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.7kg-m(144N・m)/4800rpm |
ミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/l] | 16.4km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 178.8万円 |
発売日 | 2010/7/9 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | 和田清志 |
(レポート:大岡 智彦)
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