フィアット500新車情報・購入ガイド ナビなどが装備し価格アップは約5万円! お買い得限定車「ナビゲーションパッケージ」は買いか否か? [CORISM]
フィアット500 ナビゲーションパッケージ新車情報の目次
<お勧め記事>
■優れたデザインで人気のフィアット500
フィアット500は、2008年に登場したモデル。すでに、9年が経過している。これだけの時間が経過してもフィアット500のデザインは色は、あせていない。それも、大きなデザイン変更を無い状況だ。このデザイン力は、さすがフィアットと呼べるもので、先代の500とも共通する魅力といえるだろう。
デザインは、当然、先代500をオマージュしたもの。現代風にアレンジが加えられているものの、鉄の塊であるクルマなのに、まるで生き物のような愛くるしさを持たせている。この愛くるしさが、ある意味500最大の武器である。
ただ、可愛いだけで、これだけの長い期間売り続けることはできない。500には、2011年にツインエアと呼ばれる世界的にも例をみない875㏄直列2気筒ターボというエンジンを搭載した。
このエンジンが、まさにユニークだった。2気筒ということもあり、国産車ではあり得ないくらいブルブルと振動するエンジンなのだ。ただ、これがある意味味を出してていた。走り出すと、ブルブル感を伴いながら、とても元気よく走る。ある意味、懐かしいテイストもある。一般的な人には、あまりお勧めできるエンジンではないものの、走りにもこだわるクルマ好きのハートに響いた。
ちなみに、フィアット500には他にカブリオレも用意されているが、日本では必須といわれる実用性の高い5ドアは無く3ドアのみ。こうした状況ながら、国内フィアットを支える基幹車種となっている。フィアットによると、フィアット500ファミリーは、発売後5年7か月で2万台を突破。その後、3年6か月で、さらに2万台の上乗せを実現しているという。
■お買い得な限定車だが、購入時は値引きが前提条件となる訳は?
驚きなのは価格で、20万円相当のアイテムを装備しながら、ベース車に対して5.4万円高に抑えたリーズナブルな価格に設定されたことだ。フィアット500ナビゲーションパッケージの価格は2,052,000円となった。
フィアット500というクルマに惚れ込んでいるのなら、なかなかお買い得な仕様となった。ただし、ボディカラーがボサノバ ホワイトのみの設定というのが残念。ナノイー発生機は、花粉やウィルスの抑制や肌や髪の潤いに効果があるとされている。となると、ターゲットは主に女性ドライバーだろう。女性ドライバーなら、尚更ボディカラーにこだわりたいはずだからだ。
また、フィアット500のようなコンパクトカーは、国産ユーザーから顧客を奪えないと、なかなか販売台数増には結び付かない。ただし、国産コンパクトカーは、価格や燃費、装備面でフィアット500を圧倒する。200万円超の予算なら、国産車であればハイブリッド車が狙え燃費は33.0㎞/L前後となり、19.4㎞/Lのフィアット500では太刀打ちできない。さらに、フィアット500は、ハイオクガソリン仕様なので燃料代も割高だ。
さらに、安全装備面では自動ブレーキ関連の先進予防安全装備の装着が大きく遅れている。こうした燃費・安全装備という面では、非常に不利な戦いになる。さすがに9年を経過したクルマなので、こうしたことも顧慮して購入を考えた方がいい。
また、お買い得な限定車の場合、センスのない営業マンが「お買い得なの設定なので値引きできません」というセールストークをしてくる場合がある。そうしたセールストークができないように、まず先に国産コンパクトカーの見積りを取ってからフィアット500の商談に向かいたい。あくまで、本命は国産コンパクトカーというスタンスがよい。「燃費も安全装備も物足りないので、値引き次第かなぁ」といった感じで商談を進め、一定の値引きを引き出せれば、より買い得感があるクルマになる。
■フィアット500 ナビゲーションパッケージ価格、燃費、スペックなど
【モデル名】 Fiat 500 Navigation Package
(フィアット500 ナビゲーションパッケージ)
【ボディカラー】 ボサノバ ホワイト
【販売台数】 限定150台
【メーカー希望小売価格】2,052,000円 [税抜 1,900,000円]
【特別装備】 ・2DINナビゲーションCarrozzeria AVIC-RZ300
・パナソニック製車載ナノイー発生機
(フィアット500フロントフェイスのプリント入り)
【主な仕様】 エンジン: 直列4気筒 SOHC 8バルブ
(可変バルブタイミング付)
排気量: 1,240cc
燃費(JC08モード): 19.4km/ℓ
最高出力: 51 kW (69ps)/5,500 rpm [EEC]
最大トルク: 102 Nm (10.4kgm)/3,000 rpm [EEC]
トランスミッション:ATモード付5速シーケンシャル
(デュアロジック)
ハンドル位置:右
【関連記事】
- フィアット500新車情報・購入ガイド 小さなラグジュアリーコンパクト、限定車「マーレブル」登場!
- アバルト 595コンペティツィオーネ新車情報・購入ガイド サソリの猛毒に注意!? 過激さを増し180pへ!
- フィアット500新車情報・試乗評価一覧
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド 熟成されたポロに、ついにお買い得特別仕様車「マイスター シリーズ」が登場!
- フォルクスワーゲン ポロGTI(Polo GTI)新車情報・購入ガイド 排気量をアップし1.8Lターボを搭載! パワーアップしながらも、燃費も向上! 年内にはMT車の投入も!
- フォルクスワーゲン ポロ(volkswagen polo)試乗記・評価 ミリ波レーダーを装備し、ボディは小さくても高級車的仕上がりとなったビッグマイナーチェンジ
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・試乗評価一覧
- マツダ デミオ新車情報・購入ガイド 先進予防安全装備を標準装備化! しかし「歩行者検知式自動ブレーキ」ではないのはなぜ?
- マツダ デミオ新車情報・試乗評価一覧
- 【新型日産ノート長期評価レポートvol.21】 卓越した走りの質&高コスパ! クルマ好きなら絶対NISMO! ノートe-POWER NISMO試乗評価
- 日産ノート長期評価レポート一覧
- トヨタ アクアG's新車試乗評価 オリジナリティアップと走りの質向上は、価格アップ分以上の価値あり!
- トヨタ アクア新車情報・試乗評価一覧
- コンパクトカー新車情報・試乗評価一覧
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!