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　日産は、日産車のカスタマイズを請け負うオーテックジャパン製である特別仕様車ジューク「アーバンセレクション スタイリッシュブラックパッケージ」の発売を開始した。

　日産ジュークは、2010年6月にデビュー。モーターショーでコンセプトカーとして、出展されていたカタチとほぼそのままのデザインで登場。そのエモーショナルなデザインは、好き嫌いが分かれるものの話題となった。また、デビュー当時は、1.5LエンジンとFFのみとSUVは4WDという概念を無視した大胆なグレード展開を行った。結果は、日本だけでなく欧州でも大ヒット。現在では、日産コンパクトカーの屋台骨のひとつともいえる存在になっている。クラスを感じさせない、独特の世界観を作り出した個性派といえる。

　今回発売された特別仕様車、日産ジューク アーバンセレクション スタイリッシュブラックパッケージは、より俊敏で軽快な走りと、多くの立体駐車場の利用を可能にした。専用ローダウンサスペンションを装着することで、車高を15mmダウンし全高を1550mmとしたことで可能となった。

　その他、キセノンヘッドライトやクールブラックバックドアモール、215/55R17 94Vラジアルタイヤ&クールブラック17インチアルミホイールなどで、精悍さをさらにアピールしている。

　日産ジュークは、国内マーケットにおいて、ライバルがいない状態。それゆえに、商談時にも競合させる相手がいない。営業マン側から見れば、まさに指名買いしにきた最も簡単に売れる客になるので、そう見えることだけは避けたい。本命は他車種のようにみせかけて「ジュークもいいねぇ」くらいに止めておき、予算次第という姿勢を取るといいだろう。場合によっては、ライバルを国産車ではなく、VWビートルやシトロエンDS3などの輸入コンパクトカーと競合させてもいいだろう。

　ベース車15RX TypeVの価格は1,821,750円。アーバンセレクション スタイリッシュブラックパッケージは、2,047,500円なので225,750円アップとなる。装備差を考えると、少々割高なイメージ。立体駐車場で最初からローダウンされた1550mmという車高が車検証上必要な人以外は、アフターマーケットでタイヤ＆ホイールのインチアップやローダウンを施しすほうが、オリジナリティあふれるジュークになるし、割安だろう。200万円を切るなら、魅力度はさらにアップする。