スバル インプレッサXV新車情報/購入ガイド 高価だが、卓越した走破性! スバルらしさを凝縮したコンパクトSUV
走りにこだわったこそのAWDと2Lエンジン。しかし、価格の安い1.6L FFのエントリーモデルを熱望!
【最新レポート】
■スバルXVハイブリッド新車試乗評価 燃費じゃなくて、走行性能重視というXVハイブリッドの実力を評価する!
スバルは、インプレッサシリーズにSUVのテイストをプラスしたクロスオーバー車、新型スバル インプレッサ XVを発表した。10月5日より発売開始する。
インプレッサシリーズは、5ドアハッチバックのスポーツを中心に、4ドアセダンであるG4が、すでに昨年末にデビュー。その後、この新型インプレッサXVは、各国のモーターショーに姿を現し話題になっていた。すでに、北米では発売済みだ。
この新型スバル インプレッサXVの車名は、X=Crossover、V=Vehicleとなっている。コンセプトを「Urban Adventure」とし、流麗かつ軽やかなプロポーションと、SUVらしい力強さを兼ね備えたエクステリアデザインを特長としている。スバルは、レガシィのアウトバックやフォレスターなどのSUV車が人気のメーカーのひとつ。今回のインプレッサXVも、そんなスバルの持つブランドを全面に出したモデルだ。
全体のスタイルは、つや消しブラック樹脂製のフェンダーアーチやアンダーガードという、定番な手法でSUVのタフなイメージを演出している。ただ、無骨なイメージにするのではなく、専用の17インチアルミホイールで、SUVのタフさの中にスタイリッシュさをアピールする。このホイールは、スポーク部分のシルバーと周辺部分のコントラストで、止まっている時と、走っている時で異なる表情を見せる立体的なデザインだ。ちょっとオシャレな雰囲気が、特徴のホイールといえる。
新型インプレッサXVは、SUVとしての走破性を高めるために最低地上高を200mmとしている。それでも、ルーフレール無し車は、全高は1,550mmとし、立体駐車場への入庫に対応するなどの点は、いかにも日本で使うことに考慮した、日本車ならではの仕様となっている。
スバルは、この新型インパクトXVをプレミアムグレードとしたいようで、エンジンは2Lのみの設定で、全車AWDとなっている。110kw&196Nmを発生するエンジンは、JC08燃費で15.8km/L。エコカー減税は50%減税の対象車だ。
最近のこういったSUV車は、アメリカもそうなのだが、より価格の安いFF車が人気だ。SUVなのに、AWDじゃなければ意味が無い。そう思うのは、一部で、ジープブランドでさえもFFが人気なのが現在のマーケットだ。そんな中、スバルはあえてFFの設定無しで勝負に出ている。走りにこだわるスバルらしい選択ではあるが、より多くの人にインプレッサXVに乗って欲しいのなら、FFで1.6LのインプレッサXVも欲しいところだ。とくに、インプレッサのFFで1.6Lは、とてもよくできたモデル。AWDの必要性や2Lのパワーも必要がなく、純粋にインプレッサXVの世界観が自分のライフスタイルマッチするから欲しい、という人も多いのではないだろうか。
また、エントリーグレードで2,194,500円という価格は高価。この価格だと、1クラス以上上のマツダCX-5のFFグレード20S(220万円)が買えるなど、選択肢は多い。さらに、ぶつからないクルマで大人気のアイサイトを装備したグレードは、なんと2,467,500円。インプレッサシリーズの最高値となっている。
国内ではライバルが皆無の状態なので、より高価なプレミアムグレードとして新型インプレッサXVで利益を出したいという狙いも分かる。しかし、今、マーケットはダウンサイジング化の波が強烈で、さらに価格指向が強い。そんなマーケットをどう切り崩していくのか、新型スバル インプレッサXVの売れ行きに注目したい。
スバルXV(ガソリン車)価格 スペック等
<スバル インプレッサ価格>
・2.0i 2,194,500円
・2.0i-L 2,362,500円
・2.0i-L EyeSight 2,467,500円
代表グレード | スバル インプレッサXV2.0i-L EyeSight |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4450×1780×1550mm |
ホイールベース[mm] | 2640mm |
トレッド前/後[mm] | 1535/1540mm |
車両重量[kg] | 1390kg |
総排気量[cc] | 1995cc |
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] | 110(150)/6200rpm |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 196(20.0)/4200rpm |
ミッション | CVT |
タイヤサイズ | 225/55R17 |
JC08モード燃費 | 15.8km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 2,467,500円 |
発売日 | 2012/10/5 |
レポート | 編集部 |
写真 | スバル |
2012年9月17日更新 インプレッサXVは2Lのみの設定? 価格は230万円前後か?
すでに、特別サイトやスバルの一部店舗などで展示されて話題となっているスバル インプレッサXVの発表が直前に迫ってきた。発表は9月25日で、発売は10月5日。
すでに、北米ではスバルXVクロストレックと呼ばれ発売が開始されている。そこをベースに日本仕様を予測してみよう。北米仕様は、2.0iプレミアムと2.0iリミテッドの2グレードが存在する。日本仕様では、ぶつからないクルマで大人気のアイサイトのグレードが用意されるだろう。
エンジンは、2Lエンジンのみで、全車AWDとなっている。最大出力は、北米仕様が148PS/6,200rpmだが、すでに日本で発売されているインプレッサと同じ150PS/6,200rpmとなるだろう。最大トルクは、196Nmだ。そうなると、燃費はJC08で15.8km/Lといったところだろう。
ボディサイズは、全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,615(ルーフレール付)が北米仕様のものだ。 タイヤ&ホイールのサイズは、225/55R17となっている。ちなみに、すでにフランクフルトショーで発表されたボディサイズは、全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,570mmとなっているので、全高だけは若干変更される可能性はある。
XVという車名の意味は、クロスオーバー・ビークルの頭文字。こういったクロスオーバー車やSUVの最近の傾向は、AWDは用意するもののFFをボリュームゾーンとして置いているケースが多い。こういったクルマなのだからAWDでなければ意味がない、と思うのは一部のクルマ好きくらいらしく、一般の多くの人は、よりリーズナブルであるFFを選ぶという。そういった流れは、北米でも同じ。そんなマーケットにあえてAWDのみの設定で挑戦するのは、いかにもAWDにこだわるスバルらしさでもある。
さて、気になる新型スバル インプレッサXVの価格。インプレッサで、2.0iAWDが2,089,500円。上級グレードの2.0i-Sが2,226,000円。2.0i-Sアイサイトが2,331,000円。これよりは高価になることは確実。イメージできる価格アップは、10~20万円といったところだろうか。20万円以上高価になると、アイサイトのグレードで250万円オーバーとなることから、もはや完全にレガシィが狙える価格帯に突入してしまうからだ。
それにしても、インプレッサの2LでAWD車は、安いクルマではない。より、最初は利益の出せる車種で売るのもマーケティング的に正しいのかもしれないが、より多くのスバルファンに新型インプレッサを楽しんで欲しいと望むのなら、200万円を切る価格で1.6LのAWDや1.6LのFFにもXVがあってもいいと思う。インプレッサの1.6L車でも、十分に高いパフォーマンスをもつからだ。
スバル インプレッサXV情報リンク集
★スバル インプレッサXVオフィシャルサイトはコチラ
■新型スバル インプレッサXV最新オフィシャル情報
■【スバル インプレッサXV新車情報】スバル、今秋デビューの新型インプレッサXVを先行公開!
★スバル インプレッサXV、フランクフルトショーモデル
■スバル車初のアイドリングストップを搭載したコンパクトSUV【スバル インプレッサXV新車情報】フランクフルトショー
★スバル XVコンセプト 上海ショーレポート
■次期新型インプレッサXVなのか?「スバルXV CONCEPT」上海モーターショー
★スバル インプレッサ XV試乗記
■【スバル インプレッサ XV 試乗記】上質で大人の雰囲気を持つクロスオーバーモデルがついに登場!
★スバル インプレッサ XV新車情報
■スバル インプレッサにクロスオーバーモデル「インプレッサ XV」が登場
クラストップレベルの燃費&走破性をもつ、コンパクトSUV、スバルXVクロストレック
スバルは、ニューヨーク国際自動車ショーに、スバルXVクロストレックを出展する。スバルXVは2011年9月に開催されたフランクフルトモーターショーに世界初公開として出展したスバルの新世代クロスオーバーSUV。米国向けには「スバルXVクロストレック」を車名とし、ニューヨークショーにて発表する。
スバルXVクロストレックは、インプレッサ5ドアHBをベースにしたSUV。車高を若干アップし、フェンダーやバンパーまわりにプロテクター風のデザインを施したデザインが特徴だ。都会的にありながら、アウトドア風のワイルドなデザインで、通常のモデルとは異なる個性を発揮する。こういった手法は、意外と人気でVWではクロスポロなどが輸入されている。
スバルXVクロストレックの最低地上高は、8.7インチとなっており多くの競合車を凌ぐ走破性を実現しているという。スタイルだけでなく、実用面でもオフロードを意識した設定だ。 また、フランクフルトショーでは、装着されていなかったルーフレールが装備されよりワイルドな雰囲気になっている。
搭載されるエンジンは、2Lの水平対向エンジン。ミッションは、リニアトロニック(CVT)となりAWDと組み合わされる。
すでに、発売直前ということなのか、グレード別のアナウンスもある。グレードは、 Premium とLimited の2グレードが設定されている。Limitedは 6.1インチタッチパネルディスプレイを用いた多機能ナビゲーションシステムなど豊富なインフォテインメント装備をもつという。
インプレッサは、北米で発表された後、日本での発売が開始されている。そういった流れをみると、XVクロストレックもニューヨークショーで公開後、北米発売。その後、日本で発売ということになりそうだ。2012年度のいつ発売されるのか、日本での発表時期にも期待が集まる1台だ。
フランクフルトショーで発表されたスペックは以下のとおり。
全長×全幅×全高(㎜):4,450×1,780×1,570
ホイールベース(㎜):2,635
トレッド前/後(㎜):1,525/1,525
最低地上高(㎜):220
2.0Lエンジン:156馬力&20.0kg-m
アイドリングストップ機能付き
安全装備:VDC(横滑り防止装置)、運転席・助手席エアバッグ、サイドエアバッグおよびカーテンエアバッグ、運転席ニーエアバッグ
【関連記事】
- スバル車初のアイドリングストップを搭載したコンパクトSUV【スバル インプレッサXV新車情報】
- 次期新型インプレッサXVなのか?「スバルXV CONCEPT」上海モーターショー
- ボディの肥大化を抑え、燃費と居住性をアップ!【新型スバル インプレッサ新車情報】
- 弱点は価格? へそ曲がり評論家さえも楽しいと太鼓判!【スバルBRZ試乗記】
- 価格以外は超オススメ! 燃費だけじゃない! スポーティな走りにも注目!!【トヨタ アクア試乗記】
- スクープ! 2012年登場の次期新型日産ノートは1.2L直噴エンジン+スーパーチャージャー搭載か?【日産INVITATION(インビテーション)】
- 日産ノート新車情報 1.2L直噴エンジン+エコスーパーチャージャー搭載! 燃費クラスナンバー1の25.2km/Lを達成!!
- 新型トヨタ オーリス新車情報 走りにこだわる! 徹底的に走行性能を磨いたスポーツハッチバック誕生!!
- VWゴルフ マイスターエディション新車情報 価格引き下げで、国産車の脅威となるのか?
- ホンダN-ONE新車情報 11月発売決定のNシリーズ第3弾! 名車N360をリスペクトし生まれた1クラス上の軽自動車
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 【動画】三菱トライトン 後悔・失敗しないための試乗レビュー ピックアップなのに、乗り心地が・・・【三菱】
- スバル レガシィ アウトバック(BT系)新車車情報・購入ガイド 早くもお買い得な特別仕様車「Black Selection」登場!【スバル】
- マツダCX-80新車情報・購入ガイド ラグジュアリーSUVの極みへ!【マツダ】
- 2024 バンコク国際モーターショーレポート 三菱編【BLOG】
【オススメ記事】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー取材会開催!【イベント】
- 【動画】トヨタ アルファード (40系)後悔・失敗しないための内外装レビュー【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!