日産キューブ新車情報・購入ガイド 個性派キューブがさらに注目度アップ!80周年記念特別仕様車スペシャル・カラー・リミテッド [CORISM]

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【日産】2014/06/05

価格、装備を要比較! 特別仕様車とはいえ、モデル末期ゆえに、大幅値引きが前提

日産キューブ
 日産 は、個性派コンパクトカーキューブ に創立80周年を記念した特別仕様車を設定し発売を開始した。

 現行日産キューブは、3代目となるモデルで2008年11月にデビューした。キューブという車名からも分かる通り、初代からスクエアなボディをもつ5ドアハッチバック だ。

 初代キューブは、とりあえず四角いというくらいのデザインだったが、2代目キューブは思い切ったデザインコンシャスなモデルとなった。その象徴ともいえるのが左右非対称の横開きのバックドアをもつ。さらに、エッジの効いた四角い初代から、エッジを効かすのではなく角を無くしたシルエットとした。そこに、丸目のヘッドライトや柔らくラウンドしたフェンダーが組み合わされ、なんとも愛らしい雰囲気のルックスへと大変貌を遂げた。

 また、インテリアにもこだわった。キューブ マイ・ルームというキャッチコピーに代表されるように、自分の部屋のようなくつろぎの空間をイメージ。インテリアは、フロントをベンチシートとしゆとりある空間を作り出し、シートではなくソファー感覚をアピール。異業種とのコラボも積極的で、コンラン仕様のインテリアを用意するなど、今までのクルマにはない試みもあった。驚きだったのが、この小さなボディにキューブキュービックという3列シート車まで登場した。

 そして、3代目キューブは、2代目のコンセプトを継承。ボディサイズをひと回り大きくし、よりゆとりある空間をアピール。ボディサイズが拡大されたとはいえ、全長は3890mmと短く全幅は1695mmと5ナンバーサイズ。ドンドンとボディサイズが拡大されているコンパクトカーの中でも、今ではかなり小さいボディサイズといえる。そのため、最小回転半径は4.6mと良好。コンパクトカーらしい機動性も高い。

 デザインは、ブルドッグ顔のフロントフェイスが個性を主張。波が打つように柔らかくラウンドしたインパネ周りのデザインも高いデザイン性を感じさせ、2008年デビューとすでにモデル末期状態とは思えない長いデザイン賞味期限をもつ。

 さらに、2012年10月には、当時早い段階でのアイドリングストップ機能を装備。燃費を19.0㎞/Lとアップしエコカー減税に対応するなど、マーケットニーズへの対応も迅速だった。

 そして今回投入された日産キューブ80th Special Color Limitedは、15X/15X Vセレクション/15X FOUR/15X FOUR Vセレクションをベースとし、専用ブロンズカラーのホイールカバー、専用ブロンズカラー電動格納式リモコンドアミラー、メッキアウトサイドドアハンドルを装備。日産を代表するプレミアムスポーツカーである「GT-R」「フェアレディZ」 の歴代の名車で採用したヘリテージカラーを受け継いだ車体色を特別に設定している。

 ヘリテージカラーとは、 フェアレディ240Z G(1972年)のボディカラー「グランプリマルーン」、初代フェアレディZ S30(1969年)のボディカラー「グランプリオレンジ」、スカイラインGT-R Vスペック R34(1999年)のボディカラー「ベイサイドブルー」だ。

 そして、この80周年スペシャル・カラー・リミテッドの価格は、15Xで1,499,040円。通常の15Xが1,576,800円なので、約8万円弱安い計算になる。15X Vセレクションの特別仕様車は、1,803,600円。通常の15X Vセレクションは、1,760,400円なので、約4.3万円ほど高い設定となっている。

 こうなると、15Xベースの特別仕様車が、かなりお買い得感が高い。なにせ、特別仕様分が装備された上に約8万円も安いのだ。ただし、この15Xというモデルは、かなり装備が簡略化されたモデル。マニュアルエアコンだったり、フォグランプ、オートライトがないなどする。しかし、シンプルに乗れればいいと割り切れれば、お買い得感は最も高いのでお勧めだ。

 逆に15X Vセレクションの特別仕様車は、180万円超となるため、少々選びにくい価格帯に入っている。この価格だと、フィット ハイブリッド Fパッケージ車が買えてしまう。この価格帯に入って来るコンパクトカーはじっくり選ぶ必要がある。とくに、キューブはデザインの独自性はあっても、デビューは2008年とモデル末期のクルマで、最新のハイブリッドシステムを搭載したモデルと比べると、燃費や走行性能は大きく違っているからだ。

 また、どちらのグレードを選ぶにせよ、残念なのはVDC(横滑り防止装置)がオプションなこと。最新モデルでは、標準装備が義務付けられている装備なのだ。これをオプション装着しただけで、価格は64,800円アップとなる。そうなると、15Xベースの特別仕様車も150万円半ばとなり、価格優位性はあまりなくなる。フィット15Xの価格が約163万円で装備も上回ることから、かなり微妙な選択となる。

 実際の商談では、このあたりもしっかりと比較することが必要。キューブの場合、デザインの優位性はあるにせよ、価格と装備のでは競争力が低い。実際に購入するときには、ライバルとシッカリと競合させて、大幅値引きが前提で選ぶべきだろう。

日産キューブ
日産キューブ
日産キューブ

日産キューブ80thスペシャル・カラー・リミテッド価格、装備

■日産キューブ80thスペシャル・カラー・リミテッド価格
・2WD
15X 80th Special Color Limited 1,499,040円
15X Vセレクション 80th Special Color Limited 1,803,600円

・4WD
15X FOUR 80th Special Color Limited 1,698,840円
15X FOUR Vセレクション 80th Special Color Limited 2,027,160円

■ベース車 15X/15X Vセレクション/15X FOUR/15X FOUR Vセレクション
・特別装備
専用ブロンズカラーのホイールカバー
専用ブロンズカラー電動格納式リモコンドアミラー
メッキアウトサイドドアハンドル

・設定ボディカラー
プレミアムディープマルーン(P)<#NAG>
プレミアムサンフレアオレンジ(2PM)<#NAM>
オーロラフレアブルーパール(2P)<#RAY>
ブリリアントホワイトパール(3P)<#QAB>

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(レポート:CORISM編集部

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