今秋デビューの日産「フーガ ハイブリッド」に2つの世界初技術を搭載[CORISM] [CORISM]

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【日産】2010/07/29

日産「フーガ ハイブリッド」[プロトタイプ]

更なる低燃費を実現させる新技術

日産「フーガ ハイブリッド」[プロトタイプ] V6 3.5リッターエンジン+ハイブリッドシステム
 日産は、今秋に発売を予定する新型ハイブリッドカー「フーガ ハイブリッド」に搭載する2つの世界初の新技術を発表した。
 世界初の新技術、1つ目は「電動油圧式電子制御パワーステアリング」だ。操舵時のみモーターが作動する世界初のパワーステアリングで、長年に渡り熟成され、自然な操舵感が味わえる油圧式パワーステアリングと、燃費に効く電動式パワーステアリングのそれぞれのメリットを兼ね備える。電動化により、よりきめ細かい操舵力特性のチューニングが実現できる。また複数の部品を一体化することで小型化も図られた。
 もう1つの世界初は「電動型制御ブレーキ」。従来のブレーキブースター(倍力装置)に代わり、モーターが直接ブレーキシリンダーを作動させる世界初の倍力装置を採用した。これは減速時の熱エネルギーをモーターを用いて電気エネルギーに変換する「エネルギー回生」を最大限活用するためで、通常の摩擦ブレーキとの協調制御を図り、燃費向上に貢献する。回生ブレーキと摩擦ブレーキとの違和感をなくすべく自然なペダル感覚になるよう最適にチューニングに配慮されているという。シンプルな構造のため、今後他車種への技術適用が容易な点にも注目したい。
 フーガ ハイブリッドはV6 3.5リッターエンジンと1モーター・2クラッチ式のシンプルなパラレル式ハイブリッドを採用する。動力源へ高出力・高効率なリチウムイオンバッテリーを採用したことと相まって、日産ではフーガ ハイブリッドがレスポンスの良い走りとコンパクトカー並みの低燃費を両立させたと胸を張る。


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「電動油圧式電子制御パワーステアリング」

「電動油圧式電子制御パワーステアリング」システム概念図

「電動型制御ブレーキ」

「電動型制御ブレーキ」システム概念図

日産「フーガ ハイブリッド」[プロトタイプ] ハイブリッドシステム

日産「フーガ ハイブリッド」[プロトタイプ]

(レポート:CORISM編集部

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