スズキ SX4 S-Cross(Sクロス)新車情報・購入ガイド 激戦コンパクトSUVマーケットに、ハンガリーから新たな刺客登場! 新型Sクロスの価格は2,041,200から。燃費は18.2㎞/L(FF)だ! [CORISM]
ハンガリーから輸入される注目のコンパクトSUVが新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)だ!
新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS) は、2013年3月のジュネーブショーで世界初公開。その後、ハンガリーのマジャールスズキ社で2013年8月より生産を開始。欧州や中南米、大洋州、アフリカ等へ輸出されていたコンパクトSUV。この新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)は、ハンガリーのマジャールスズキ社で生産し日本へ輸入される。
新型SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)はデビュー当初から、日本へ導入が期待されたモデルだ。しかし、スズキは、コンパクトカーのスプラッシュを同様にハンガリーから輸入し販売した経緯があったのだが、思うように販売台数が伸びなかった経験がある。そのためか、今回も国内マーケットを慎重に注視。日産ジュークやヴェゼルなどの売れ行きを見なが導入を決定したようだ。SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)の発表も絶妙。話題となっていたコンパクトSUVであるマツダCX-3 の発表前にタイミングを合わせて発売する。満を持して日本導入とした感がある。
新型SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)のボディサイズは全長4,300×全幅1,765×全高1,575mm。マツダCX-3より、やや全高が高いボディサイズとなっている。全高が1,550mmオーバーとなっているため、都市部に多い立体駐車場の全高制限はクリアしていない。
新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS) に搭載されるエンジンは、M16A型1.6Lだ。このエンジン型式は、スイフトスポーツ と同じだが、スペックは異なっており117PS&151Nmとなっている。また、使用する燃料もレギュラーガソリンとなった。組み合わされるミッションは、変速比幅が大きい副変速機付きCVTのみの設定となった。
新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)の燃費は、2WD車が18.2km/L、4WD車は17.2km/Lとなっている。この燃費は、1.5Lのジューク ジューク より優れているものの20.6㎞/Lを誇る1.5Lのヴェゼル には引き離されている数値。アイドリングストップ機能が装備されていない部分が、その大きな理由のひとつ。スズキ の得意とする軽量化技術で、SX4に比べ車両サイズを大きくしながらも50㎏も軽量できたのに、燃費性能が少々物足りないのはもったいない状態だ。そのため、2WD 車はエコカー減税に対応していない。燃費性能は、国内販売を考えた場合、イッキに改善しないといけない部分だ。
クラストップレベルの室内長やラゲッジスペースを誇るが、アイドリングストップ機能や自動ブレーキが無い!
インパネ周りのデザインは、シンプルながらいかにもSUVらしい力強いものとなった。ソフトパッドを使ったり、シルバー加飾により上質感も追求している。
そして、SUVに必要なラゲッジスペースは、ゆとりある広い居住空間を確保しながら、5人乗車時でも420Lの大容量を確保。これは、クラストップレベルの広さと言っていい。
新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)の注目ポイントは、優れた走破性、走行安定性を実現するという「ALLGRIP」電子制御4WDシステムだ。
4モード走行切替機能、車両運動協調制御システムの、3つのテクノロジーからなるスズキ独自の新しい4WDシステム「ALLGRIP」を採用した。この4WD システムは、4モード走行切替機能があり、AUTO、SPORT、SNOW、LOCKの4つのモードを選ぶことで、さまざまな走行シーンにおいて、優れた走破性と走行安定性を実現する。
電子制御4WDというと、タイヤが滑ってから機能が働くというイメージを持っている人が多いそうだが、最近の電子制御4WDは非常に優れており、アクセルセンサー、操舵角センサー、車速センサーなどからの情報をもとに、車両の挙動変化後の対応だけでなく、挙動変化を予測し、車両が不安定になる前に対処するフィードフォワード制御があるため、ドライバーが気が付かないうちに緻密に制御し不安定な状況にならないようにコントロールしているのだ。
そして、 新型スズキ SX4 Sクロス(SX4 S-CROSS)の価格は、2WDが2,041,200円、4WDが2,257,200円となっている。価格帯は、他メーカーのガソリン車の相場といった印象。さらに、1995mmというトップクラスの室内長と420Lというラゲッジスペースは、ライバルをリードするだけに、アイドリングストップ機能や自動ブレーキが無いことが悔やまれ、やや割高に感じてしまう。
スズキ SX4 S-Cross(Sクロス)価格、燃費、スペックなど
代表グレード | スズキ SX4 S-Cross(Sクロス)4WD |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4,300×1,765×1,575mm |
ホイールベース[mm] | 2,600mm |
トレッド前/後[mm] | 1,535/1,505mm |
車両重量[kg] | 1,210kg |
総排気量[cc] | 1.586cc |
エンジン最高出力[kW(PS)/rpm] | 86(117PS)/6,000rpm |
エンジン最大トルク[N・m/rpm] | 151/4,400rpm |
ミッション | 副変速機付きCVT |
タイヤサイズ | 205/50R17 |
JC08モード燃費 | 17.2㎞/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 2,257,200円 |
レポート | 編集部 |
写真 | スズキ |
2013年2月7日更新 スズキのノウハウを凝縮した世界戦略車S-Cross(Sクロス)、価格や燃費にも期待大!
この新型クロスオーバー車は、2012年9月にパリモーターショーに出品したコンセプトモデル「S-Cross(Sクロス)」をもとに開発されたもの。スズキ初のCセグメントクロスオーバー車として、欧州より市場投入さえるグローバル戦略モデルだ。
新型スズキS-Cross(Sクロス)量産モデルの詳細は、公表されていないが、クロスオーバー車と一目でわかる堂々とした外観をもつ。公開された画像だけ見ても、LEDを配した高級感あるヘッドライトやタフでありながらスタイリッシュなボディラインは、今までのスズキのモデルとは大きく違う印象を受けるだろう。
軽自動車 で鍛えた小さくても快適な居住性作りは、まさにスズキの真骨頂ともいえ、パッケージングはクラス最大級の荷室容量による高い実用性を兼ね備えている。
走行性能も同様だ。ヨーロッパで高評価を得ているコンパクトカー、スイフトのノウハウも惜しみなく注がれ、楽しい走りを実現しているという。さらに、長年築き上げてきたジムニーなどの小型4WD機能も加わり、本格派4WDとしの魅力も兼ね備えた。
さらに、ワゴンR などに使われている革新的な低燃費技術もあり、環境性能に対しても期待値は高い。
ホンダは、デトロイトショーで新型フィットベースのホンダ URBAN SUV CONCEPT(アーバンSUVコンセプト)をデビューさせている。こちらは、ハイブリッド モデルの導入も予定されているという。
ダウンサイジング化が進む日本マーケット。燃費など、実用面重視の流れもあり、ハイブリッド車などのハッチバックモデルが人気だ。その反面、日産ジュークなど個性派SUVも人気を集めており、実用面だけではない動きも顕在化している。
スズキのS-Cross(Sクロス)などが投入されれば、さらにこのマーケットが活性化されることも十分に予想されることから、2013年度はコンパクトSUVが話題になりそうだ。また、スズキといえば、リーズナブルな価格設定が得意なメーカー。新型スズキS-Cross(Sクロス)の価格にも注目だ。
スズキ SX4 S-Cross(Sクロス)動画
2012年9月30日更新 スズキのCセグメント コンパクトSUVは、グローバル戦略車を世界初公開!【パリショー出展車】
スズキ Sクロスのデザインは、タフさというよりもスタイリッシュをアピールする。フロントバンパーからリヤまでダイナミックに流れる抑揚のあるキャラクターライン、フロントバンパーのLEDフォグランプ部から深くボディに入り込むクロームメッキ、動物の筋肉をモチーフに有機的なデザインを採用した前後のLEDライトで躍動感を表現している。
後方に向けて滑らかに流れるルーフラインや、小さなバックドア、テールランプなどは、アウディQ3と共通するイメージだ。そんなルーフラインや、フロントバンパー、ドア下端、リヤバンパーに平滑な面処理を採用。空気抵抗を減らすためのデザイン手法が施され、低燃費化に貢献しているという。また、ダーククロームとシルバークロームを組み合わせたメッシュフロントグリル、ルーフラインと一体化した先進的なルーフレール採用している。
全体的に、あまり泥臭さのないデザインにまとめられたスズキSクロス。それでも、フロントのスキッドプレート、大きく張り出したフェンダーアーチとアンダーモール、20インチ大径タイヤやクロームホイールなどで、SUVらしい力強さもプラスしている。
スズキは、このSクロスをベースとしたSUVを2013年末までに、欧州に投入するという。スズキのデザインは、エモーショナルというイメージはなく、シンプルすぎるくらいスッキリしたものが多い。どのメーカーでもやくあるパターンで、実際に登場するとガッカリするモデルも多い。2013年末に投入されるSUVは、スタイリッシュなSクロスに忠実なデザインを持つモデルになるのか注目したい。
スズキは、2013年以降、欧州マーケットに毎年新商品を投入する予定だ。
2012年8月23日更新 スズキの世界戦略車
スズキSクロスは、スズキがパリモーターショーで世界初公開する、Cセグメントクロスオーバー車のコンセプトモデル。フロントバンパーからサイドのドアを抜け、リヤまで伸びた抑揚のあるダイナミックなキャラクターラインに象徴される「Emotion(躍動感)× Quality(上質感)× Aerodynamics(空力性能)」というデザインテーマと、「安定感」や「塊感」を感じられるデザインを融合させることで先進的なクロスオーバー車を表現するデザインとしている。
Cセグメントとは、欧州等で採用されている乗用車の区分方法で、全長約4.2m~4.4mの乗用車を指す。これは、いわゆるコンパクトSUVといわれるモデル。このクラスは、欧州を中心に人気急上昇中。日産ジュークなども、抜群な人気を誇っている。スズキは、ヨーロッパを始めグローバルで、スイフトが高い評価を受けていることもあり、スズキSクロスの投入で、とくにヨーロッパを中心に販売増を目指すと思われる。
スズキは、日本においては軽自動車メーカー的イメージが強いが、インドを始めヨーロッパなど、着々と日本を脱出しグローバルでの競争力を高めている。このスズキSクロスも、そんなスズキを象徴する1台になりそうだ。
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