ホンダ エアクラフト カンパニーは、小型ビジネスジェット機ホンダ ジェットの米国連邦航空局（以下、FAA）型式認定取得に向けて、飛行試験用の量産型3号機が米国ノースカロライナ州のピードモントトライアッド国際空港で初飛行に成功したことを発表。今回の初飛行では、降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認を行った。

　ホンダ ジェット量産型3号機の本格的な飛行試験の開始に加え、機体強度などを確認する構造試験も順調に進めており、構造試験用の量産型2号機による制限荷重試験をすべて完了しました。一連の試験でホンダ ジェットの構造強度を確認できたことで、FAAの認定基準を満たす機体の開発が順調に進んでいることを実証。

　2010年12月20日に初飛行した量産型ホンダ ジェットは、最高速度425ノット（時速約787km）、最大運用高度4万3,000フィートと上昇速度毎分3,990フィート（約1,216m／分）をそれぞれ記録しました。2012年には、飛行試験用の量産型4号機、5号機や構造試験用の機体が追加される予定で、認定取得に向けてより一層取り組みを強化していく。

　ホンダの本業である自動車は、震災にタイの洪水、そして超円高とドン底状態。しかし、ホンダの長年の夢であるオリジナル ジェット機であるホンダ ジェットは、着実に市販化への道を歩んでいる。ホンダの空飛ぶ夢のカウントダウンが始まった。