クラストップの燃費の2Lエンジンを用意しSUVマーケットに挑む!【新型ホンダCR-V新車情報】

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【ホンダ】2011/12/01
CR-V SUV ホンダ

 

マツダCX-5のディーゼルか? それとも、低燃費ガソリン2Lか?

新型ホンダCR-V

 ホンダは、北米などで人気を誇るSUV「CR-V」をフルモデルチェンジし、12月2日(金)に発売する。 4代目となる新型CR-Vは、デザイン、パッケージング、メカニズムのすべてがさらに大きく進化。また、従来の2.4L 4WD車に加え、クラストップの燃費性能と力強い走りを両立し、リーズナブルな2.0L FF車も新たに設定した。新型ホンダCR-Vは、全タイプがエコカー減税に適合している。グレードはシンプルな2タイプ。2L車はFFのみ。2.4L車は4WDのみとなっている。

北米では好調な販売を続けるCR-Vだが、国内販売は低調。1000台を超えることは、ほとんどなく、200~600台程度の販売。ライバルとなる日産エクストレイルは、コンスタントに2000台以上を販売し好調だ。その差は、ボディサイズと排気量だと言われている。CR-Vは、完全に北米マーケットに合わせたクルマ。それゆえに、新型CR-Vも前モデル同様に全幅1820mmとかなり大きい。最小回転半径は、5.5mと意外に小さく小回りが効くが、アメリカ向けのボディサイズでは、日本では買う人が限られてしまったようだ。フルモデルチェンジにあたり、ボディサイズの変更はできないものの、今回は日本向に2LエンジンのFF車のみを導入し、価格と燃費で国内のSUVマーケットに挑むことになる。

ホンダの国内販売の多くは、ミニバンを除くと極端にコンパクトカーに依存している。アコードもシビックも、販売台数優先で北米マーケットのものを日本に導入するため、微妙に日本マーケットに合わないクルマになってしまっているからだ。今回の新型CR-Vも、排気量を2Lにしただけでは、根本的な解決にはなっていない。販売台数が少ない国内マーケット専用にクルマを作ることは、かなりの投資リスクを伴う。そういう意味では、仕方のないことかもしれないが、国内で売れるクルマかどうか、というと難しい判断になる。

ボディサイズは変えられないものの、2Lエンジン車は燃費にかなりこだわったようだ。組み合わされるミッションは、5ATではなくトルクコンバーター付CVTを採用した。従来モデル(2.4L)と同等の発進・加速性能を発揮すると同時に、各部の低フリクション化を徹底し、燃費性能はクラストップのJC08で14.4km/L、10・15モードで15.4km/Lを実現している。人気の日産エクストレイルが10・15モード14.0km/Lなので、イッキに10%もの燃費向上でSUVマーケットに勝負を挑むことになる。

では、新型ホンダCR-Vは買いなのか? と、問われると微妙。国内のSUVマーケットに、マツダが2012年春にディーゼルエンジンを搭載したマツダCX-5を投入する。圧倒的なトルクと20km/L前後と言われている燃費、そして軽油という経済性を考えると、無視できない存在になるだろう。もし、実際にSUVの購入を考えているのなら、マツダCX-5を見てから決めるといい。

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また、2.4L車の4WDシステムは、新開発の「REAL TIME AWD(インテリジェント・コントロール・システム)」を搭載。この4WDシステムは、FFを基本とし、走行状況に応じて後輪へ駆動力を配分する4WDシステムを電子制御化。各種センサーにより走行状況を検知し、前輪が空転する前に後輪へ駆動力を伝達するとともに、前後輪の駆動力配分をより緻密に行え、雪道などでの発進やコーナリング、登坂における安定性をいっそう高めたという。また、ポンプを機械式から電動モーター式に変更したことや、クルーズ走行時(FF状態)には後輪駆動力を完全にカットして駆動ロスを低減したことで、低燃費にも貢献している。

<新型ホンダCR-Vの主な特長>

・空力を考慮した形状のフロントバンパーや、広い荷室と躍動感を生み出す曲率の大きなテールゲートガラスなど、強さと機能性を表現したエクステリア

・快適な運転環境を目指し、機能性や操作性を徹底的に追求。多彩な情報表示で、さらなる利便性と快適性をもたらす最新の情報機能「センターディスプレイ」を採用するなど、運転に集中していても走行状況を把握しやすく、スムーズな操作が可能なインテリア

・従来モデルに対しボディサイズを縮小しながらも、室内長を225mm、荷室容量を65L拡大し、扱いやすさ、使いやすさがさらに向上(数値はHonda測定値)

・2.0L FF車には、低速域からの力強いトルク特性と低燃費を両立した2.0L i-VTECエンジンと、その性能を最大限に引き出すトルクコンバーター付CVTを採用。従来モデル(2.4L)と同等の発進・加速性能を発揮すると同時に、各部の低フリクション化を徹底し、燃費性能はクラストップのJC08モード14.4km/Lを実現

・2.4Lエンジンと5速ATを進化。圧縮比を高めるなどして出力を15kW(20PS)向上するとともに、徹底したフリクション低減によって燃費性能も同時に向上(比較数値は従来モデル比)

・電子制御で後輪の駆動力を緻密かつ素早くコントロールし、雪道などでの発進やコーナリング、登坂における安定性を高めた新開発の四輪駆動システム「REAL TIME AWD(インテリジェント・コントロール・システム)」を搭載(24G)

・荷室のサイドライニング部のレバーやシートクッションサイド部のストラップを引くだけで、シートクッションが持ち上がると同時にシートバックとヘッドレストが格納でき、荷室を拡大する際の操作性が大幅に向上。また、低床でフラットな設計により、荷物の出し入れがしやすい低い開口部地上高を実現

<新型ホンダCR-V価格>

・20G  FF   2,480,000円
・24G  4WD 2,750,000円

新型ホンダCR-V
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エンジン最高出力[ps(kw)/rpm]150ps[110kw]/6,200rpm

代表車種 ホンダCR-V 20G
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4.535×1.820×1.685mm
ホイールベース[mm] 2.620mm
車両重量[kg] 1,460kg
乗車定員 5名
エンジン種類 直列4気筒SOHC
JC08モード燃費[km/L] 14.4km/L
総排気量[CC] 1997CC
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 19.5[191]/4,300rpm
ミッション CVT
駆動方式 FF
発売日 2011年12月2日
価格 248万円

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(レポート:CORISM編集部

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