マツダ アクセラ新車情報・購入ガイド ハイブリッド、ディーゼル&ガソリンと低燃費パワーユニットすべてを用意! 新型アクセラは、日本マーケットを席巻する? [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【マツダ】2013/10/12

ガソリン2種、ハイブリッド、クリーンディーゼルと3タイプのパワーユニットを用意した新型マツダ アクセラ

マツダ アクセラ
 マツダ は、スポーツコンパクト の『マツダ アクセラ 』をフルモデルチェンジ。3代目となる新型マツダ アクセラの予約販売を開始した。新型アクセラの発売は、11月21日のガソリン車およびハイブリッド車より、順次開始。人気のクリーンディーゼル 車は、少し遅れて2014年1月に発売予定となっている。

 新型マツダ アクセラのポイントは、パワーユニットの豊富さにある。ガソリンエンジンが1.5Lと2.0Lの2種類。そして、アテンザなどにも搭載されている人気の2.2Lクリーンディーゼル。そして、トヨタのハイブリッドシステムと、マツダ製2.0Lスカイアクティブエンジンを組み合わせたハイブリッド がラインアップされている。ガソリン、クリーンディーゼル、ハイブリッドという異なるパワーユニットが用意され、ガソリンエンジンは、1.5L&2.0Lの2種類がラインアップされている。つまり、新型マツダ アクセラは3タイプ4種類のパワーユニットをもっていることになる。ガソリン、クリーンディーゼル、ハイブリッドという3つパワーユニットを用意しているのは、国産車ではマツダだけ。輸入車では、BMWだけという状態。つまり、マツダは、現在考えられるすべての低燃費パワーユニットをアクセラに用意したことになる。

 顧客は、新型マツダ アクセラを購入する場合、自分のクルマの使い方や好みに合ったベストなパワーユニットを選ぶことができるのが最大のメリットとなる。例えば、イニシャルコストを抑え、燃費も重要というのなら、1.5Lがおすすめ。ちょっと中途半端にはなるが、1.5Lよりもう少しパワーにゆとりが欲しいのなら2.0Lという選択だ。そして、イニシャルコストはともかく、モーター走行やハイブリッドならではの走りと、環境に貢献できる低燃費性能が欲しいのならハイブリッドだろう。そして、多少イニシャルコストは高くなるが、環境性能と軽油の安さによるランニングコストの低減、そして何よりも420Nmという4.0L車並みの大トルクでスポーティな走りを思う存分楽しみたいのならクリーンディーゼルという選び方になるだろう。こういった色々な顧客のニーズを取り込めることが、新型マツダ アクセラの大きな魅力でもある。

 ここでは、主に新型マツダ アクセラのガソリン車とクリーンディーゼル車についてレポートする。新型マツダ アクセラハイブリッドの解説は、新型マツダ アクセラハイブリッド新車情報・購入ガイド コチラを確認してほしい。

マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ

マツダ アクセラ

プレミアムな設定がされたクリーンディーゼル。1.5Lもなかなか高価な価格帯にある

マツダ アクセラ
 新型マツダ アクセラに搭載されるガソリンエンジンは、1.5Lと2.0Lの2タイプが用意される。1.5Lは111ps&144Nmのパワーとトルクを発揮し、燃費は19.4㎞/L。2.0Lは155ps&196Nmで燃費は19.0㎞/Lとなっている。1.5Lと2.0Lの燃費を比較してほしいのだが、差はわずか0.4㎞/Lとわずか。しかし、パワーとトルクは大幅に2.0Lが勝っている。車重は差は40㎏あるが、トルクは2.0Lが圧倒してる。トルクに余裕がある2.0Lなので、アクセル開度が小さくなりエンジン回転数を抑えることができることから、実燃費では1.5Lも2.0Lもそれほど差がなさそうな印象だ。

 そうなると、2.0Lがおすすめかというと、そうでもない。20Sと15Sの価格差は、35.7万円もある。15Sに安全装備や内外装オプションで装着して、20S近付けても価格差はかなりあるので、2.0L車は少々選びにくく高めの価格帯といえるだろう。15Sも納得できるオプションを装着すると200万円前後になってしまうので、諸手を挙げて安いとはいえない。ただ、同じクラスのライバルであるオーリスと比べると、安全装備や燃費、価格を含めた総合力で新型アクセラが勝っているので、もはや国内にはライバルは無しといえるだろう。

 そして、注目なのは2.2Lのクリーンディーゼル車も用意されている。175ps&420Nmという出力は、1450㎏という軽量ボディに搭載される。アテンザのXDが1510㎏なので、差は60㎏軽量ということになる。当然、アテンザ を超える加速性能になるのは確実で、まさに新型マツダ アクセラのトップグレードとなっている。クリーンディーゼル車の発売は2014年1月予定。そのため、燃費は公開されていない。しかし、アテンザXDが20.0㎞/Lなので、軽量な分より低燃費性能はアップしているのは確実。新型マツダ アクセラディーゼルの燃費は、22.0㎞/L前後ではないかと予想する。

 そのため、新型マツダ アクセラXDの価格は、かなり高めの設定である298.2万円。2.0SツーリングLパッケージに比べ54.6万円高い。アクセラXDは、最上級グレードアテンザXD Lパッケージに近い装備になるものの、クラスが上のベースグレードであるアテンザXDの290万円を上回るものとなっている。

 現在、マツダのクリーンディーゼル車は大人気で生産が需要に追い付かない状態。そのため、多少高価でも売れるという判断だろう。新型車投入直後は、豪華なトップグレードから売れていく傾向が強いため、マツダは、新型アクセラにあえて人気のクリーンディーゼル車にエントリーグレードを用意していないと推測できる。恐らく、半年もしくは1年後など時間が経過すれば、新型アクセラXDの装備を多少簡略化し、現在よりも購入しやすい価格帯のグレードや特別仕様車が投入される可能性が高い。

マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ

卓越したスタイルに、安全性を重視したインターフェイス「マツダ コネクト」が新採用!

マツダ アクセラ
 新型マツダ アクセラのボディタイプは、先代同様にセダンと5ドアHBの2つ用意される。セダン は1.5Lとハイブリッド。5ドアHB は1.5Lと2.0L、そして2.2Lのクリーンディーゼルとなる。

 デザインは、マツダの新世代商品共通のデザインテーマ「魂動-Soul of Motion」や「シグネチャーウイング」を採用した精悍なファミリーフェイスをもつ。一見、ミニアテンザ的にも見えなくはないのだが、意外に並べてみると新型アクセラとアテンザは似ていないことに気が付く。面の張りの豊かさやボリューム感では、サイズの大きいアテンザが流麗に見えるが、新型アテンザもなかなかのもので、小さなボディの中に筋肉質なシャープさを感じさせる非常にまとまりの良いデザインとなっている。

 このデザインは、なかなか秀逸でフォルクスワーゲン ゴルフメルセデス・ベンツAクラス などと同様に、クラス感を感じさせないオリジナリティある存在といえる。非常に悩ましいのは、タイヤ&ホイールの選択で、1.5Lは205/60R16というサイズでは、少々足元がボディデザインについてきていない状態だ。タイヤも細く、後ろから見た時の安定感に欠ける。それが215/45R18になると、ホイールの大きさがボディのボリュームに負けないようになり、安定感も出てくるので、見た目は18インチがカッコいい。ただ、1.5Lには設定が無い。1.5Lを買ったら、自分で好きなホイールを入れるなど、インチアップしドレスアップしてみると楽しいかもしれない。

 新型アクセラのインテリアは、凝縮感のあるドライバーオリエンテッドな空間と、開放的で心地よいパッセンジャー空間を両立した。ステアリングホイールや単眼メーターとドライバーの体の中心を同軸にレイアウト、クルマとドライバーの一体感を演出。クルマとの一体感は、マツダの目指す走る歓びを具現化するために重要なポイント。前輪を50mm前方に配置することで、運転席足元スペースを拡大した。その結果、ホイールハウスとアクセルペダルの干渉を解消し、適正なペダル配置を実現している。

 そして、新型マツダ アクセラから、遅れていたナビなどのインターフェイスが一新された。走行安全性を最優先に考えた新カーコネクティビティシステム「マツダ コネクト」が投入された。「Heads-Up Cockpit」コンセプトに基づく新世代HMI(ヒューマンマシンインターフェイス)で、運転に集中するためのシンプルで使いやすい表示と操作を可能にしたデバイスを採用している。

 最近では、スマートフォン系の流れでタッチパネルを用いるクルマが多い。しかし、タッチパネルは揺れる車内では、ダイヤルやスイッチなどと違い的確な操作が難しい。また、操作のための視線移動が大きく安全性という意味ではあまりおすすめできるものではない。マツダ コネクトは、不安運転の要因である「見るわき見」、「意識のわき見」および「操作」を最小化するために、コミュニケーション情報のすべてをブラインド操作できるコマンダーコントロールを採用。ドイツ系メーカーの多くが、このダイヤル式コマンダーを多く使うのは、こうした理由もあるのだ。

 機能面以外では、スマートフォンと連携したハンズフリー通話、ショートメッセージなどのコミュニケーション機能も用意。米国HARMAN社が運営するWebコンテンツAha™(以下、Aha)を利用することで、Twitterの新着ツイートやFacebookのニュースフィードを、音声読み上げ機能により確認が可能。Facebookの「いいね!」や音声メッセージ投稿機能の使用も可能とした。Ahaを介して世界中4万局以上のインターネットラジオ局へのアクセスが可能となっている。

 また、「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」、「燃費モニター」の他、オイルの交換時期などが確認できる「メンテナンス」機能、メーターに表示された警告の内容を確認できる「ウォーニングガイダンス」機能を設定。ショップオプションのナビゲーション用SDカードをセットすることで、ナビゲーションとしても利用可能。「アクティブ ドライビング ディスプレイ」装着車はディスプレイ上に右左折などの経路誘導を表示する。

 さらに、古くならないシステムを目指したモジュールハードウェア構成。スマートフォンやインターネットの各種サービスおよびシステムの日々の進化に、OSレベルからアップデートすることで対応。クルマは古くなっても、ソフトは最新という状況になる。

マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ

もはや、国産車にライバルは無し! 強敵ゴルフと比較評価する

マツダ アクセラ
 新型マツダ アクセラのガソリン車、クリーンディーゼル車の選び方は、なかなか幅の広い選び方ができる。クリーンディーゼル車は、完全に欧州Cセグメントと全面対決となる。新型アクセラのディーゼルは、最大トルクが420Nm。これは、350NmのゴルフGTIをも超える大トルク。スペック上の比較では、これだけのトルクを出しながら、298.2万円となり、ゴルフGTIが369万円なので70.8万円も安い上に燃費もよい。輸入車で、スペックだけの比較なら、新型アクセラのクリーンディーゼルのコストパフォーマンスは極めて高い結果となる。

 2.0Lガソリン車は、ゴルフ トレンドラインやコンフォートラインよりは、価格は安く燃費はやや劣る程度。しかし、ゴルフはハイオク仕様に対し、新型アクセラはレギュラー仕様なので、燃料費という視点なら同等とみるべきだろう。コストパフォーマンスは、ゴルフに比べれば高い。ただ、1.5Lとの価格差やハイブリッドと比べた時の燃費などでは、中途半端感がある。少し予算に余裕があるのなら、セダンとハッチバックとボディ形状は違うもののハイブリッド車を選んだほうが満足度は高いだろう。

 新型アクセラ1.5L車は、装備が貧弱な1.5Cではなく1.5Sをベースに考えることとなる。この1.5Sにディスチャージパッケージ(68,250円)やセーフティクルーズパッケージ(84,000円)を加えると、あっという間に200万円をオーバーする。こうなると、ひとつクラスが下のハイブリッド車であるアクアフィットハイブリッド の上級仕様と同等なイメージとなる。クラスを下げハイブリッドを選ぶのか否か、という悩ましい選択となるのだ。ただ、オーリスと比べれば、価格と装備のバランスはよく、新型アクセラを選んだほうがよいだろう。

マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ

マツダ アクセラ価格、燃費、スペックなど

マツダ アクセラ
■マツダ アクセラ価格
<5ドアHB>
・15C 2WD 6MT&6AT 1,711,500円
   4WD 6AT 1,921,500円
・15S 2WD 6MT&6AT 1,848,000円
    4WD 6AT 2,058,000円
・20S 2WD 6AT 2,205,000円
・20S Touring 2WD 6AT 2,310,000円
・20S Touring L Package 2WD 6AT 2,436,000円
・XD 2WD 6MT&6AT 2,982,000円

<4ドアセダン>
・15C 2WD 6MT&6AT 1,711,500円
    4WD 6AT 1,921,500円
・15S 2WD 6MT&6AT 1,848,000円  
    4WD 6AT 2,058,000円

代表グレード マツダ アクセラ 1.5S(5ドアHB)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,460×1,795×1,470mm
ホイールベース[mm] 2,700mm
トレッド前/後[mm] 1,555/1,560mm
車両重量[kg] 1,270㎏
総排気量[cc] 1,496cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 82〈111〉/6,000
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 144〈14.7〉/3,500
ミッション 6AT
タイヤサイズ 205/60R16
JC08モード燃費 19.4km/L
定員[人] 5人
税込価格[円] 1,848,000円
発表日 2013年11月21日
レポート 編集部
写真 マツダ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ


マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ


マツダ アクセラ
マツダ アクセラ
マツダ アクセラ

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】