日産自動車は、セレナの特別仕様車「ハイウェイスターVセレクション」の発売を開始した。今回の特別仕様車セレナ ハイウェイスターVセレクションは、日産セレナの20周年を記念し誕生したモデルだ。セレナは、日産にとって国内販売の核となる基幹車種。さらに、ライバル車であるステップワゴンやノア＆ヴォクシーと常に販売台数ナンバー1の座を争っている。今年の上半期販売台数は、モデルチェンジ直後のセレナが一気に抜け出し、販売台数ナンバー1を快走中。このクラスのミニバンは、競争が激しいため、小改良や装備追加、特別仕様車などが頻繁に行われている。そのため、各車種とも質の高いクルマに仕上がっているのが特徴だ。今回デビューした日産セレナ ハイウェイスターVセレクションは、安さを訴求する特別仕様車ではない。20周年ということもあり、こだわりの豪華装備がてんこ盛り状態だ。

　セレナ ハイウェイスターVセレクションは、ハイウェイスターをベースに、ワンタッチオートスライドドア（両側、挟み込み防止機構付き）や前席と後席で設定した温度を個別に自動制御するオゾンセーフフルオートデュアルエアコンなどを標準装備。さらに、ベース車であるハイウェイスターには設定のないインテリジェントエアコンシステムやリラックスモード付きヘッドレスト（セカンドシート）も特別装備として採用。インテリジェントエアコンシステムは、高濃度プラズマクラスターイオンとビタミンフィルターによる美肌効果を、リラックスモード付きヘッドレスト（セカンドシート）は頭部をサポートすることで長時間のドライブでも快適な乗り心地を提供するという。

　主に快適装備が充実した日産セレナ ハイウェイスターVセレクション。価格は2,653,350円と安くはないが、乗員がよりリラックスできる装備が中心。ミニバンを買う顧客の多くが、奥さんが決定権をもっているという。そういう事情を考えると、セレナ ハイウェイスターVセレクションは、我家の大蔵省に決裁してもらうには、まさにピッタリのベース車。リラックスモード付きヘッドレストのセカンドシートで、グッスリと熟睡。さらに、高濃度プラズマクラスターイオンとビタミンフィルターで、乾燥肌やウィルスから乗員を守るというのだから、決定権をもつ奥さんも、これなら断る理由がない。

　この特別仕様車は、ハイウェイスターのオプション装備にない機能が付いているので、単純にオプション金額をたして安いか高いかという判断はしにくい。実際に購入する場合、まずは特別仕様車の装備が必要か否かという判断が必要だ。また、商談もセールスマンに有利にはたらく。特別仕様車だからといって、すぐに飛びつくと「特別仕様車だから値引きはできません」とすぐにいわれるだろう。そういう状況にならないためにも、まずはハイウェイスターで商談を進めて、ライバル車と徹底競合させよう。そこで、セールスマンから特別仕様車を紹介してもらい、通常のハイウェイスターの値引きと同等という話にもっていくといい。限定車ではないため、そう簡単に販売終了とはならないと思われるので、じっくりと商談することをオススメする。日産セレナのハイウェイスターは、リセールバリューも高いので短期間で乗り換える人には、特別仕様車も同様にオススメだ。