日産の決算、中国が好調でトヨタの2倍を超える3116億円の営業利益[ CORISM ] [CORISM]

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【日産】2010/05/12

好調中国が日産を牽引!

 日産自動車は、12日2009年度の決算を発表した。2009年度の日産は、世界で351.5万台を販売し3116億円の営業利益を生んだ。2008年度の営業利益は1379億円の赤字だったのに対して、トヨタ同様日産も大幅なV字回復といえる。
 2009年度の大きな回復要因は、購買コストなどの低減や中国での販売好調が上げられる。グローバルでの販売台数では、2008年度に比で3%増にとどまったが、中国に関しては38.7%増という大幅な伸びを記録。北米、欧州では2008年度を下回る販売台数だったが、大幅販売台数増になった中国と微増の日本が補う形となった。カルロス・ゴーンCEOは「中国市場は、需要に供給が追いつかない状態。2012年度までに、現在の67万台体制から100万台以上の生産能力に引き上げる」と語った。
 2010年度の見通しは、グローバルで380万台の販売、8兆2000億円の売り上げ、3500億円の営業利益を見込んでいる。

安価のマーチに、高級ミニバン新型エルグランド、電気自動車リーフなど多数の新型車を日本市場に投入

日産自動車志賀COO

「技術の日産を強く印象付ける年になる」と、10年度に発売される新型車に大きな自信をみせた志賀COO

 日本市場においては、多数の日産車が市場に投入される。6月の小型SUVジュークの皮切りに、安価な価格をテーマに開発されたVプラットフォームを使用したマーチが今夏発売される。このマーチは、日産タイ工場で生産され100万円を切るという噂まであるコンパクトカーだ。その後、高級ミニバン新型エルグランドも投入。矢継ぎ早に、新型軽自動車、秋にはフーガのハイブリッド、そして日産グローバル戦略の中心となる電気自動車(EV)のリーフが発売される。そして、待望のMクラスの新型ミニバンが投入される予定だ。
 この新車ラッシュにより、日産は2010年度、15以上の新技術を投入する。志賀COOは「技術の日産を強く印象付ける年になる」と語り自信を見せた。

2010年夏に発売予定の日産マーチ(ジュネーブショー出展車)

2010年日産新型マーチ画像フロントスタイル
2010年日産新型マーチ画像リヤスタイル
2010年日産新型マーチ画像インテリア

2010年夏に発売が予定されている日産マーチ。日産タイ工場で生産され日本に輸入される。安価な価格を実現させるという最新のVプラットフォームを使用し、期待されるコンパクトカー。

(レポート:CORISM編集部

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