日産デイズ ルークス新車情報・購入ガイド 価格アップを抑えたお買い得な価格設定とした特別仕様車「Vセレクション」だが・・・ [CORISM]
■三菱の燃費不正からの影響から、復活を狙うデイズルークス
日産デイズルークスは、2014年にデビュー。三菱のeKスペースと姉妹車関係にある。今や日産の傘下となったなった三菱だったが、当時、日産と三菱の軽自動車に関する合弁会社であるNMKVによる第2弾となるモデルだった。
デイズルークスが属するスーパーハイト系は、非常に高い全高をもつのが特徴だ。デイズルークスで1,775㎜。ダイハツのウェイクは、1,835㎜という全高になる。ハイト系ワゴンと呼ばれているクラスに属するムーヴが1,630㎜なので、いかに背が高い軽自動車なのかが分かる。
こうしたスーパーハイト系は、今や完全にハイト系ワゴンを抑え軽自動車マーケットで最も高い人気を誇るカテゴリーに成長した。
また、デイズとデイズルークスを合算した販売台数では、2014年度は約17万台を販売し、国内日産販売を支える重要な車種となった。しかし、2016年に発覚した三菱の燃費偽装問題で、デイズルークスも一時販売を中止。この影響で2016年度の販売台数は、約10万台となり大幅に台数を落としてしまった。
■両側リモコンオートスライドドアなどが装備され価格アップを抑えたお買い得特別仕様車が「Vセレクション」
デイズルークスの燃費22.0㎞/Lに対して、クラストップのスズキ スペーシアは32.0㎞/Lを達成し、その差は、なんと10.0㎞/L。燃費が悪くても売れている軽自動車販売台数ナンバー1を誇るホンダN-BOXでも、25.6㎞/Lなので、デイズルークスの燃費の悪さはどうしても目に付いてしまう。
そこで、Vセレクションは量販グレード「X」および「ハイウェイスターX」をベースに、両側リモコンオートスライドドア、X Vセレクションには14インチアルミホイール、ハイウェイスターX Vセレクションには15インチアルミホイールを設定。利便性の高い人気の装備を追加した。。インテリアには、X Vセレクションにはエボニー(黒)色内装、ハイウェイスターX Vセレクションには、プレミアムグラデーションインテリアなど、質感の高い内装を採用した。
ボディカラーには、従来の設定色に加え、X Vセレクションには、エアグレー(PM)のボディにブロッサムピンク(M)のルーフの2トーンを設定。ハイウェイスターX Vセレクションにはブラック(P)のボディにピンクゴールド(M)のルーフの2トーンを用意した。カラーバリエーションは全20種類と、選択肢を増やし顧客の細かなニーズに対応している。
■エコカー減税未対応なデイズルークスなので、値引きは必須条件
デイズルークスのグレード選びというのであれば、お勧めはやはりハイウェイスター X Vセレクションとなる。ハイウェイスター X Vセレクションは、X Vセレクションに対して約20万円も価格差がある。普段の足として使うのであれば、X Vセレクションで十分だ。ただ、装備やリセールバリュー、購入してからの満足度などを考えると、ハイウェイスター X Vセレクションとなる。ハイウェイスターは、リセールバリューが高いので、売却時や下取りに出した時にもメリットがある。
確かに特別仕様車Vセレクションは、ややお買い得感がある。ただし、デイズルークスはエコカー減税に対応していないのだ。クラストップの低燃費性能を誇るスペーシアは、約3.5万円前後の減税を受けることができる。まずは、スペーシアやタント、N-BOXとしっかりと競合させて大幅値引きを引き出したい。
このスーパーハイト系は、競争が熾烈なクラス。ホンダN-BOXは、今年フルモデルチェンジ予定なので、大盤振る舞い状態のなると予想できるし、他のモデルは、とにかく値引きしてでも軽自動車ナンバー1の座を得ようと必死だ。かならず、N-BOXとタント、スペーシアと競合させて、デイズルークスは燃費が悪いことやエコカー減税のメリットが無いことを強調し値引きが前提であることをアピールするといいだろう。
■日産デイズ ルークス Vセレクション価格
●2WD
・デイズ ルークスX Vセレクション 1,490,400円
・デイズ ルークス ハイウェイスター X Vセレクション 1,693,440円
●4WD
・デイズ ルークスX Vセレクション 1,611,360円
・デイズ ルークス ハイウェイスター X Vセレクション 1,814,400円
【関連記事】
- 日産デイズ ルークス(DAYZ ROOX)新車試乗評価 安全装備と燃費向上に期待!
- 日産デイズ ルークス(DAYZ ROOX)新車情報・購入ガイド いつもの「Vセレクション」より、お買い得感は抑えめ?
- 日産デイズ ルークス新車情報・試乗評価一覧
- 三菱eKスペース/eKスペースカスタム新車情報・購入ガイド フェイスデザインを一新しイメージチェンジ! しかし、安全装備面に物足りなさも・・・
- 三菱eKスペース/eKスペース カスタム新車試乗評価 人気のスーパーハイト系に投入された最後発モデルの完成度は?
- 三菱eKスペース新車情報・試乗評価一覧
- スズキ スペーシア新車情報・購入ガイド 売れない理由は顔だった!? フェイスチェンジで売れる顔にした「スペーシアカスタムZ」投入!
- スズキ スペーシア新車情報・試乗評価一覧
- ダイハツ タント新車情報・試乗評価一覧
- ホンダN-BOXスラッシュ新車情報・購入ガイド まさかのあんしんパッケージをオプション化! 見た目の安さを訴求し始めたマイナーチェンジ
- ホンダN-BOX(エヌボックス)/N-BOX +(エヌボックス プラス)新車情報・購入ガイド 実質価格引き下げ!? クラストップレベルの最廉価グレードを設定し年間販売台数ナンバー1を狙う!
- ホンダN-BOX新車情報・試乗評価一覧
- スーパーハイト系軽自動車新車情報・試乗評価一覧
- 軽自動車新車情報・試乗評価一覧
【オススメ記事】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
- フォルクスワーゲン パサート新車情報・購入ガイド 遅れてきた大本命! クリーンディーゼルエンジンを搭載したTDIデビュー!!【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!