日産 は7月8日、人気のSUV 「エクストレイル 」をマイナーチェンジした。2007年夏にデビューした2代目エクストレイルでは初の大規模なマイナーチェンジで、内外装のリフレッシュ、装備の仕様変更に加え、クリーンディーゼル 「20GT」に待望のオートマチック仕様が追加されたのが大きなニュースだ。
　既に先日先行して技術発表があった ように、クリーンディーゼル搭載の「20GT」グレードに、かねてより発売が予定されていたATモデルが今回のマイナーチェンジのタイミングにあわせようやく追加された。
　エクストレイルのディーゼル車は、世界一厳しいとされる国内の排出ガス規制であるディーゼル車ポスト新長期規制を国産車として唯一クリアしたモデルで、6速マニュアルトランスミッション(MT)車が先行して2008年秋より発売されている。パワフルかつ低燃費で、ガソリン車に比べCO2の排出量も少ないディーゼルエンジン車だが、排出ガスの面で課題があり国内では普及が進んでいなかった。しかしエクストレイル20GTはその課題をクリアし、エコカー減税で100%免税の対象車となっている。
　今回追加されたAT仕様は6速オートマチックトランスミッションを搭載。新たにEGRバルブ、電制スロットルバルブ、コモンレールシステム、可変ノズルターボチャージャーなどエンジン各所の協調制御を変更したほか、触媒の効率ロスを抑制させた「リーンNOxトラップ触媒」を採用し、ATとの組み合わせを実現させた。最高出力173ps(127kW)/3750rpm、最大トルク36.7kg･m(360N･m)/2000rpmと圧倒的な高性能を実現しながら、10･15モード燃費は14.2km/L(MT車は15.2km/L)と、2.0リッターFFモデル(14.0km/L)よりも良好な燃費をマークする。なお20GTはベースのモデルに対しても専用18インチアルミや専用クロスシートを採用するなど、内外装においても差別化が図られている。
　新型 エクストレイル「20GT」は4WD 車のみの設定で、価格は3,139,500円/3,087,000円(6速AT/6速MT)[消費税込み]となっている。

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