スバルは、5ドアHBとセダンのインプレッサ SPORT/G4に、特別仕様車「2.0i-S Limited／2.0i-S Limited EyeSight」を設定し2014年2月4日に発売を開始する。

　現行のスバル インプレッサは、2011年12月にデビュー。従来の4ドアセダンであったインプレッサアネシスがインプレッサG4となり、5ドアHBのインプレッサがインプレッサSPORTとなった。排気量は1.6Lと2.0Lの水平対向4気筒エンジンを搭載するモデルだ。ミッションは基本CVTとなるが、1.6L車の一部には5MTも用意。1.6L、2.0L共にAWDとFFが用意されている。

　一般的に、このクラスはリヤサスに安価なトーションビーム式などが使われるケースが多い。しかし、インプレッサのリヤサスは高価なダブルウイッシュボーン式が採用されているのが特徴。これが1.6Lでも2.0Lでも同じで、排気量が変わっても等しくインプレッサらしいスポーティな走りを楽しめる。そう考えると、1.6LのFF車などは、ハードのレベルが高い割にはお買い得。1.6Lエンジンのパフォーマンスも十分で、AWDでなくても走って楽しいモデルだ。

　ただ、商魂たくましく、今はスバルの看板となっているアイサイトを1.6L車では選ぶことができない設定としているのだ。つまり、アイサイトが欲しければ、より高価な2.0LのAWDを買うしかないのだ。

　今回の特別仕様車は、そんなトップグレードになる2.0Lをベースとしている。インプレッサの特別仕様車「2.0i-S Limited／2.0i-S Limited EyeSight」は、スポーティグレードである「2.0i-S／2.0i-S EyeSight」をベースとした。エクステリアには、質感を高めるサテンメッキドアミラーやクロームメッキドアハンドルを採用。

　インテリアには、滑らかな触感のブラックアルカンターラを使用した専用シートや専用ドアトリムを採用した。そして、各所にレッドステッチを施すことでインテリアをブラック＆レッドステッチで引き締め、スポーツマインドを高揚させる空間にしている。

　特別仕様車インプレッサ SPORT/G4 2.0i-S Limited／2.0i-S Limited EyeSightは、事実上の最上級グレードとなる。そうなると、やはりアイサイトが装備されていないモデルは、リセールバリューも下がることが予想できるため選びにくい。そのため、実際に購入する際は、必然的に2.0i-S Limited EyeSightを選択するしかない。

　この2.0i-S Limited EyeSightの価格は2,383,500円で、2.0i-S EyeSightの価格は2,352,000円なので31,500円のアップということになる。この装備アップで約3万円の価格アップなら、かなりお買い得といえる。インプレッサの2.0Lの購入を考えるのなら、まずはこの特別仕様車を中心に考えるといいだろう。

　と、まぁ、インプレッサだけをみていればお買い得なモデルとなるのだが、同じスバルのレガシィB4 2.5i B-SPORT EyeSightの価格が2,467,500円なのだ。価格差は115,500円となる。この金額をプラスすればひとクラス上のクルマが買えるとなると、大きな悩みの種となる。レガシィはフルモデルチェンジが近いモデルなので、値引きも期待できるから、値引き次第では見積り上の支払い金額は限りなく同等に近くなる可能性がある。レガシィB4 2.5i B-SPORT EyeSightの装備も十分で、インプレッサにオプション装着となるHIDヘッドランプなども標準装備されていることを考えると、サイズ的な制約がなければレガシィB4 2.5i B-SPORT EyeSightの方が満足度は高いだろう。

＜スバル インプレッサ SPORT/G4 2.0i-S Limited／2.0i-S Limited EyeSight価格＞
・インプレッサSPORT 2.0i-S Limited 2WD 2,047,500円
・インプレッサSPORT　　 2.0i-S Limited EyeSight AWD 2,383,500円
・インプレッサG4 2.0i-S Limited 2WD 2,047,500円
・インプレッサG4　　　　2.0i-S Limited　EyeSight AWD 2,383,500円

＜特別装備概要＞
■エクステリア
サテンメッキドアミラー
クロームメッキドアハンドル
■インテリア
ブラックアルカンターラ／トリコットシート（レッドステッチ付）
ブラックアルカンターラ ドアトリム
本革巻ステアリングホイール（レッドステッチ付）
本革巻セレクトレバー［ピアノブラック調加飾パネル＋シフトブーツ（レッドステッチ付）］