MRワゴンの心臓部に収まるのが、新開発となるR06A型エンジンだ。これはブロックから新設計としており、走行性能もさることながら、低燃費についても6％以上改善している点に注目だ。
　技術的なトピックスとしては、吸排気に可変バルブタイミング機構VVTに採用していること。これは軽初。またバルブ自体もバルブ軸を細くしたり、軽量化している。ヘッドもポート形状をすべて見直した。
　そのほか、クランク&ピストンまわりでも徹底的にフリクションを低減しているのはもちろんのこと、ブロック自体も高剛性化。下に付属するオイルパンすらも剛性が高められているという。エンジンブロックについては、スズキ初でペンデュラム式エンジンマウントというタイプを採用していおり、これはただ支えるのではなく、トルクロッド状のものでも押さえることで振動を減らす効果がある。
　担当者いわく「やれることはすべてやった」と語るだけに、全方位的にしっかりと手が加えられたエンジンと言っていいだろう。