熟成重ねた特別仕様車【トヨタ カローラアクシオ/カローラフィールダー新車情報】 [CORISM]

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【トヨタ】2011/10/14

お買い得だが、モデル末期なカローラアクシオ/カローラフィールダー

トヨタ カローラアクシオ/カローラフィールダー
 トヨタは、カローラアクシオならびにカローラフィールダーに特別仕様車X“HID Extra Limited”を設定し、トヨタカローラ店を通じて発売した。

 この特別仕様車は、「X」をベースに、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング機能、コンライト[ライト自動点灯・消灯システム]付)を特別装備するとともに、スマートエントリー&スタートシステム、盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)、花粉除去モード付のオートエアコン&プッシュ式ヒーターコントロールパネル、運転席・助手席バニティミラー付サンバイザー(運転席チケットホルダー付)などを採用し、利便性や使用性を高めたうえ、買い得感ある価格設定としている。

 さらに、カローラアクシオ特別仕様車X“HID Extra Limited”は、外気温などの情報を提供するドライブモニター、タコメーター、フロントパーソナルランプなどを採用。外板色には、特別設定色ダークグレーマイカを含む全5色を設定した。

 カローラフィールダー特別仕様車X“HID Extra Limited”には、LEDスリットビームストップランプ付リヤスポイラー、UVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア・リヤクォーター・バックドア)などを特別装備。安全性や快適性を高めた仕様としているほか、外板色には、特別設定色ホワイトパールクリスタルシャイン(オプション)を含む全5色を設定した。

 カローラ系は、2006年にフルモデルチェンジして、すでに6年目に入っている。完全にモデル末期のモデルだ。来年の秋にはフルモデルチェンジ時期。特別仕様車でお買い得とはいえ、それなりの覚悟と理由が必要だ。

 まず、購入して1年後に旧型となってしまうこと。現在のカローラ系は、ハイブリッド車隆盛の狭間に入り、燃費性能や価格の面でも苦戦を強いられている。モデル途中で、トヨタの意地で燃費を改善し1.5Lで20.0Km/Lという低燃費を達成した。しかし、次期カローラはハイブリッド化や価格の見直しを含め、主力車種として返り咲くために相当な改良がされると予想されるからだ。

 また、フィールダーに関しては、フィットシャトルが出るまでは、このクラス唯一のワゴンとしての価値があった。しかし、フィットシャトルが出た現在は、さすがに走行性能や積載性能含め、比べられると厳しい状態。

 今回の特別仕様車を選んでいい条件のひとつは、やはり値引き額。「お買い得な特別仕様車は、値引きしません」と通常なら営業マンもいうのだが、さすがに値引きしないと勝負にならないのが現実だ。少なくとも、フィットシャトルと装備を合わせて、支払総額で20万円以上ないと厳しいかもしれない。

 アクシオとフィールダーのどちらを選べばいいかというと、やはりフィールダーを選ぶのが無難。約15万円ほどフィールダーが高価だが、5年以内に乗り換える予定ならリセールバリューは圧倒的にフィールダーが上だ。残念ながら、セダンは不人気だからだ。もちろん、乗り潰すのなら関係ない。
 
 モデル末期のクルマ選びは、しっかりとライバル車と比べるのが重要。モデル末期というと、悪いイメージがあるのだが、良く言えば熟成を重ねている。細かいところのマイナーチェンジを行なっている車種もあるので、できればジックリと長めに試乗して比べてみたい。

 最後に下取り車は、必ず買取店で査定してもらうことをおすすめする。150万円前後のクルマを購入するときに、査定が5万円違うと車両価格の約3%にもなる。最終的に高い方に売ればいいことだ。下取り車の処理方法を間違うと、せっかく値引きしてもらった金額も無駄になる。

■カローラアクシオ特別仕様車X“HID Extra Limited”価格
・1.5L 2WD 1,540,000円
・4WD   1,739,500円
■カローラフィールダー特別仕様車X“HID Extra Limited”価格
・1.5L 2WD 1,695,000円
・4WD     1,884,000円

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(レポート:CORISM編集部

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