VW史上、過去最高低燃費を記録【VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー新車情報】 [CORISM]

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【VW】2012/04/12

TSIエンジン+アイドリングストップ機能+ブレーキエネルギー回生システム=21.2km/L(JC08モード)の実力

 フォルクスワーゲンは、VWポロTSIコンフォートラインに、アイドルストップとブレーキエネルギー回生システム付きの 1.2L TSI エンジンを搭載した「VWポロTSIコンフォートライン ブルーモーション テクノロジー」の発売を開始した。

 ブルーモーション テクノロジー(BlueMotion Technology)とは、VWの低燃費技術の総称。今回発売されたポロには、自動的にアイドリングを停止・再始動する「Start/Stopシステム」(アイドリングストップ機能)と、減速時の慣性エネルギーをバッテリーへ積極的に充電しつつ、加速時のオルタネーターの発電電流を抑えることでエンジンへの負荷を軽減させる「ブレーキエネルギー回生システム」の2つのシステムを搭載している。

 アイドリングストップ機能は、とくに都市部のようにスタート&ストップを繰り返すようなシーンでとくに威力を発揮する。1.2Lエンジンという小さいエンジンとはいえ、アイドリングしていれば、それだけ燃料を消費するわけなので、まずはエンジンを停止させて燃費を稼ぐ。大排気量車などでは、とくに効果的なシステムだ。VWはポロのような小排気量車にも搭載し、さらに効率を高めた。

 ブレーキエネルギー回生システムは、エンジンに取り付けられた発電機を加速時に切り離し、減速時に発電するシステム。クルマの電気はタダではなく、エンジンの出力の数%を使い発電機を回し発電している。ブレーキエネルギー回生システムは、今まで常に発電していたものを、加速時に切り離す。切り離すことで、エンジンの負荷が減り燃費が上がる。発電は、アクセルをオフにした時など減速エネルギーで発電機を接続して行う。

 このブルーモーションテクノロジーにより、VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジーは、国内販売する全てのVWの中で最高の燃費である21.2km/L(JC08 モード)を達成。国産コンパクトカーでは、スカイアクティブテクノロジーを搭載した1.3Lエンジンのマツダ デミオが25.0km/Lを達成している。燃費を比較すると、まだまだ差があるが、ポロにはポロの個性がある。エンジントルクがまったく違うのだ。デミオが112Nmに対し、ポロは175Nm。数値的には、1.3Lと1.8L程度のイメージだが、走りの差はそれ以上だ。ポロの場合は、1,500回転という低回転で175Nmの最大トルクを出すので、走りだした瞬間のイメージは2L車以上。どちらが良いということではなく、こういった個性の違う低燃費車を自分の好みや予算で選ぶことができることは、クルマ好きにとっては、とても嬉しいことだ。

 VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジーは、4月以降適用される新エコカー減税(75%減税)と新エコカー補助金(10 万円)の対象になった。価格は218万円。

<VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー概要>

エンジン:直列4気筒SOHCインタークーラー付 ターボ(2バルブ)、1,197cc
77kW(105PS)/5,000rpm
175Nm(17.8kgm)/1,500-4,100rpm

燃料消費率:JC08 モード 21.2km/L

全長 (mm) 3,995 全幅 (mm) 1,685 全高 (mm) 1,475
車両重量 (kg) 1,100
乗車定員 (名) 5
価格 2,180,000 円(税込み)

VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー
VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー
VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー

VWポロTSI コンフォートラインブルーモーションテクノロジー

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(レポート:CORISM編集部

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