【シトロエン DS3 試乗記】ライバルは”MINI”! 個性派プレミアムハッチバックがフランスからやってきた
【シトロエン】2010/06/17
乗る人の個性を反映する「ビークルパーソナリゼーション」
シトロエンのC3をベースに、新しいコンセプトで個性を強調するコンパクトカーとして作られたのがDS3。デザイン的な個性と、ユーザーの自在な選択を可能とするビークルパーソナリゼーションを特徴とする。
いわばBMWミニをターゲットとして作られたモデルで、シトロエンは今後、このDS3に限らずさまざまな車種にDSラインを展開させていく計画で、C4やC5などをベースにいろいろなDSラインのモデルが作られるというう。
シトロエンはその昔、1955年にDSと呼ぶモデルを設定し、圧倒的な革新性から10年後、20年後のクルマと呼ばれたことがあるが、今回のDS3は革新性などの精神的な部分は受け継ぎながらも、クルマ作りそのものはかつてのDSとは関連性がなく、新しく発想されたモデルである。
DS3はC3の基本プラットホームがベースに作られ、ボディサイズに多少の違いがあるほか、ボディタイプが5ドアと3ドアである点が大きな相違点。このボディの違いから、シャークフィンタイプのBピラーを採用し、ルーフ部分が浮いたように見えるフローティングルーフのデザインとしたのも際立った特徴だ。
さらにフロント回りのデザインは、ヘッドランプをC3と共通のものとしながらも、大きなダブルシェブロンがフロントグリルと一体化し、フードの先端にはDSライン専用のエンブレムが装着されている。
いわばBMWミニをターゲットとして作られたモデルで、シトロエンは今後、このDS3に限らずさまざまな車種にDSラインを展開させていく計画で、C4やC5などをベースにいろいろなDSラインのモデルが作られるというう。
シトロエンはその昔、1955年にDSと呼ぶモデルを設定し、圧倒的な革新性から10年後、20年後のクルマと呼ばれたことがあるが、今回のDS3は革新性などの精神的な部分は受け継ぎながらも、クルマ作りそのものはかつてのDSとは関連性がなく、新しく発想されたモデルである。
DS3はC3の基本プラットホームがベースに作られ、ボディサイズに多少の違いがあるほか、ボディタイプが5ドアと3ドアである点が大きな相違点。このボディの違いから、シャークフィンタイプのBピラーを採用し、ルーフ部分が浮いたように見えるフローティングルーフのデザインとしたのも際立った特徴だ。
さらにフロント回りのデザインは、ヘッドランプをC3と共通のものとしながらも、大きなダブルシェブロンがフロントグリルと一体化し、フードの先端にはDSライン専用のエンブレムが装着されている。
インテリアもDS3専用デザインにユーザーの個性を反映
DS3のインテリア回りのデザインは基本的な造形はC3と共通ながら、随所にDS3専用のデザイン処理が施されているほか、ユーザーが選択するビークルパーソナリゼーションによっていろいろな仕様が実現できる。
たとえばステアリングホイールは、本革巻きでフラットボトムのΩ型をしている点などはC3と共通だが、C3よりもやや小径のものとされ、パッドの中央にDSラインのエンブレムが配置されるなどの違いがある。
ダッシュボードも5色のカラーリングから自由に選ぶことができ、ボディやルーフカラーとコーディネイトされる。
シートはグレードによって設定が異なり、シックにはファブリックのコンフォートシートが、またスポーツシックにはアルカンターラ&ファブリックのダイナミックシートが用意される。
3ドア車ながら、後席にも3人分のシートが用意される。C3に比べると全高がやや低くなっているため、ヘッドクリアランスなどはやや小さくなるものの、大人2人ならそれほど窮屈さを感じることなく座れる広さだ。運転席の広さは全く問題がないし、ラゲッジスペースの容量も十分だと評価していい。
シックとスポーツシックのグレード間の装備の違いは、前述のシート地のほか、クロームデコレーション、ルーフスポイラー、アルミペダル、タイヤサイズなど。ESPを含む各種の安全装備は全車に標準となる。
たとえばステアリングホイールは、本革巻きでフラットボトムのΩ型をしている点などはC3と共通だが、C3よりもやや小径のものとされ、パッドの中央にDSラインのエンブレムが配置されるなどの違いがある。
ダッシュボードも5色のカラーリングから自由に選ぶことができ、ボディやルーフカラーとコーディネイトされる。
シートはグレードによって設定が異なり、シックにはファブリックのコンフォートシートが、またスポーツシックにはアルカンターラ&ファブリックのダイナミックシートが用意される。
3ドア車ながら、後席にも3人分のシートが用意される。C3に比べると全高がやや低くなっているため、ヘッドクリアランスなどはやや小さくなるものの、大人2人ならそれほど窮屈さを感じることなく座れる広さだ。運転席の広さは全く問題がないし、ラゲッジスペースの容量も十分だと評価していい。
シックとスポーツシックのグレード間の装備の違いは、前述のシート地のほか、クロームデコレーション、ルーフスポイラー、アルミペダル、タイヤサイズなど。ESPを含む各種の安全装備は全車に標準となる。
スポーティな走りが楽しめるターボ仕様のスポーツシックがおすすめ
DS3の搭載エンジンはいずれも1.6リッターが2機種で、C3と同じ自然吸気仕様が120ps(88kW)/16.3kg-m(160N・m)を発生して、4速ATと組み合わされ、インタークーラー付きターボ仕様は156ps(115kW)/24.5kg-m(240N・m)を発生して6速MTと組み合わされる。
試乗したのはターボ仕様のスポーツシックで、搭載エンジンの違いからC3とは走りのフィールにかなり大きな違いがあった。
動力性能が大きく異なることから、走りが格段にスポーティなものになるのは当然のこと。特に低速域でのトルク感にあふれた走りが特徴だ。わずか1500回転で最大トルクに達するので、どこからでもアクセルを踏み込めば力強い加速が得られる。ターボ車にありがちなラグを感じさせることもない。
車速とギア比の選択によっては、インパネ内にシフトアップの指示が表示されるので、自然と燃費の良い滑らかな走りをするようになると評価したい。
足回りはかなり硬めの印象だ。C3とターボ車ではサスペンションのチューニングが異なるほか、タイヤサイズも16インチと17インチで異なるため、乗り心地にはかなりはっきりした違いがある。コンセプトの違いが明確に感じられるのが足回りの違いだ。
C3と同様にエンジンの透過音は抑えられているが、ロードノイズがやや大きめな印象があった。ただ、ポテンザRE050Aを履いたスポーツシックはC3よりもロードノイズの面で有利なように思えた。
マニュアル車の免許を持ち、抵抗なく乗れるのであれば、シックではなくスポーツシックを選んだほうが楽しいと思うが、今の時代にマニュアル車を選ぶのが少数派であるのも間違いない。
試乗したのはターボ仕様のスポーツシックで、搭載エンジンの違いからC3とは走りのフィールにかなり大きな違いがあった。
動力性能が大きく異なることから、走りが格段にスポーティなものになるのは当然のこと。特に低速域でのトルク感にあふれた走りが特徴だ。わずか1500回転で最大トルクに達するので、どこからでもアクセルを踏み込めば力強い加速が得られる。ターボ車にありがちなラグを感じさせることもない。
車速とギア比の選択によっては、インパネ内にシフトアップの指示が表示されるので、自然と燃費の良い滑らかな走りをするようになると評価したい。
足回りはかなり硬めの印象だ。C3とターボ車ではサスペンションのチューニングが異なるほか、タイヤサイズも16インチと17インチで異なるため、乗り心地にはかなりはっきりした違いがある。コンセプトの違いが明確に感じられるのが足回りの違いだ。
C3と同様にエンジンの透過音は抑えられているが、ロードノイズがやや大きめな印象があった。ただ、ポテンザRE050Aを履いたスポーツシックはC3よりもロードノイズの面で有利なように思えた。
マニュアル車の免許を持ち、抵抗なく乗れるのであれば、シックではなくスポーツシックを選んだほうが楽しいと思うが、今の時代にマニュアル車を選ぶのが少数派であるのも間違いない。
シトロエンDS3燃費、スペック、価格など
代表グレード | シトロエン DS3 シック |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3965×1715×1455mm |
車両重量[kg] | 1180kg |
総排気量[cc] | 1598cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 120ps(88kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 16.3kg-m(160N・m)/1400〜3500rpm |
ミッション | 4速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 12.5km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 249.0万円 |
発売日 | 2010/5/6 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 近藤暁史 |
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(レポート:松下 宏)
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