トヨタ アクア新車情報/購入ガイド/試乗評価集  アクアは超低燃費ハイブリッド オススメコンパクトカー、トヨタ アクアを徹底評価! 

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【トヨタ】2013/01/01

 

 

フィットハイブリッドとの燃費戦争は、顧客不在のだまし合い状態?

 ただし、アクア VS フィット ハイブリッドの燃費戦争は、ある意味顧客不在のだまし合いに近い。まず、トヨタ アクアは、ベースグレードのままでは物足りないので何らかのオプションを選ぶことになる。これらのオプションを装着すると、オプションにより10㎏車重が上がる。車重が1,090㎏以上になると、アクアの燃費は33.8㎞/Lと一気に-3.2㎞/Lも落ちる。

こういった内容を理解するためには、諸元表の下にある小さな説明書きをしっかりと読み込まなくてはならない。

そして、ホンダ フィットハイブリッドも同様。エントリグレードとして設定されているハイブリッドグレードには、後席中央のヘッドレストが無い。さらには、40Lタンクが32Lへと小さくされるなど、徹底した小細工が施され車重は1,080㎏とし、燃費を36.4㎞/Lとしている。

一般的な売れ筋グレードで約43%を占めるLパッケージの燃費は、33.6㎞/Lとなり-2.8㎞/L燃費が下がる。スポーティなSパッケージに至っては、31.4㎞/Lまで下がり-5.0㎞/Lになる。フィットハイブリッドは、まだ諸元表の燃費欄にパッケージで燃費が違うことが明記されているが、アクアはひと目で分かるようになっていないのが大きな違いだろう。

これらの燃費スペシャルのようなクルマは、アクアやフィットハイブリッドだけではないのだが、完全に顧客無視の燃費競争といえる。こういった過度なだまし合いは、CMなどで燃費ナンバー1と言われると、盲目的に信じて販売店へ行くという顧客の行動から始まったとも言われている。

我々顧客側がわずかな燃費差にこだわった結果、技術革新が進みより良い燃費のクルマが増え、クルマを走れせることでの負担が減った。しかし、逆に顧客のだまし合いも始まっていて、それをクルマを買うときにどう見抜くかが重要になる時代になってきている。

★続きは、
トヨタ アクア/アクアG SPORTS(G's)新車情報・購入ガイド なんと37.0㎞/Lで、世界最高燃費を再び奪取! しかし、その裏では・・・。

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1ヶ月で受注10万台! 魅力的なワードが並ぶハイブリッドコンパクトカー「トヨタ アクア」

トヨタ アクア フロントフェイス

 2011年、年間新車乗用車販売台数はプリウス が3年連続のトップであった。実感としても街で見かけるプリウスはとても多くなった。トヨタ は、そのプリウスよりコンパクト 化し新型ハイブリッドカー 、アクア を発売しハイブリッド市場のリードを更に広げようとしている。

世界トップの「JCO8モード走行燃費35.4km/l(10・15モード走行燃費40km/l)」、「車両価格169万円から」、「スタイリッシュなボディ」、「エコカー減税・補助金」などアクアは売れるキーワードが満載である。実際にアクアの注目度は高く、発売1ヶ月で受注台数が10万台を越えた。

東京モーターショーで始めて見たアクアは、宣伝文句と同様にカッコ良く私の目に映った。皆さんはトヨタの信頼性、プリウスでの驚異的な燃費性能を知っているので、第一印象だけで注文書に印鑑を押した人も多くいるだろう。エクステリアがスタイリッシュに見えるのは燃費を良くするために空力を重視した先進的なスタイルではあるのと、プリウスより45mmも低い全高1445mmによる事も大きい。因みに同じトヨタのコンパクトカーのヴィッツ の全高は1500mmもある。またフロントマスクはプリウス似で良いイメージを引き継いでいる。

室内は大人4人が過不足ないスペースは確保されている。定員は5人ではあるがリヤシートの大人3人乗車は短距離用と捉えた方が良いだろう。前席は低い車高を考えると圧迫感は少なく、意欲的なインテリアデザインも実際のサイズより広く感じさせる。

シートはデザイン、座り心地とも良く、ハンドルもプリウスと同デザインでありコンパクトカーとしては贅沢になった。ハイブリッドバッテリーを小型しリヤシート下に配置、ガソリンタンクも同様に配置したため、無駄なスペースは無くなり荷室もボディサイズを考えれば広い。メーターは視点移動の少ないセンター寄りにデジタルやグラフィックで、スピードやハイブリッドシステムの情報を表示。オプションでTFTのディスプレイが用意されエコ運転の採点などを表示される。しかし、エコ支援のコンテンツ表示が本当に必要であるかは疑問である。

トヨタ アクア リヤスタイル
トヨタ アクア テールレンズ
トヨタ アクア ホイール
トヨタ アクア リヤスタイル

 

 

軽さは燃費、走りにも効く!

 エンジンは、従来の1.5リッターハイブリッド専用エンジンの部品70%を新設計し、更なる高性能化と効率化をした。エンジンの最高出力74PS、モーターの最高出力61PS、システム全体では100PSの最高出力に対して車両重量は1050kg(Lグレード)と軽量である。

実際、試乗中に動力性能の不満を感じる事はなく、他車をリードする速さがある。速さを楽しんでしまいアクセルを踏めば急に燃費が悪化するのは、ハイブリッドカーと言えども例外はない。とは言っても、燃費トップの性能は伊達でなく、エコ運転をしなくても容易に燃費計は25km/lを示す。

プリウスに比べて走行音がうるさいので、エンジンの始動・停止は耳を澄まさないとわからない。ブレーキを微少コントロールする時の違和感があるが、多くのドライバーには気にならないレベルであると評価したい。

エコドライブモードとEV ドライブモードスイッチで走行を選ぶ事が出来るが、シフトレバーの近くにあり、ブラインドでは押せない位置にあるため走行中の操作はしにくい。もっと押しやすい位置に移設して欲しい。オプションのシートヒーターのスイッチも隣にあり同様に運転中の操作は難しい。

トヨタ アクア 走り

 運転が楽しめるハイブリッドになったトヨタ アクア。重量バランスが肝だ

トヨタ アクア ハイブリッドシステム

 約70%も新しくなったアクアのハイブリッドシステム。ボディが軽量化されたことで、エンジンはより燃費重視の設定になった

トヨタ アクア ニッケル水素電池

 シート下に設置された電池類。重い物が車両中央からやや後方に置かれているので、重量バランスが良い

価格を除けばおすすめ度は高いトヨタ アクア

トヨタ アクア インパネ

 操縦性は一言で言えば「とてもイイ」。前輪駆動とは思えない程、ターンインでのアンダーステアが軽い。感覚的には、電気自動車であるニッサンリーフ と似ている。ハイブリッドユニットとエンジンを低配置にし、重いバッテリーをリヤシート下に搭載し車両中央に近づけた。車両の低重心化だけでなく、フロア部分の補強する事によりフットワークが軽くなり運転を楽しめるレベルまで引き上げている。運転の楽しさはプリウスより確実に上であると評価しよう。

16インチタイヤを採用したツーリングパッケージは最小回転半径が15インチタイヤの4.8mから5.7mに変更される。コンパクトカー である取り回しの良さがスポイルされる。カッコ良さと絶対的な走行性能は16インチタイヤであるが、それ以外は15インチタイヤのデメリットは試乗していて感じる事はない。むしろ15インチタイヤの軽さが乗り心地と軽快感にプラスになっていて、高いお金を出してツーリングパッケージを選択してデチューンする必要も無いだろう。

全体的な完成度が高く、コンパクトクラスとしては総合的にトップクラスである事は間違いない。しかし、車両価格もトップクラスである。VSC&TRCの安全装備は全車採用している一方で、SRSサイドエアバッグやオーディオ類はオプションとなっている。

様々なパッケージオプションがあり、オーディオ類など欲しい装備を選択すると200万円を越えてしまう。その価格でも多くの人に支持されているのは、安いから買うのでなくハイブリッドカーだから買うのだろう。

そのような人には、プリウスより買いやすくなったアクアは良い選択であるが、クラスレスの装備の充実が更に必要であろう。運転していてハイブリッドカーとしての違和感はほぼ無くなり、完成度が高い。価格を除きコンパクトカーの中ではお勧めのクルマである。

トヨタ アクア シート
トヨタ アクア シート
トヨタ アクア ラゲッジスペース

 

トヨタ アクア ラゲッジスペース
トヨタ アクア インパネ
トヨタ アクア シフトノブ

 

トヨタ アクア スイッチ
トヨタ アクア メーター
トヨタ アクア 走り

 

トヨタ アクアの価格&燃費、スペック

定員[人]5人

代表グレード トヨタ アクア S
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,995×1,695×1,445mm
車両重量[kg] 1,355kg
総排気量[cc] 1,496cc
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 74(54)/4,800rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 11.3(111)/3,600〜4,400rpm
モーター最高出力[ps(kw)] 61ps(45kw)
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] 17.2kg-m(169N・m)
システム全体[ps(kw)] 100ps(73KW)
ミッション 電気式無段変速機
JC08燃料消費率(10・15モード)[km/l] 35.4km/l(37.0km/l)
バッテリー 種類/容量(Ah) ニッケル水素/6.5
価格 1,790,000円
写真 編集部

 

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(レポート:丸山 和敏

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