両側電動スライドドア装備の本格派。国産ミニバンに真っ向勝負
時期を合わせてモデルチェンジしたトゥーランに似ているが、ボディはふたまわりほど大きい。駆動方式はFFのみ。右ハンドル仕様。
日本からは一時姿を消していたVWの本格ミニバン、シャランがこのほどモデルチェンジされ再上陸を果たした。じつに10年ぶりの復活である。といっても1995年登場の初代モデルとの空白期間はなく、ドイツ本国では日本撤退後も継続して生産されていたという。さすがに進化スピードの早い日本のミニバン市場では競争力を維持できなかったのだ。
さて最新のシャランはどうか。全長4855㎜×全幅1910㎜×全高1750㎜と、ボディはかなりデカイ。国内最大級のアルファードが全長4865㎜×全幅1840 ㎜×全高1900㎜であることを考えれば、日本の交通事情では現実的にこれが最大級のサイズといえるだろう。ただし、輸入車としては数少ないスライドドアを装備しているので、後席からの乗り降りで隣のクルマにコツン、を心配する必要はなさそうではある。ちなみに、スライドドアは電動開閉タイプが標準装備。これも日本でミニバンを売るなら必須ということで、得点を稼いでいる。
室内パッケージは2-3-2配列とした7人乗り。全席独立式というのが欧州車らしいところだ。セカンドシート、サードシートに座ると、シアター式に後列ほど着座位置が高くなっているため、後席でも視界は良好。これは日本のミニバンも好んで使う手法である。後席はすべて容易に床面へ収納しフラットにできるため、大きな荷物を搭載するのにも便利。ラゲッジスペースは最大で2297Lにもなるという(ISO測定法)。
さて最新のシャランはどうか。全長4855㎜×全幅1910㎜×全高1750㎜と、ボディはかなりデカイ。国内最大級のアルファードが全長4865㎜×全幅1840 ㎜×全高1900㎜であることを考えれば、日本の交通事情では現実的にこれが最大級のサイズといえるだろう。ただし、輸入車としては数少ないスライドドアを装備しているので、後席からの乗り降りで隣のクルマにコツン、を心配する必要はなさそうではある。ちなみに、スライドドアは電動開閉タイプが標準装備。これも日本でミニバンを売るなら必須ということで、得点を稼いでいる。
室内パッケージは2-3-2配列とした7人乗り。全席独立式というのが欧州車らしいところだ。セカンドシート、サードシートに座ると、シアター式に後列ほど着座位置が高くなっているため、後席でも視界は良好。これは日本のミニバンも好んで使う手法である。後席はすべて容易に床面へ収納しフラットにできるため、大きな荷物を搭載するのにも便利。ラゲッジスペースは最大で2297Lにもなるという(ISO測定法)。
LEDを組み込んだヘッドランプユニット。TSIハイラインではバイキセノンヘッドライトが標準に。
輸入車としては数少ない両側電動スライドドアだ。リモコンキーからも開閉をコントロールできる。
パワーテールゲートがTSIハイラインに標準装備される。ゲート側にもスイッチが装備されている。
機能的にデザインされるコクピットまわり。メーターパネル中央にはマルチファンクションインジケーターを装備。
2列目と3列目を倒せば最大2297Lの荷室が出現。フラットでスクエアな床面は荷物を出し入れしやすい。
2-3-2配列の7人乗りで、全席独立式のが欧州車らしい。もちろん3点式シートベルトも各席に装備。
アイドリングストップ機構、ブレーキエネルギー回生システムを搭載、燃費を向上
トランスミッションには機械式ATのDSGを搭載。マニュアルゲート付きでライムラグのないシフトチェンジを実現。
パワートレインには、1.4L・TSI ツインチャージャーエンジンに、6 速DSG を組み合わせている。1.4Lとはいえ、ターボとスーパーチャージャーの助けを借りているので動力性能に申し分はないはずだ。とくにトルクは1500〜4000rpmの間で、実質的に2.5Lクラスに相当する24.5㎏-mを得ている。さらに画期的なものとして、アイドリングストップ機構「Start/Stopシステム」と「ブレーキエネルギー回生システム」を全車に搭載し、このクラスのミニバンとしてはトップレベルの低燃費を実現。10・15モード燃費は申請中だが、当然エコカー減税75%には対応予定。
新型シャランには、標準仕様のTSIコンフォートラインと、上級装備のTSIハイラインがラインアップされている。横滑り制御装置のESPや9エアバッグシステム、パワースライドドアや運転席パワーシートなど、TSIコンフォートラインでも装備は充実しているが、それらに加えてTSIハイラインでは、キセノンヘッドライトや、スマートエントリー&スタートシステム、レザー&アルカンターラシートなどが標準装備になる。パワートレインをはじめ主要メカニズムは共通。国産車とは異なる走りが味わえるのは間違いない。
新型シャランには、標準仕様のTSIコンフォートラインと、上級装備のTSIハイラインがラインアップされている。横滑り制御装置のESPや9エアバッグシステム、パワースライドドアや運転席パワーシートなど、TSIコンフォートラインでも装備は充実しているが、それらに加えてTSIハイラインでは、キセノンヘッドライトや、スマートエントリー&スタートシステム、レザー&アルカンターラシートなどが標準装備になる。パワートレインをはじめ主要メカニズムは共通。国産車とは異なる走りが味わえるのは間違いない。
スマートエントリー&スタートシステム「Keyless Access」をTSIハイラインに装備。エンジン始動がワンプッシュで可能。
万一の衝突時には9つのエアバッグを展開して後席の乗員も守る。全車に標準装備されるというのが良心的だ。
広々としたインテリア。パノラマスライディングルーフ(オプション)が室内をさらに明るく開放的にする。
スペック表
代表グレード | VWシャラン TSIハイライン(TSIコンフォートライン) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4855×1910×1750mm |
車両重量[kg] | 1830kg |
総排気量[cc] | 1389cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 150ps(110kW)/5800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 24.5kg-m(240N・m)/1500〜4000rpm |
ミッション | 6速AT(DSG) |
10・15モード燃費[km/l] | 申請中 |
定員[人] | 7人 |
税込価格[万円] | 438.0万円(379.0万円) |
発売日 | 2010/11/22 |
レポート | オフィスマッシュルーム |
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(レポート:CORISM編集部)
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