この日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモは、2014年6月、英国のモータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2014」にて初公開したモデル。この2014年に登場したモデルは、厚木の日産テクニカルセンターの空気力学の技術チームが密に協力。空力性能に裏打ちされたエモーショナルなボディラインをもつ。パッケージングは、2+2のシートを持ちスポーツカー として特別な空力調整が可能なレース技術を採用。バーチャルカーのパフォーマンスを可能な限り現実に近づけているという。

　日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモは、プレイステーション3の人気ゲーム「グランツーリスモ」シリーズを開発したソフトウェア会社「株式会社ポリフォニー・デジタル」と日産の協力のもと制作された。多くのプレイヤーがヴァーチャルな世界で、日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモのパフォーマンスとイノベーションを体験している。ゲームの世界から現実の世界へ日産のスーパーカーが誕生したことになる。

　今回公開された日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモは、新たなボディカラー「Fire Knight」を身にまとい、日産のデザイン・シグネチャーのひとつであるVモーショングリルも加わり、更に際立つデザインにリファインされている。とくに、ヘッドライトの形状やリヤ丸4灯のリヤランプのデザインなどは、なんとなくGT-Rっぽいイメージさえ感じる。

　しかし、日産は次期GT-R ではないという。そうは言っても、日産GT-Rの2007年デビュー。GT-Rは10年前後は売り続けるという話があり、仮に10年となると次期新型GT-Rの登場は2017年頃。こうした状況を考えると、日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ は次期新型GT-Rのコンセプトモデルでもある可能性もある。まぁ、次期新型GT-Rかどうかということは別にして、こうした魅力的なスーパーカーが、今後日産から出るかもしれないということに期待したい。