日産GT-R試乗記・評価 快適な乗り心地と圧倒的な速さを同時に手に入れた2015年モデル

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【日産】2015/08/12

 

 

走りに特化したニスモ、オールマイティな標準モデル。メリハリの効いたラインアップになったGT-R

日産GT-R 2015年モデル

日産GT-R の2015年モデルに試乗した。毎年進化を遂げている日産GT-Rだが、私は2013年モデルから乗っていないので、今回のモデルで2年分の進化を味わったことになる。

試乗したのは、GT-Rプレミアムエディション。外観デザインや内装のメーター、シフト回りなどに変更が加えられていて、より高級感のある仕様に仕上げられていた。試乗車はオプションの赤のセミアニリンレザーシートが装着されていたので、特別な雰囲気が演出されていた。

動力性能などパフォーマンスの部分は基本的に変わらないが、足回りを中心にファインチューニングが進められ、より快適に圧倒的な速さを味わえるクルマになったのが2015年モデルのGT-Rだ。

足回りのチューニングによって乗り心地が良くなると同時に、ハンドリングも良くなっていた。正確にはハンドリングの正確性を追求してチューニングを進めたら、乗り心地も良くなったということなのだが、走り出して先に感じるのはハンドリングよりも乗り心地なので、乗り心地が良くなると同時にハンドリングが良くなったように思えた。

この日は、GT-Rニスモ(NISMO) にも試乗したが、GT-Rニスモと乗り比べると、乗り心地の良さがはっきりと感じられ、プレミアムエディションは大人のGT-Rという印象を受けた。逆にパフォーマンスを追求したいなら、ニスモという選択になるのだろう。

道路環境の良い箱根ターンパイクで試乗したので、ハンドリングの気持ち良さもそれなりに確認できた。テストコースやサーキットではないので、抑制した走りの範囲内ということになるが、コーナーでの舵の効き方の正確性が走りの気持ち良さにつながっていた。

GT-Rくらいの動力性能を持つクルマになると、どちらにしてもアクセルを存分には踏み切れないし、ハンドリングの良さが本当に味わえるのは時速200km以上の領域ということなので、とても一般道では確認することができないが、アクセルを踏めた範囲でも気持ち良さが感じられた。

日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル

 

毎日使えるスーパーカー! 街乗りからサーキットまで、オールマイティさに磨きがかかった2015年モデル

日産GT-R 2015年モデル

 2015年モデルのGT-Rでは、トランスミッションの変速フィールが良くなっていたのもポイントだ。シフト操作に対する変速レスポンスが向上するとともに、駆動系のバックラッシュを低減させたことが、変速フィールを良くしている。レスポンスが良くなったことで、変速時のトラクションの落ち込みも少なくなって速さが増したとのことだ。

このほか、2104年モデルで制動中のブレーキフィールを改良したのに加え、2015年モデルではブレーキを踏み始めた当初のブレーキフィールをリニアリティの高いものにしたという。初期の効きの確かさと、そこから踏み込んだときの安定した効き方に好感が持てた。安心して踏めるブレーキである。

デビューしたばかりのGT-Rは、サーキットで抜群の速さを見せつけるものの、一般道での乗り心地は非常に辛い修行のようなものだった。しかし、2015年モデルになり、サーキットでの速さを担保しながらも、一般道でのしなやかなフットワークや静粛性を向上させたことで、毎日使えるスーパーカー へと進化した。これなら、助手席に乗る女性からも文句が出ることが少なくなるだろう。

日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル

 

日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル

日産GT-R価格

日産GT-R 2015年モデル
■日産GT-R価格
・GT-R Pure edition 9,477,000円
・GT-R Black edition 10,400,400円
・GT-R Premium edition 10,587,240円
・GT-R Track edition engineered by NISMO 11,700,720円
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル
日産GT-R 2015年モデル

日産GT-R燃費、スペックなど

代表グレード 日産GT-R GT-R Premium edition
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,670×1,895×1,370mm
ホイールベース[mm] 2780mm
トレッド前/後[mm] 1,590/1,600mm
車両重量[kg] 1,750kg
総排気量[cc] 3,799cc
エンジン最高出力[Kw(ps)/rpm] 404(550)/6400
エンジン最大トルク[N・m(㎏-m)/rpm] 632(64.5)/3200-5800
ミッション 6速デュアルクラッチトランスミッション
タイヤサイズ F:255/40 ZRF20、R:285/35 ZRF20
燃費 JC08モード 8.7km/L
定員[人] 4人
税込価格[円] 10,587,240円
燃料 無鉛プレミアム
レポート 松下宏
写真 編集部

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(レポート:松下 宏

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