低めの全高で立体駐車場にも対応
XはBMWがSUV(BMWはSAV=スポーティ・アクティビティ・ビークルと呼んでいる)系の車種のモデル名に使っている英字。X1というのはX5やX3に次ぐ新しいコンパクトなSUV系モデルということになる。
1シリーズをベースにというか、そもそも1シリーズ自体が3シリーズをベースにしたモデルなので、1/3シリーズ系のプラットホームを使って作られたSUVということになるが、X1はこれまでのX5やX3と少し違った部分がある。
たとえば、全高がSUV系のモデルに比べるとやや低く抑えられてステーションワゴン由来のSUV風なパッケージングとされていることや、全車が4WD車ではなくFRの2WD車もラインナップされていることなどがX1ならではの特徴となる部分。
全高は高めだが標準車では1545mmに抑えられ、1800mmちょうどの全幅と合わせてタワーパーキングなどの立体式駐車場にも対応できるサイズとされている。
外観デザインはSUVとステーションワゴンをクロスオーバーさせたような中間的なイメージだ。ボディサイズは1シリーズに比べるとひと回り大きく、全幅やホイールベースは3シリーズのステーションワゴンと同じで全長はやや短いといった関係にある。
フロント回りのデザインは見るからにBMWといった感じで、クロームメッキされた縦方向に厚みのあるキドニーグリルなどがSUVならではの力強さを表現していると評価したい。
1シリーズをベースにというか、そもそも1シリーズ自体が3シリーズをベースにしたモデルなので、1/3シリーズ系のプラットホームを使って作られたSUVということになるが、X1はこれまでのX5やX3と少し違った部分がある。
たとえば、全高がSUV系のモデルに比べるとやや低く抑えられてステーションワゴン由来のSUV風なパッケージングとされていることや、全車が4WD車ではなくFRの2WD車もラインナップされていることなどがX1ならではの特徴となる部分。
全高は高めだが標準車では1545mmに抑えられ、1800mmちょうどの全幅と合わせてタワーパーキングなどの立体式駐車場にも対応できるサイズとされている。
外観デザインはSUVとステーションワゴンをクロスオーバーさせたような中間的なイメージだ。ボディサイズは1シリーズに比べるとひと回り大きく、全幅やホイールベースは3シリーズのステーションワゴンと同じで全長はやや短いといった関係にある。
フロント回りのデザインは見るからにBMWといった感じで、クロームメッキされた縦方向に厚みのあるキドニーグリルなどがSUVならではの力強さを表現していると評価したい。
全高は1545mm、全幅も1800mmに抑えられており、多くの立体駐車場に入れることができる。BMWらしいスポーティさと、SUVらしい力強さを融合させたデザインが印象的だ。
BMWらしいドライバーオリエンテッドのインテリア
インテリアデザインは、インストセンターの部分をやや運手席側に傾けたドライバーオリエンテッドのデザインが採用されるなど、完全にBMWの文法に則って仕上げられている。ただ、1シリーズや3シリーズのインパネとは似ている部分があるもののそれぞれに異なるデザインとされており、X1が専用に開発されたモデルであことが分かる。
木目パネルや本革巻きステアリングホイールを採用するなど、質感にもこだわって機能的なインテリアを作り上げているのはいかにもBMWらしいところだと高評価だ。
室内の空間は十分な広さがある。運転席はややタイトなコクピット感覚が表現されているものの、広さ自体は文句のないものだし、後席にも大人普通に座れるだけの空間が確保されている。このあたりはボディやホイールベースの長さが貢献した部分だ。
基本的な快適装備はひと通り標準で用意され、iDriveナビパッケージにカーナビやオーディオがまとめられ、ハイラインパッケージにはサンルーフは電動式の本革シートなどがセットにされている。必要に応じてこれらの装備を追加すればよい。
横滑り防止装置のDSCやサイド&カーテンエアバッグを含む6エアバッグなどの安全装備は全車に標準でで装備される。
木目パネルや本革巻きステアリングホイールを採用するなど、質感にもこだわって機能的なインテリアを作り上げているのはいかにもBMWらしいところだと高評価だ。
室内の空間は十分な広さがある。運転席はややタイトなコクピット感覚が表現されているものの、広さ自体は文句のないものだし、後席にも大人普通に座れるだけの空間が確保されている。このあたりはボディやホイールベースの長さが貢献した部分だ。
基本的な快適装備はひと通り標準で用意され、iDriveナビパッケージにカーナビやオーディオがまとめられ、ハイラインパッケージにはサンルーフは電動式の本革シートなどがセットにされている。必要に応じてこれらの装備を追加すればよい。
横滑り防止装置のDSCやサイド&カーテンエアバッグを含む6エアバッグなどの安全装備は全車に標準でで装備される。
室内は大人5人が十分な余裕を持って乗ることができるスペースを確保。フロントシートはサポート性が高く、ワインディングなどでもしっかりと体を支えてくれる。
ステアリングやメーターなど、インパネまわりのデザインはBMWファミリーらしいもの。ミッションは全車6速AT。変速は滑らかで、マニュアルモードも備えているのでスポーティな走りも楽しめる。
ラゲッジは5人乗車時でも十分な容量が確保されている。シートは左右と中央の3分割式なので、乗車人数や荷物の量&形状に合わせたアレンジが可能。
2WDの2リッター直4と4WDの3リッター直6を用意
搭載エンジンは2WDのsDrive18iに搭載されるのが直列4気筒2リッターで、4WDのxDrive25iに搭載されるのが直列6気筒3リッター。いずれも自然吸気のDOHCで、バルブトロニック仕様ながら直噴エンジンではないために、排気量に対してグレード名の数字が小さくなっているようだ。
FRのsDrive18iに搭載される2リッターエンジンは150ps(110kW)/20.4kg-m(200N・m)のパワー&トルクを発生し、このクラスの自然吸気エンジンとして不満のない動力性能。駆動方式の違いもあって4WDに比べると150kgも軽いので、その走りには明確な軽快感がある。特にフロント部分の軽さが際立つ印象で、操舵に対して素直にノーズが曲がっていく感じがある。
4WDのxDrive25iに搭載される3リッターエンジンは218ps(160kW)/28.6kg-m(280N・m)のパワー&トルク。クラストップとはいえない数値だが、特に見劣りする性能でもない。実際、吹き上がりは相当にスムーズなもので、かつてのシルキー6と言われた時代の6気筒ほどではないにしても、BMWならではの滑らかさが楽しめるし、回転の上昇に合わせて気持ち良くパワーが伸びていく。6速ATとの組み合わせで時速100kmでのクルージングを2100回転ほどでこなすから、高速走行中の静粛性もまずまずだと評価していい。
このxDrive25iに乗って走り始めたとき、すぐに驚かされたのがステアリングの重さだ。一瞬パワステが壊れているのではないかと思ったというのはちょっと大袈裟だが、それくらいに手応え十分のステアリングフィールである。sDrive18iとはかなり違った印象なのは、フロント荷重の違いによるものだ。最小回転半径は2WDでも4WDでも5.9mになっていて、どちらにしてもかなり大きめだ。
やや硬めでしっかりした感じの足回りも、いかにもBMWらしいもの。試乗車にはオプションのパフォーマンスコントロールが装着されていた。車速や操舵角などコーナーでの走行条件に応じてトルクやブレーキをコントロールし、より安定した姿勢で走れるシステムだが、その介入はとても自然なもので、走らせているときに介入を意識させられることがない。
上級グレードのxDrive25iにはそれなりの魅力があるし、4WDの走行安定性や装備の魅力などもあるが、温暖な地区にすむ普通のユーザーが選ぶなら、価格が手頃で軽快な走りが得られるsDrive18iのほうがお勧めだ。
FRのsDrive18iに搭載される2リッターエンジンは150ps(110kW)/20.4kg-m(200N・m)のパワー&トルクを発生し、このクラスの自然吸気エンジンとして不満のない動力性能。駆動方式の違いもあって4WDに比べると150kgも軽いので、その走りには明確な軽快感がある。特にフロント部分の軽さが際立つ印象で、操舵に対して素直にノーズが曲がっていく感じがある。
4WDのxDrive25iに搭載される3リッターエンジンは218ps(160kW)/28.6kg-m(280N・m)のパワー&トルク。クラストップとはいえない数値だが、特に見劣りする性能でもない。実際、吹き上がりは相当にスムーズなもので、かつてのシルキー6と言われた時代の6気筒ほどではないにしても、BMWならではの滑らかさが楽しめるし、回転の上昇に合わせて気持ち良くパワーが伸びていく。6速ATとの組み合わせで時速100kmでのクルージングを2100回転ほどでこなすから、高速走行中の静粛性もまずまずだと評価していい。
このxDrive25iに乗って走り始めたとき、すぐに驚かされたのがステアリングの重さだ。一瞬パワステが壊れているのではないかと思ったというのはちょっと大袈裟だが、それくらいに手応え十分のステアリングフィールである。sDrive18iとはかなり違った印象なのは、フロント荷重の違いによるものだ。最小回転半径は2WDでも4WDでも5.9mになっていて、どちらにしてもかなり大きめだ。
やや硬めでしっかりした感じの足回りも、いかにもBMWらしいもの。試乗車にはオプションのパフォーマンスコントロールが装着されていた。車速や操舵角などコーナーでの走行条件に応じてトルクやブレーキをコントロールし、より安定した姿勢で走れるシステムだが、その介入はとても自然なもので、走らせているときに介入を意識させられることがない。
上級グレードのxDrive25iにはそれなりの魅力があるし、4WDの走行安定性や装備の魅力などもあるが、温暖な地区にすむ普通のユーザーが選ぶなら、価格が手頃で軽快な走りが得られるsDrive18iのほうがお勧めだ。
BMW X1燃費、スペックなど
代表グレード | BMW X1 xDrive25i |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4470×1800×1545mm |
車両重量[kg] | 1710kg |
総排気量[cc] | 2996cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 218ps(160kw)/6100rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 28.6kg-m(280N・m)/2500-3500rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 9.9km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 480.0万円 |
発売日 | 2010/4/20 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 近藤暁史 |
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(レポート:松下 宏)
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