BMW X5 xDrive40e試乗記・評価 PHEV化で環境性能アップ! ランニングコストを大幅ダウン!

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【BMW】2016/08/03

 

 

PHEV化を推進するBMW。その理由とは?

BMW X5 xDrive40e

BMWがi8に続くプラグインハイブリッド(PHEV)として、BMW系の車種に最初に設定されたのがX5のxDrive40eだ。この車種を皮切りに330eや225xeが設定され、さらに7シリーズもPHEVを設定することが発表されている。

BMWに限らず、欧州の自動車メーカー各社はPHEVに力を入れている。これは、欧州の厳しいC02規制やアメリカのZEV規制に対応するには、PHEVが有利であるからだ。このことについてはいろいろな車種で何度も書いているので詳細は略すが、欧州の規制では特にPHEVが有利な扱いになるためだ。

ガソリンやディーゼルの内燃機関搭載車をラインナップするX5にPHEVを設定するのは、BMWがさまざまなパワートレーンを提供するという戦略を展開しているからだ。エンジンにしても、日本のメーカーが10年単位で基本設計を変更しているのに、BMWは4〜5年で変更しているという実績もある。パワートレーンに対する考え方が違うのだ。

BMW X5 xDrive40e
BMW X5 xDrive40e
BMW X5 xDrive40e
BMW X5 xDrive40e

大柄のボディをもつX5 xDrive40e。日本での使い勝手は・・・

BMW X5 xDrive40e

 BMW X5 xDrive40eは、ボディがけっこう大きい。全長は4910mm、全幅は1940mmもあってドアミラーを含めたら2mを超えるような全幅をもつ。最小回転半径も5.9mと大きいから、結果として狭い場所での取り回しには苦労する。SUVらしく高めの着座位置で前方視界が開けているので運転はしやすいが、ボディサイズが大きいので全体として運転のしにくさを感じるシーンのほうが多かったりする。

外観デザインは、基本的にガソリン車やディーゼル車のX5と変わらない。車名や専用のeDriveのエンブレムなどが装着されることなどがわずかな相違点である。インテリアについても基本的に共通で、メーターパネルの表示がハイブリッド用になるくらいだ。普通のX5と同じ感覚で運転できる。

PHEVのxDrive40eに搭載されるのは、直列4気筒2.0Lの直噴ターボ仕様エンジンだ。これは、BMWのさまざまな車種に使われているものだ。このエンジンに電子制御8速ATと一体化した電気モーターを搭載してPHEVシステムを構築している。トヨタプリウスPHV三菱アウトランダーPHEVでは、電気式CVTを採用しているが、8速ATを使っているのが相違点である。

BMW X5 xDrive40e
BMW X5 xDrive40e
BMW X5 xDrive40e

 

 

BMW X5 xDrive40e価格

■BMW X5 xDrive40e価格
・X5 xDrive40e 9,330,000円
・X5 xDrive40e xLine 9,950,000円
・X5 xDrive40e M Sport 9,950,000円

BMW X5 xDrive40e燃費、スペックなど

代表グレード BMW X5 xDrive40e
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,910×1,940×1,760mm
ホイールベース[mm] 2,935mm
トレッド前/後[mm] 1,645/1,650
車両重量[kg] 2,370kg
総排気量[cc] 1,997cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 180(245)/5,000
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 350(35.7)/1,250-4,800
モーター最大出力[kw(ps)/rpm] 83〔113〕/3,170
モーター最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 250〔25.5〕/0
総電力量(kWh) 9.2
ミッション 8速AT
タイヤサイズ 255/55R18
JC08モード燃費など 未定
定員[人] 5人
税込価格[円] 9,330,000円
発売日 2015/9/8
レポート 松下 宏
写真 編集部

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