日本での使い勝手にを主眼に専用開発されたワゴン
スバル から発売されたレヴォーグ は、日本市場に向けて専用に開発されたステーションワゴン という触れ込みで登場してきた。
最近の日本車は、ボリュームの大きい米中市場に向けて開発されるものが多く、ついでに日本でも売るといった魂胆が見え見えのクルマが多くて辟易とさせられるが、スバル レヴォーグは日本市場に向けて開発されている。これが、偉い。
余談になるが、私が2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー で、スバル レヴォーグに最高評価を与えたのは、このことが大きな理由になっている。日本カー・オブ・ザ・イヤーなのだから、日本市場向けに開発したクルマを高く評価するのは当然である。
WRX S4のワゴン版ともいえるレヴォーグ。そのため、高いレベルのワゴンとなっている
とはいえ、スバルの規模のメーカーがたくさんの引き出しを持っているわけではなく、実際にはインプレッサをベースに作ったステーションワゴンにレヴォーグという名前を付け、新しいクルマとして発売した形だ。
といっても、単純にインプレッサワゴン というわけではなく、その後に開発が進められたWRXS4 と同時進行で開発されたこともあり、S4のワゴン版といった感じのクルマに仕上げられている。WRXのS4であるだけに、ボディやシャシーは高い性能を備えており、これがレヴォーグをインプレッサに比べて一段と高いレベルのクルマにしている。
スバルとしては、1989年に発売されて大ヒットしたレガシィツーリングワゴンの夢よもう一度、という意気込みで開発しただけに、新型車として相当に力が入れられた。搭載エンジンのうち1.6Lの直噴ターボ仕様は、スバルとして初のものだし、人気の安全装備であるアイサイトは新しい制御を取り入れて安全性を高めたバージョン3という最新仕様が搭載されている。
あまりに古典的なワゴンスタイルなのが・・・。
スバル レヴォーグの外観デザインは、古典的ともいえるくらいにステーションワゴンらしいものに仕上げられた。あまりにも当たり前なワゴンでありすぎて、どうにも新鮮な印象に欠けるのは物足りない。また、ターボのインタークーラーに空気を取り入れるために設けられたボンネットフード上のエアインテークは、いかにも古さを感じさせるデザインの典型ともいえるものだ。
インテリアに関しては、基本的にインプレッサと共通である。レヴォーグは走行モードを切り替えるSIドライブが設定されて、その操作ボタンがステアリングに設けられたことなどがわずかな相違点だが、これもインプレッサの一部であるXVハイブリッドでは、すでに採用されている。
ラゲッジスペースはたっぷりした容量があり、分割可倒式のリヤシートによって自在な使い方ができるほか、そのリヤシートの背もたれは後方に設けられたスイッチによって簡単に倒せるなど、使い勝手の良いステーションワゴンに仕上げている。
スバル レヴォーグ価格、燃費、スペックなど
<新型スバル レヴォーグ(LEVORG)価格>
・1.6GT 2,667,600円
・1.6GT EyeSight 2,775,600円
・1.6GT-S EyeSight 3,056,400円
・2.0GT EyeSight 3,348,000円
・2.0GT-S EyeSight 3,564,000円
代表グレード | スバル レヴォーグ1.6GT-S EyeSight |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4690×1780×1485mm |
ホイールベース[mm] | 2650mm |
トレッド前/後[mm] | 1530/1540mm |
車両重量[kg] | 1530kg |
総排気量[cc] | 1599cc |
最高出力[kW(ps)/rpm] | 125(170)/4800-5600rpm |
最大トルク[N.m(kg-m)/rpm] | 250(25.5)/1800-4800rpm |
トランスミッション | CVT |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[円] | 3,056,400円 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 編集部 |
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