【スバル インプレッサ WRX STI 4ドア 試乗記】待望の4ドアSTIが登場! その走りを試す

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【スバル】2010/08/14

 

精悍さは歴代最高レベル! 5ドア仕様も併売される

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン エンブレム
 結局出ました、スバルインプレッサSTIの4ドア。5ドアハッチが悪いというわけでもなく、戦闘力高そうでカッコイイと思ったりもしていた。でも、やっぱりSTIは4ドアセダンが似合うなぁ、と再認識したのもこれまた事実だ。もともと、現行型インプレッサが出た時点でもSTIは4ドアかも……、といった噂は流れていたし、北米ではマイルドな仕様ながら4ドアのWRXというのが存在。となると、なぜ日本では? と思うのが人の常だが、販売台数を見込めないとか、4ドアはハナから後で出すつもりだった、などいろいろと事情はあったようだ。
まず最初に言っておきたいのが、4ドアにコンバートして、5ドアが無くなってしまったわけではないこと。併売されるうえに、4ドアにもMT以上に人気があるというAライン、つまりATも用意されるわけで、選べる範囲がグンと広がったのだ。ちなみにAラインはAT仕様というだけでなく、タン色のレザーシートもオプションながら用意され、大人向き。まさに迷ってしまうほどの充実ぶりで、スポーツカー不況などと呼ばれる昨今、スバルの太っ腹ぶりにまずは拍手だと評価したい。
具体的には、まずスタイルが精悍になった。それもかなりだ。4ドアのMTにはリヤに大きなウイング状のエアロが付くし、前後バンパーまわりも張りが効いていて骨太な仕上がり。さらにSTIのアイデンティティでもあるブリスターフェンダーもモリモリとこれでもかと盛り上がっている。ひょっとすると歴代インプのなかでも最高の精悍ぶりかも……。それほどまでにガッチリとした"男"のスタイルを実現している。
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア フロントビュー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア リヤビュー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア リヤウイング
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン フロントビュー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン リヤビュー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン リヤビュー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 18インチタイヤ&アルミホイール
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン 走り
インプレッサシリーズの一部改良にあわせて、バンパーやフェンダーのデザインが変更された。そのおかげで歴代WRX STIのなかでも最も精悍なイメージとなっている。MT仕様は大型のリヤウイングを装備し、精悍さを強調。対するAラインは大人のためのスポーツモデルらしい雰囲気でまとめられている。

見た目だけでなく中身も大幅に進化した

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 走り
 しかも、ただの見た目だけじゃないのがスバルの気合いだ。車高を5ミリダウン。前後スタビ仕様を変更。さらにフロントのロアアームをアルミ鍛造化して軽量化し、リヤに関してはアームのブッシュをピロ化しているというから驚く。というか、文字で見ただけでワクワクしてくる。
実際の乗り味は、ピロ化などというと、ガツガツしすぎて乗りにくいという印象を受けるかもしれないが、そこはメーカー純正。まず乗り心地はよくなっているし、コーナーでの左右に荷重をかけたときの追従性もいい。つまりスッと切ると、その分パッと曲がってくれるという感じだ。確かにステアリング操作自体にはスキがなくなっていて、かなりの敏感ぶり。気を付けていないとシフトを操作するときのブレでもステアリングが切れて、左右にボディが揺れるほど(ホンの少しだけど)で、この点に関しては軽くピーキーだ。
もちろんこれとても乗りにくいなどというのではなく、「より意のままに操る」テイストが増しているだけで、単純に走るのが楽しくなる味付けと評価していい。以前あった競技ベースのRAのようにガチガチというのではなく、絶妙な落としどころを見つけている。エンジンの仕様などに変更はないが、バランスという点では何度も言うけど、史上最強(というか最良)のインプレッサの登場だ。
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア インテリア
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア リヤシート
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア フロントシート

 

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 水平対向4気筒 2リッター ターボ エンジン
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 6速MTシフトレバー
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア DCCD(ドライバーズ コントロール センターデフ)スイッチ
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン インテリア
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン プレミアムタンインテリア フロントシート
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン 5速ATシフトレバー

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン

MT車のインテリアは従来通り、スポーティな印象だ。エンジンも308ps&43.0kg-mを生み出す2リッターターボで、駆動系はスバルお馴染みのSIドライブに加え、DCCD(ドライバーズ コントロール センターデフ)も装備するなど、かなり走りを意識している。対するAラインは、大人のためのスポーツモデルといった位置づけで、マイルドな特性の2.5リッターターボエンジン(300ps&35.7kg-m)を搭載。オプションで用意されるプレミアムタンインテリアは、落ち着いた雰囲気だ。

スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン 走り
スバル 新型 インプレッサ WRX STI 4ドア Aライン

代表グレード スバル インプレッサ WRX STI 4ドア
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4580×1795×1470mm
車両重量[kg] 1490kg
総排気量[cc] 1994cc(ターボ)
最高出力[ps(kw)/rpm] 308ps(227kW)/6400rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 43.0kg-m(422N・m)/4400rpm
ミッション 6速MT
10・15モード燃費[km/l] 10.4km/l
定員[人] 5人
税込価格[万円] 373.8万円
発売日 2010/7/1
レポート 近藤暁史
写真 オフィスマッシュルーム

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(レポート:近藤暁史

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