スズキ スペーシア カスタム新車試乗評価 パワフル&低燃費、多少高価だがスペーシア カスタムはターボモデルがオススメだ!
売れ筋はこちら? スポーティなルックスで人気のスペーシア カスタムが登場!
スズキは、2013年3月にパレット改めスペーシアを発売した後、6月にスポーティな外観を持つスペーシアカスタムを追加した。先にデビューした標準車のスペーシアが、あまりにも平凡な外観デザインを採用していたのは、標準車と明確に差別化されたスペーシアカスタムが別に存在するからでもあった。
外観デザインの違いは、ヘッドライトとフロントグリル、大型バンパー、テールランプ、アルミホイールなど。これらの違いだけで相当に異なる印象を与えるから大したもの。インテリアの基本造形は共通だが、カスタムはブラック系のカラーがスポーティな雰囲気を演出している。
最近の軽自動車は、多くがカスタム系のモデルを中心に売れているので、スペーシアでもそうした売れ方になると思う。
室内の広さなどは標準と同じ。後席の低い床面と広々とした空間は、これが軽自動車かと思うくらいである。
余裕のあるパワーと、クラストップの低燃費26.0㎞/Lを達成したターボモデルが、少し高価だがオススメ!
基本メカニズムは、カスタムも標準車も変わらない。標準車にもターボ仕様のエンジンが搭載されていて、カスタムにも自然吸気仕様のエンジンが搭載されている。動力性能などは全く同じである。
今回カスタムで試乗したのは、ターボ仕様のエンジンを搭載するTSで、47kWのパワーは軽自動車の自主規制で各社共通。トルクに関してはメーカーによって多少の違いはあるが、そう大きな違いではない。いずれにしても軽自動車のボディに対して余裕のある性能だ。
登録車からダウンサイジングしてくるユーザーなどは、高速道路を走る機会も多いだろうから、自然吸気エンジンではなく余裕のあるターボ車を選んだほうが良いだろう。スペーシア カスタムのターボ車は、クラストップの低燃費26.0㎞/Lを達成している。
スペーシアに限らず、スズキの軽にはグリーンテクノロジーの採用が広がっている。エネチャージが肝になるメカニズムで、これによってアイドリングストップがしやすくなり、さらにエコクールによってその時間が長くなる。夏場には、特に実用燃費に効く有効なメカニズムだ。
小回り性能は今ひとつ?
足回りのチューニングは、ターボ車同士であれば標準車もカスタムも基本的に同じということだが、タイヤサイズに違いがある。標準車はターボでも14インチタイヤを履いていたが、カスタムではこれが15インチになる。この違いがカスタムの乗り心地をしっかりしたものにしている。
ただ、タイヤサイズが大きくなったことで、カスタムのTSは最小回転半径が4.6mに拡大した。標準車はターボでも自然吸気でも14インチタイヤの装着車なら4.4mだ。ちょっとした違いだが、小回りを重視するユーザーは注意が必要だ。
今回の試乗でも、軽自動車だからここで回れると思ったところで切り返しが必要になるシーンがあった。それで、最小回転半径の違いに気付いたような次第である。
スペーシアカスタムは、超ハイト系の軽自動車でしかもスポーティな外観を持つモデルだけに、スマホ連携ナビの装着車だと価格は170万円に達する。それなりの値打ちがあるクルマだが、軽自動車の価格として考えるとかなり高いのは確かである。
スズキ スペーシア カスタム価格、燃費、スペック等
■スズキ スペーシア グレード、価格
GS 2WD 1,412,250円
4WD 1,529,850円
XS 2WD 1,501,500円
4WD 1,619,100円
TS 2WD 1,627,500円
4WD 1,745,100円
代表グレード | スズキ スペーシア カスタムTS |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3,395×1,475×1,735mm |
ホイールベース[mm] | 2,425mm |
トレッド前/後[mm] | 1,295/1,290 |
車両重量[kg] | 900kg |
総排気量[cc] | 658cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 64PS(47Kw)/6000rpm |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 95(9.7)/3,000rpm |
ミッション | CVT |
タイヤサイズ | 165/55R15 |
JC08モード燃費 | 26.0km/L |
定員[人] | 4人 |
税込価格[円] | 1,627,500円 |
発表日 | 2013/6/12 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 編集部 |
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