まずは、プリウスと比較する
プリウスα (アルファ)を選ぶときに、まず本当にこのスペースが必要なのか? ということを、今一度考えてみる必要がある。どうしても、7人乗り! という人以外は、じっくりと選んでいきたい。なぜかというと、プリウスαは、意外と高価なクルマであるからだ。5人乗りの単純比較で、プリウスSツーリングセレクションが245万円、プリウスαSツーリングセレクション280万円と若干の装備に差があるものの35万円の価格差がある。ラゲッジの容量が535Lでプリウス比+195Lだったり、前後シートの間隔やルーフ部分の余裕をがどうしても欲しいというのでなければ、コストパフォーマンスはプリウスの方が高い。当然、小さくて軽いプリウスの方が燃費も良い。
どのグレードも注意しなくてはならないのは、全高が1575ミリと1550ミリを微妙に超える。そのため、立体駐車場利用者は全高制限に注意が必要だ。
どのグレードも注意しなくてはならないのは、全高が1575ミリと1550ミリを微妙に超える。そのため、立体駐車場利用者は全高制限に注意が必要だ。
プリウスα5人乗りとプリウスサイズ比較
プリウスα7人乗りとプリウスサイズ比較
10・15モード燃費は31km/L。プリウスより重く大きくなったので、少し悪化
7人乗りは小さい高級車!
プリウス の比較が終わり、次は5人乗りか7人乗りかという選択だ。プリウスαの7人乗りの選択肢は狭い。最上級グレードのGしか用意されておらず、価格も300万円〜と高級車の価格帯。ナビのオプションなどを装着すれば、350万円以上にもなってくる。スペースが欲しいというのであれば、この価格なら、ノア&ヴォクシーも十分に買える価格になる。オプション次第だが、さらに上のアルファードやヴェルファイアも十分に狙える。
つまり、7人乗りプリウスαはどうしても7人乗りのハイブリッド 車が欲しい!、という人にしか向かないということになる。同じクラスの7人乗りウイッシュ1.8Sが209万円〜である。
もちろん、3列目シートを折り畳めば5人乗りと同等のスペースが出現。7人乗車したり、荷物をたくさん載せたりとマルチに活躍してくれる。
つまり、7人乗りプリウスαはどうしても7人乗りのハイブリッド 車が欲しい!、という人にしか向かないということになる。同じクラスの7人乗りウイッシュ1.8Sが209万円〜である。
もちろん、3列目シートを折り畳めば5人乗りと同等のスペースが出現。7人乗車したり、荷物をたくさん載せたりとマルチに活躍してくれる。
7人乗り3列目シート。体が大きくない人なら、なんとか・・・
7人乗り2列目シート。後席中央にも3点式シートベルトを装備し、安全性能への意識は高い
3列目シートを起こした状態のラゲッジ。アンダートレーも装備するので、以外に小物は積める
3列目シートを折り畳むと5人乗りとほぼ同じの積載性
プリウスと同じハイブリッドシステム。大きく重くなったので燃費は悪化
7人乗りは運転席と助手席の間にリチウムイオン電池を搭載
5人乗りは割り切り重視、高級セダン感覚で選ぶ
次に5人乗り。スタート価格はSのLセレクションで235万円と価格は安い。装備が若干貧弱だったり、純正ナビが装着できなかったりと、条件はあるがエアバッグや横滑り防止装置(S-VSC)などは、他のグレードと同じと標準装備。安全装備に隙はないので、質を取るならこのグレードもありだ。G(250万円)も同じ、基本的にエアロもLEDのヘッドライトも付いていないので、こちらも予算・質重視の選択になる。それでも、純正ナビ(約50万円)を装着すると300万円オーバーだ。
プリウスより、より余裕のあるハイブリッドを優雅に乗りたいのならSツーリングセレクションがお勧めだ。エアロや17インチのアルミホイールなど、見た目もスポーティにまとめられている。実際の走りも17インチの方が乗り心地も良く快適だった。当然、ラゲッジも広い。ゴルフバッグ4つを横に搭載できる。マークXクラスのセダン から乗り換えても違和感がないかもしれない。そう考えると、もはやこのプリウスαは、ミニバン &ワゴン 的というよりは、トヨタ の高級セダンであるマークX やクラウン などからの、少しだけダウンサイジング派に向けた商品にも思える。
価格帯は完全に高級車。プリウスと名前は同じだが、別のクルマとして選んだほうがいいだろう。
プリウスより、より余裕のあるハイブリッドを優雅に乗りたいのならSツーリングセレクションがお勧めだ。エアロや17インチのアルミホイールなど、見た目もスポーティにまとめられている。実際の走りも17インチの方が乗り心地も良く快適だった。当然、ラゲッジも広い。ゴルフバッグ4つを横に搭載できる。マークXクラスのセダン から乗り換えても違和感がないかもしれない。そう考えると、もはやこのプリウスαは、ミニバン &ワゴン 的というよりは、トヨタ の高級セダンであるマークX やクラウン などからの、少しだけダウンサイジング派に向けた商品にも思える。
価格帯は完全に高級車。プリウスと名前は同じだが、別のクルマとして選んだほうがいいだろう。
5人乗りのラゲッジ。9.5インチのゴルフバッグ4つを積むことが可能
5人乗りのアンダートレーは、大きく小物の収納に便利
フルフラットすると、長尺物も楽々収納
プリウスαは高価だが、リセールバリューも高いのでお買い得!?
樹脂製で軽量のパノラマルーフ。解放感も抜群
クルマを買う時は、支払い総額だけで決めてはならない。よほど気に入って乗りつぶすのでなければ、3年後のリセールバリューも重要な要素。リセールバリューは、短期で乗り換える場合買取り価格の指標になり、次のクルマを買う時の資金になるからだ。
中古車最大手ガリバーインターナショナルの自動車研究所・鈴木所長によると、トヨタ プリウスα Gツーリングセレクション スカイライトP7人乗りのリセールバリューは、66% 〜 75%と高い。Gツーリングセレクション5人乗りが、64% 〜 73%と7人乗りよりは若干低いが、それでもかなり高い。通常のクルマなら50%台が当たり前。さらに、鈴木所長いわく「リセールバリューは、本家のプリウスより上。今後の受注状況次第で、変化する可能性もある」とはいえ、このリセールバリューは、かなり期待できそうだ。
中古車最大手ガリバーインターナショナルの自動車研究所・鈴木所長によると、トヨタ プリウスα Gツーリングセレクション スカイライトP7人乗りのリセールバリューは、66% 〜 75%と高い。Gツーリングセレクション5人乗りが、64% 〜 73%と7人乗りよりは若干低いが、それでもかなり高い。通常のクルマなら50%台が当たり前。さらに、鈴木所長いわく「リセールバリューは、本家のプリウスより上。今後の受注状況次第で、変化する可能性もある」とはいえ、このリセールバリューは、かなり期待できそうだ。
代表グレード | トヨタ プリウスα(アルファ)Gツーリングセレクションスカイライトパッケージ |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4615×1775×1600mm |
車両重量[kg] | 1490kg |
総排気量[cc] | 1797cc |
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] | 99ps(73kw)/5200rpm |
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.5kg-m(142N・m)/4000rpm |
モーター最高出力[ps(kw)] | 82ps(60kw) |
モーター最大トルク[kg-m(N・m)] | 21.1kg-m(207N・m) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
10・15モード燃費[km/l] | 31.0km/l |
定員[人] | 7人 |
税込価格[万円] | 330.5万円 |
発売日 | 2011/5/13 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | 編集部/トヨタ自動車 |
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